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    バッテリー

    dia_harurun

    DONE円宛のラブレターを預かる桃吾のお話(カプなし)

    ※モブ女子がそこそこ出張ります
    ※時系列ふんわり。たぶん小5の秋
    ※寝屋川バッテリーは同校別クラス設定
    ※寝屋川バッテリーの恋愛遍歴に多大な捏造を含みます
    ※関西弁は迷子です
    寝屋川ラブレター騒動「これ、巴くんに渡してくれへん……?」
     言葉と共に桃吾に差し出されたのは、ハートのシールで封された淡い色の封筒。目の前で顔を赤くしている少女の姿を鑑みても、それがいわゆるラブレターであるのは明白だった。
    「はあ?自分で渡せばええやん」
     対する桃吾はといえば、ラブレターの配達役を頼まれるという初めての経験にやや戸惑いつつ、この上なくデリカシーのない返答をしていた。感情としては、面倒くささと呆れが半々といったところである。基本的に思ったところは率直に発言する──それによって数々のトラブルを引き起こしてきた桃吾からすれば、少女の行動は理解不能であった。
    「雛くんはなんも分かっとらん‼」
    「おっ⁉おぉ……」
     少女が突然出した大声に、桃吾は面食らう。このクラスメイトの少女は、どちらかと言えば大人しい方だと認識していたのだが。ちなみに、桃吾は下級生のころ数回女子を泣かせて死ぬほど怒られて以降、女子に対して大声を出すことは封印している。
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