ゼルダ
Mizu-iro
PROGRESS100年前のゼルダ様はパンティーラインを出さないように涙ぐましい努力をされていたに違いない…という妄想100%漫画…のラフです。続編までになぞる時間なさそうなので上げときまーす。 2Gocom_GameNote
DONE「リード、してくださるのでしょう?」#リンゼル舞踏会
素敵企画に載らせてもらいました~
ありがとうございました。
ダメ元で誘ったらOKだった的なあれです。
リンゼルです。
リンゼルだと言い張ります。
いや実は姫様にドレス着せたいなって昔描いてたラフを仕上げたやつです…
四 季
DOODLE『Amulet』(https://poipiku.com/4663883/8183060.html)の前日譚のような話。ガノン討伐後、リンゼルが再会したとき、足元にクローバーやシロツメクサ、タンポポが咲いているのを見て、その花言葉に触発されて書きました。
花冠 ♫〜♪──……
柔らかな木漏れ日が降り注ぐ庭に、少女が口ずさむ鼻歌が響く。
上機嫌で鼻歌を歌う少女の隣には、一人の少年。少年は、つい先ほど庭で摘んだ野の花を編んでいる少女の手元と、花を編むのに夢中で下を向いている少女の横顔を、黙って交互に見守っていた。
ここ、ハイラル城の庭には、野草や野花が豊かに生い茂っている。歴代の王妃たちの好みを反映した庭は、時代と、そのあるじとともにその姿を変えていて、大輪のばらが咲くばら園だったこともあれば、各地の珍しい植物を植えた植物園、時には薬草園だったこともある。だが、現王妃は身体が弱く、あまり外に出られないこともあってか、今の城の庭は、おもに姫君の遊び場となっていて、庭のあるじである姫君の好むような、自然に任せた趣の庭となっていた。
2265柔らかな木漏れ日が降り注ぐ庭に、少女が口ずさむ鼻歌が響く。
上機嫌で鼻歌を歌う少女の隣には、一人の少年。少年は、つい先ほど庭で摘んだ野の花を編んでいる少女の手元と、花を編むのに夢中で下を向いている少女の横顔を、黙って交互に見守っていた。
ここ、ハイラル城の庭には、野草や野花が豊かに生い茂っている。歴代の王妃たちの好みを反映した庭は、時代と、そのあるじとともにその姿を変えていて、大輪のばらが咲くばら園だったこともあれば、各地の珍しい植物を植えた植物園、時には薬草園だったこともある。だが、現王妃は身体が弱く、あまり外に出られないこともあってか、今の城の庭は、おもに姫君の遊び場となっていて、庭のあるじである姫君の好むような、自然に任せた趣の庭となっていた。
四 季
DOODLE百年前リンゼル(割とリン→ゼル風味)。リンクに、「姫様は自分にとって月のようなひと」と言わせたかっただけの読み物。
(以下、長い蛇足)
最近某番組で「星は自分を燃やしながら輝く存在」というのを聞いて(「地○の星」に対するコメント)、太陽も同じ恒星で、その輝いている太陽が実は苦悩多い存在だと気づいたからこそ、姫はリンクにとって特別な存在になったんだろうなあと思いながら書きました。
THE SUN AND THE MOON「姫様は自分にとって、空に浮かぶあの月のようなひとです」
──リンクのその言葉に、私は黙って彼の視線のその先にある、夜空に浮かぶ月を見上げた。
【THE SUN AND THE MOON】
──王妃様はさながら太陽、姫様はまるで月のようですね。
幼い頃、周囲からそんな言葉をかけられるたび、大好きな母が褒められているのだと感じて、嬉しかったのを覚えている。
自分にとっての母は、優しく、時に厳しい、大好きな母親であると同時に、その存在そのものがハイラルに安寧をもたらしてくれる、尊い存在だった。
ハイラルから厄災の影が消えて久しいが、それでも民たちは母を、ハイラルを守る姫巫女として敬い、慕ってくれた。そして、母とともにハイラルの各地に赴けば、誰もがその血筋を、そして「ゼルダ」という母のその名を褒め称えた。
6813──リンクのその言葉に、私は黙って彼の視線のその先にある、夜空に浮かぶ月を見上げた。
【THE SUN AND THE MOON】
──王妃様はさながら太陽、姫様はまるで月のようですね。
幼い頃、周囲からそんな言葉をかけられるたび、大好きな母が褒められているのだと感じて、嬉しかったのを覚えている。
自分にとっての母は、優しく、時に厳しい、大好きな母親であると同時に、その存在そのものがハイラルに安寧をもたらしてくれる、尊い存在だった。
ハイラルから厄災の影が消えて久しいが、それでも民たちは母を、ハイラルを守る姫巫女として敬い、慕ってくれた。そして、母とともにハイラルの各地に赴けば、誰もがその血筋を、そして「ゼルダ」という母のその名を褒め称えた。
四 季
MAIKINGクリア後長編リンゼル『雲霧披きて青天を観る』の続きです(でもリンゼル要素ほとんどない……😂)。年末年始にもう少し書き進めたいです💪
追記:2022/12/30 加筆しました♪
雲霧披きて青天を観る②「まあ、リンク。
どうしたのですか、その装いは」
翌早暁、ゼルダの部屋を訪れたリンクの姿を認めるなり、ゼルダは驚いたように声を上げた。
ゼルダの驚きも無理はない。今のリンクは、常に愛用している英傑の服の上に、旅の間愛用していたハイリアのフードを身に纏い(ゼルダの前なのでフードを被りはしなかったが)、脚にはハイリア兵のすねあてを履き、背中にはマスターソードのほかに、ハイリアの盾と獣神の弓を背負っている。完全にかつての旅の最終盤、厄災に挑むときのいでたちだ。それに、肩から丈夫な皮でできた旅嚢を担いでいる。
ゼルダを救出してから後、リンクはマスターソードは常に背中に背負っていたものの、どこかへ出かけるときもこれほどの重装備はしていなかった。それは魔物が減ったということもあるし、基本的に、カカリコ村から日帰りできる場所にしか行かなかったためでもある。
15850どうしたのですか、その装いは」
翌早暁、ゼルダの部屋を訪れたリンクの姿を認めるなり、ゼルダは驚いたように声を上げた。
ゼルダの驚きも無理はない。今のリンクは、常に愛用している英傑の服の上に、旅の間愛用していたハイリアのフードを身に纏い(ゼルダの前なのでフードを被りはしなかったが)、脚にはハイリア兵のすねあてを履き、背中にはマスターソードのほかに、ハイリアの盾と獣神の弓を背負っている。完全にかつての旅の最終盤、厄災に挑むときのいでたちだ。それに、肩から丈夫な皮でできた旅嚢を担いでいる。
ゼルダを救出してから後、リンクはマスターソードは常に背中に背負っていたものの、どこかへ出かけるときもこれほどの重装備はしていなかった。それは魔物が減ったということもあるし、基本的に、カカリコ村から日帰りできる場所にしか行かなかったためでもある。
四 季
MAIKING「コログからの贈り物(https://poipiku.com/4663883/6648540.html)」の本題として書いている話。半年くらい書いているのですが終わる気配がないので、とりあえずきりのいいところまで。この後リンクが馬でハイラル中を旅に出ます。実際にゲームで「馬でハイラル一周」しているのですが、結構大変。
でも、色々な景色が見られて、ますますハイラルが好きになりました。
雲霧披きて青天を観る① リンクは困っていた。
厄災との戦いを終え、一月ばかりの時が流れたが、ゼルダの体調が思わしくなかったためだ。
一月前、戦いが終わったその足で、二人は自然にカカリコ村に向かった。カカリコ村はいまだハイラル王家に忠誠を誓うシーカー族の暮らす村であり、何よりゼルダの解放を待ちわびているインパの待つ場所である。まずはそこへ向かうのが自然なように思えた。
百年前はともに越えられなかったハテノ砦を、厄災討伐を終えた今、ゼルダとともに越えることの感慨を噛みしめながら、リンクはまだ足元がおぼつかず、一人で騎乗することのできないゼルダを抱き抱えて馬に乗った。
馬を駆るのは人馬一体と評されるほど慣れているリンクだが、このときはいつもと少し様子が違った。ハイラルで最も尊いひとをその身に任されているのだという緊張感とともに、どういうわけか、寄りかかるゼルダの重みと温もり、規則正しい呼吸に、リンクは限りない安堵と、ほのかな胸の高まりまでも覚えていた。
15499厄災との戦いを終え、一月ばかりの時が流れたが、ゼルダの体調が思わしくなかったためだ。
一月前、戦いが終わったその足で、二人は自然にカカリコ村に向かった。カカリコ村はいまだハイラル王家に忠誠を誓うシーカー族の暮らす村であり、何よりゼルダの解放を待ちわびているインパの待つ場所である。まずはそこへ向かうのが自然なように思えた。
百年前はともに越えられなかったハテノ砦を、厄災討伐を終えた今、ゼルダとともに越えることの感慨を噛みしめながら、リンクはまだ足元がおぼつかず、一人で騎乗することのできないゼルダを抱き抱えて馬に乗った。
馬を駆るのは人馬一体と評されるほど慣れているリンクだが、このときはいつもと少し様子が違った。ハイラルで最も尊いひとをその身に任されているのだという緊張感とともに、どういうわけか、寄りかかるゼルダの重みと温もり、規則正しい呼吸に、リンクは限りない安堵と、ほのかな胸の高まりまでも覚えていた。
四 季
TRAINING●https://poipiku.com/4663883/6855826.htmlの続き。R18要素入れそびれました●好きなもの(近衛の存在に悩む回生、リンゼル幼馴染、パパラルとママラルの馴れ初め等)を詰め込んだ結果、主題が迷子に
●戻ったリンクの記憶はほぼ姫に関すること(近衛・回生どちらにも大切だから)のみで、全ての記憶を取り戻せるわけではなさそう。でもリンクは姫がいれば多分どっちでもよさそう
メインチャレンジ「インパを訪ねて」をクリアしなかった設定のリンゼル続き ──貴方の故郷は、どんな所ですか。
それは、二人の間に横たわる沈黙にまだ耐えられなかった頃、会話の接ぎ穂として何気なく発した問いかけだった。
彼は珍しく、少し逡巡したように口ごもり、しばし思案した。
言葉を促すように、ハイラルの東の果てにあると聞いていますが、と言えば、はい、ですので、日の出が早いです、と呟くように言った後、懐かしそうに目を細めて、東の空を見上げながら口を開いた。
──何もない所です。本当に、何も……。
※
その家は、ハイラルの東の果てにある村の、その中でもさらに村外れの場所に建っていた。
その家を購入した男は、「住んでいた人がミヤヅカエするようになってから長い間空き家になって、取り壊されそうになってたんだ」と、宮仕えの意味も知らず、のんきにその家を購入した経緯をゼルダに話して聞かせた。
13288それは、二人の間に横たわる沈黙にまだ耐えられなかった頃、会話の接ぎ穂として何気なく発した問いかけだった。
彼は珍しく、少し逡巡したように口ごもり、しばし思案した。
言葉を促すように、ハイラルの東の果てにあると聞いていますが、と言えば、はい、ですので、日の出が早いです、と呟くように言った後、懐かしそうに目を細めて、東の空を見上げながら口を開いた。
──何もない所です。本当に、何も……。
※
その家は、ハイラルの東の果てにある村の、その中でもさらに村外れの場所に建っていた。
その家を購入した男は、「住んでいた人がミヤヅカエするようになってから長い間空き家になって、取り壊されそうになってたんだ」と、宮仕えの意味も知らず、のんきにその家を購入した経緯をゼルダに話して聞かせた。