プラス
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DONE #mirmプラスmfstと雪の中を歩く話
雪、歩き慣れてないと大変なんだよ
1/24雪と転げる私と手を引くヒト「寒いですねえ」
「ねえ」
そんなことを言いながら、私とメフィスト様は並んで歩いている。雪が降っていて飛べないし、足元はベチャベチャで歩きにくい。
「あわっ」
「っ!」
足を滑らせてベチャベチャの雪に突っ込みそうになったけど、手をつないでいたメフィスト様が引っ張ってくれて何とか踏みとどまれた。
「すみません」
「大丈夫。気をつけてね」
そう言いながらメフィスト様は繋いでいた手を引き寄せて、先程よりもゆっくり目に歩こうとして、すっ転んだ。
当然のように私も巻き込まれ、二人してべっちゃべちゃである。
「ごめん……」
「だいじょぶ、です」
正直あんまり大丈夫ではない。メフィスト様は尻餅をついたからズボンとコートの裾が汚れたくらいだけど、私は前に手を引っ張られて倒れたので上から下まで雪と泥でべっちゃりである。
913「ねえ」
そんなことを言いながら、私とメフィスト様は並んで歩いている。雪が降っていて飛べないし、足元はベチャベチャで歩きにくい。
「あわっ」
「っ!」
足を滑らせてベチャベチャの雪に突っ込みそうになったけど、手をつないでいたメフィスト様が引っ張ってくれて何とか踏みとどまれた。
「すみません」
「大丈夫。気をつけてね」
そう言いながらメフィスト様は繋いでいた手を引き寄せて、先程よりもゆっくり目に歩こうとして、すっ転んだ。
当然のように私も巻き込まれ、二人してべっちゃべちゃである。
「ごめん……」
「だいじょぶ、です」
正直あんまり大丈夫ではない。メフィスト様は尻餅をついたからズボンとコートの裾が汚れたくらいだけど、私は前に手を引っ張られて倒れたので上から下まで雪と泥でべっちゃりである。
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DONE #mirmプラスmfst邸にコタツを持ち込む話
1/23こたつの魔力「なにこれ」
「コタツというものだそうです。クララちゃんがくれました」
メフィスト邸のテレビの前のソファセットをコタツに入れ替えたら、風呂上りのメフィスト様が困惑の面持ちでやってきた。
今日の昼間、悪魔学校に行ったらクララちゃんに会い、魔具研の師団室に連れて行かれて設置されていたコタツに入ったのだ。
すごかった。めちゃくちゃ良かった。何故かイルマくんとアスモデウスくんにコタツの良さを説明され、クララちゃんが家系能力でコタツを出してくれて、
「パイセンにも分けてあげるからメフィメフィと使いな?」
なんて言って譲ってくれたのだ。
という一連の流れを掻い摘んで説明したら、メフィスト様はわかったようなわからないような顔で頷きつつ、私を見習ってコタツに入ってきた。
906「コタツというものだそうです。クララちゃんがくれました」
メフィスト邸のテレビの前のソファセットをコタツに入れ替えたら、風呂上りのメフィスト様が困惑の面持ちでやってきた。
今日の昼間、悪魔学校に行ったらクララちゃんに会い、魔具研の師団室に連れて行かれて設置されていたコタツに入ったのだ。
すごかった。めちゃくちゃ良かった。何故かイルマくんとアスモデウスくんにコタツの良さを説明され、クララちゃんが家系能力でコタツを出してくれて、
「パイセンにも分けてあげるからメフィメフィと使いな?」
なんて言って譲ってくれたのだ。
という一連の流れを掻い摘んで説明したら、メフィスト様はわかったようなわからないような顔で頷きつつ、私を見習ってコタツに入ってきた。
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DONE #mirmプラスmfstとマフラーと嫉妬の話
実際に何かあるかどうかの話ではないのよね、こういうの
1/22うちの子がかわいい「今日は寒いのでこちらを」
そう言って秘書(研修中)(かわいい)が差し出したのはマフラーだった。幅広で厚手で、深緑と白と黒のタータンチェックだ。
「……」
受け取ったそれを彼女の首から肩にかけて巻くと、顔が埋もれてすごいかわいい。
思わずキスをしたら顔が赤くなってますますかわいい。どうしよう。家から出したくない。
「あの、メフィスト様?」
「うん」
「ご自身に巻いていただいて」
「……うん」
「私のものもありますので」
彼女が取り出したのは色違いで同じデザインのマフラーだった。
「こっちを俺がしてもいい?」
「構いませんよ」
そう言うとふんわりとマフラーを巻いてくれる。届くように腰を屈めて、それでもちょっと足りなくて背伸びしているのが本当にかわいい。
791そう言って秘書(研修中)(かわいい)が差し出したのはマフラーだった。幅広で厚手で、深緑と白と黒のタータンチェックだ。
「……」
受け取ったそれを彼女の首から肩にかけて巻くと、顔が埋もれてすごいかわいい。
思わずキスをしたら顔が赤くなってますますかわいい。どうしよう。家から出したくない。
「あの、メフィスト様?」
「うん」
「ご自身に巻いていただいて」
「……うん」
「私のものもありますので」
彼女が取り出したのは色違いで同じデザインのマフラーだった。
「こっちを俺がしてもいい?」
「構いませんよ」
そう言うとふんわりとマフラーを巻いてくれる。届くように腰を屈めて、それでもちょっと足りなくて背伸びしているのが本当にかわいい。
azumanma_coc
DONE「ラプラスのクォーター達」HO金星:ヴィンセント・ヴィーナス 立ち絵差分まとめ(素顔)困り眉ちょっと描き直したさあるのとにこ目の影を入れ忘れてるので次回までに修正したい 11
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DONE #mirmプラスmfstが風邪を引きかける話
1/21風邪を治す特効薬「けほ」
……主が空咳をしている。今日でかれこれ10回目だ。これはいけねえ。
私は可及的速やかに厨房に戻る。雪男大根をサイコロ型に切ってハチミツに漬けておく。それから加湿器出して、マスクも用意して……。
なんて走り回っている内にハチミツ大根飴が出来たのでお湯で割ってメフィスト様のところへ持っていく。
「これは?」
「ハチミツ大根飴お湯割りです。喉の調子がよろしくないようですので」
「目敏いね」
「何度も咳をしてらっしゃいましたよ。加湿もしますから、今日は早めに休まれてくださいませ」
そう言って書斎を出ようとするとメフィスト様に呼び止められた。
「君は大丈夫?」
「今のところは。ですが、あまりに体調が優れないのであれば移らないようにベッドを別けたり」
918……主が空咳をしている。今日でかれこれ10回目だ。これはいけねえ。
私は可及的速やかに厨房に戻る。雪男大根をサイコロ型に切ってハチミツに漬けておく。それから加湿器出して、マスクも用意して……。
なんて走り回っている内にハチミツ大根飴が出来たのでお湯で割ってメフィスト様のところへ持っていく。
「これは?」
「ハチミツ大根飴お湯割りです。喉の調子がよろしくないようですので」
「目敏いね」
「何度も咳をしてらっしゃいましたよ。加湿もしますから、今日は早めに休まれてくださいませ」
そう言って書斎を出ようとするとメフィスト様に呼び止められた。
「君は大丈夫?」
「今のところは。ですが、あまりに体調が優れないのであれば移らないようにベッドを別けたり」
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DOODLE #mirmプラスazm、付き合ってるし、諸々バレている
鋼鉄の犬と隠し切れない猫の話 定時を一時間程過ぎた牙隊隊室。
日勤の隊員は帰寮済み、夜勤の隊員は各自任務に行ってしまったため、隊室に残っているのは引き継ぎと日報作成の終わらない新米私と、待たされているアザミ大佐のみである。
「書けました!」
「……及第点と言ったところだな。明日はもう少し手早く書き終えるように」
「イエッサ! ところでアザミ様、背中の爪痕もう大丈夫ですか? けっこうがっつり引っかいちゃってましたよね」
そう言うとアザミ大佐はめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
「あの後すぐに魔術で治療したから問題ない。ないが」
「へー、アザミ大佐ったら、新人ちゃんとがっつり爪痕残るようなコトしてるんすか? お盛んッスねえ」
「!?」
隊室の扉から顔を出していたのはフェンリル様で、アザミ大佐が椅子をひっくり返す勢いで立ち上がった。
972日勤の隊員は帰寮済み、夜勤の隊員は各自任務に行ってしまったため、隊室に残っているのは引き継ぎと日報作成の終わらない新米私と、待たされているアザミ大佐のみである。
「書けました!」
「……及第点と言ったところだな。明日はもう少し手早く書き終えるように」
「イエッサ! ところでアザミ様、背中の爪痕もう大丈夫ですか? けっこうがっつり引っかいちゃってましたよね」
そう言うとアザミ大佐はめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
「あの後すぐに魔術で治療したから問題ない。ないが」
「へー、アザミ大佐ったら、新人ちゃんとがっつり爪痕残るようなコトしてるんすか? お盛んッスねえ」
「!?」
隊室の扉から顔を出していたのはフェンリル様で、アザミ大佐が椅子をひっくり返す勢いで立ち上がった。
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DONE #mirmプラスmfstと嫉妬する話。
嫉妬するのもされるのもなんぼあっても良いと思います。
1/20転がされ、慰められる俺 秘書(研修中)が厨房でス魔ホをぽちぽちしていた。普段触っているところを見ないので珍しくて覗いてしまう。
「なにしてるの?」
「来週登校するつもりだったんですけど、イフリート先生の都合が悪いそうなので、いつがいいか相談してました」
「……」
イフリート先生というのは、この娘の担任兼師匠だと言っていた。そりゃ、学生なんだから担任がいて、研修中だから担任に報告に行くのも報告のために予定の確認をするのも当たり前なんだけど。
なんだけど、めちゃくちゃ面白くない。
俺以外の相手と魔インしないでほしい。しかも男悪魔と会うためになんて。
「メフィスト様? 再来週頭なんですけど、今のところ空いているのでそこで」
「やだ」
1079「なにしてるの?」
「来週登校するつもりだったんですけど、イフリート先生の都合が悪いそうなので、いつがいいか相談してました」
「……」
イフリート先生というのは、この娘の担任兼師匠だと言っていた。そりゃ、学生なんだから担任がいて、研修中だから担任に報告に行くのも報告のために予定の確認をするのも当たり前なんだけど。
なんだけど、めちゃくちゃ面白くない。
俺以外の相手と魔インしないでほしい。しかも男悪魔と会うためになんて。
「メフィスト様? 再来週頭なんですけど、今のところ空いているのでそこで」
「やだ」
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DONE #mirmプラスmfstのスーツを選ぶ秘書🌸の話
全然関係ないんですけど、ワンダラー・ガイスト氏はバビデビ用に書いてるazm夢にも出てきます。
1/19趣味がバレている「……」
私は衣装部屋で悩んでいた。明日の貴族との会合でメフィスト様に着ていただくスーツについてである。
「何着ても似合うからなー」
そう、メフィスト様は何を着ても似合う。何を着てもかっこいいので逆に選べない。とりあえず冬物で、お偉いお貴族様に新13冠だからと舐められないよう仕立ての良いもので、尚かつメフィスト様の良さを100%引き出せるもの。
「うーん。こないだストライプだったから……次は無地か……や、でもこっちのスリーピース好きなんだよなあ」
私が! 私がスリーピーススーツが好きなのだ。いいよね、スリーピース。けど、うーん。もうちょっとラフなものでも……。
「ねえ、まだかかる?」
「うっわ、びっくりした。メフィスト様、いかがなさいましたか」
902私は衣装部屋で悩んでいた。明日の貴族との会合でメフィスト様に着ていただくスーツについてである。
「何着ても似合うからなー」
そう、メフィスト様は何を着ても似合う。何を着てもかっこいいので逆に選べない。とりあえず冬物で、お偉いお貴族様に新13冠だからと舐められないよう仕立ての良いもので、尚かつメフィスト様の良さを100%引き出せるもの。
「うーん。こないだストライプだったから……次は無地か……や、でもこっちのスリーピース好きなんだよなあ」
私が! 私がスリーピーススーツが好きなのだ。いいよね、スリーピース。けど、うーん。もうちょっとラフなものでも……。
「ねえ、まだかかる?」
「うっわ、びっくりした。メフィスト様、いかがなさいましたか」
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DOODLE #mirmプラスfnrrとnrnaが同一人物って知らなくて、fnrrにさんざんnrnaの好きなところを話してたら実はnrnaだって聞いて天パる🌸の話。
本音は筒抜け、気付かぬは私ばかり 今日からの勤め先となるナルニア様の執務室の扉を叩こうとしたら、背の高い男悪魔が出てきた。
「誰っすか? 見覚えのない女の子っすね」
「えと、今日からナルニア様の秘書室に配属となりました。なのでご挨拶に」
「そうなんすね。ナルニアさんならいないっすよ。あ、俺はフェンリルっす。ナルニアさん、アンリさんの下、魔関署局次長っす。フェンちゃんでいいよ。よろしくね」
「……よろしく、お願いします」
立て板に水の勢いで言われて、よくわからなかったけどとりあえず頭を下げた。
「秘書室の場所はわかる? こっちっすよ」
「わ、わかります」
こちらの返事を待たずにフェンリル様はすたすたと行ってしまう。背が高いから足も長くてあっという間に先に行ってしまう。
2121「誰っすか? 見覚えのない女の子っすね」
「えと、今日からナルニア様の秘書室に配属となりました。なのでご挨拶に」
「そうなんすね。ナルニアさんならいないっすよ。あ、俺はフェンリルっす。ナルニアさん、アンリさんの下、魔関署局次長っす。フェンちゃんでいいよ。よろしくね」
「……よろしく、お願いします」
立て板に水の勢いで言われて、よくわからなかったけどとりあえず頭を下げた。
「秘書室の場所はわかる? こっちっすよ」
「わ、わかります」
こちらの返事を待たずにフェンリル様はすたすたと行ってしまう。背が高いから足も長くてあっという間に先に行ってしまう。
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DONE #mirmプラスmfstとダイエットをしたい秘書🌸の話
ダイエットに協力しないタイプのmfstです
1/18自分に厳しく、君に甘く 風呂上がりに体重計に乗ると、自分史上最大の数字が叩き出されていた。お腹を摘む。摘めるのがもうダメ。
「減らすか……」
おやつとか、おやつとか。
翌日、おやつどきに書斎で仕事をされているメフィスト様にコーヒーとおやつを持っていく。自分の分は魔茶だけだ。コーヒーだと砂糖を入れないと飲めないから。
私が応接セットのソファに座って書類を広げていると、目敏く気づいたメフィスト様が顔を上げた。
「おやつ、君のは?」
「あー、今日は、あんまりお腹すいてなくて」
「そう?」
無事に聞き流してもらえたのでエヘヘと笑って誤魔化して仕事に取り掛かる。
夜ごはんも心持ち少なめ。次の日も、朝はちゃんと食べる。昼もなんとなく少なめ。おやつは無しにしたら、メフィスト様はちょっと笑ってから、
783「減らすか……」
おやつとか、おやつとか。
翌日、おやつどきに書斎で仕事をされているメフィスト様にコーヒーとおやつを持っていく。自分の分は魔茶だけだ。コーヒーだと砂糖を入れないと飲めないから。
私が応接セットのソファに座って書類を広げていると、目敏く気づいたメフィスト様が顔を上げた。
「おやつ、君のは?」
「あー、今日は、あんまりお腹すいてなくて」
「そう?」
無事に聞き流してもらえたのでエヘヘと笑って誤魔化して仕事に取り掛かる。
夜ごはんも心持ち少なめ。次の日も、朝はちゃんと食べる。昼もなんとなく少なめ。おやつは無しにしたら、メフィスト様はちょっと笑ってから、
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DOODLE⚠夢 異形頭キャラの人型頭部⚠アフルに好きと言った場合の好感度別の反応です
プラスかマイナスの両極端です 表情が分かりやすいように人型ヘッドパーツとなっております 2
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DONE #mirmプラスmfstと手を取る話。🌸は悪魔学校6年生で秘書(研修中)。
矢印の大きい男が癖なんです。🌸の矢印もそれなりに大きいけど、それどころではなく大きいのがいいんだよ。
1/17白く細く、力強い手 夜、かわいい秘書(研修中)とソファで並んでテレビを見ている。彼女の片手が俺の膝の上にあるので握ったり撫でたりする。
細くて、油断したら折れそうなので優しくそっと、でも温かさを感じたいからたまに力を入れる。柔らかくて、けど、水仕事をするから少し荒れている。
浮いた血管には血が流れていて生きているのがわかる。そりゃそうなんだけど、実感できるとやっぱり嬉しい。
小さな手は俺の手の中に収まるくらいしかなくて、両手で掴んだら全然見えない。けれどこの小さな手に引っ張られていると思うと大事にしたい。
「メフィスト様」
「うん?」
「テレビ見てます?」
「あんまり。間違えた。全然」
「やはり」
そう言うと彼女はテレビを消してしまった。俺 はテレビが何を映していていたかも分からないくらい観ていなかったけど、彼女は観ていたのではないのか。
915細くて、油断したら折れそうなので優しくそっと、でも温かさを感じたいからたまに力を入れる。柔らかくて、けど、水仕事をするから少し荒れている。
浮いた血管には血が流れていて生きているのがわかる。そりゃそうなんだけど、実感できるとやっぱり嬉しい。
小さな手は俺の手の中に収まるくらいしかなくて、両手で掴んだら全然見えない。けれどこの小さな手に引っ張られていると思うと大事にしたい。
「メフィスト様」
「うん?」
「テレビ見てます?」
「あんまり。間違えた。全然」
「やはり」
そう言うと彼女はテレビを消してしまった。俺 はテレビが何を映していていたかも分からないくらい観ていなかったけど、彼女は観ていたのではないのか。
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DONE #mirmプラスmfstに留守番を言いつけられる🌸の話
バベルで暴れたことは反省しているけれど、kmrsに食って掛かったことは反省していない。仕留めそこねたことは後悔している。
1/16留守番と大量のお土産 メフィスト様が魔界塔へ行くというのでお供をしようとしたら止められた。
「……また暴れられると困るので」
「先日はすみませんでした」
あれはキマリス様が悪いと思っているけれど、暴れたのは私なので態度だけでもしおらしくしておく。
キマリス様の暗殺はもちろん諦めていない。
「それにね」
メフィスト様が目を逸らして言い淀んだ。
「あの悪魔に君がからかわれているのは、やっぱり面白くないし」
「あの方刺してきていいですか?」
「それはダメ。なんでそんなに殺意高いの」
「メフィスト様からすれば面白くない程度の話かもしれませんが、わたくしとしては暗殺ランキング第一位です。二位はいません」
「そんなに……」
であれば、とメフィスト様は笑った。
948「……また暴れられると困るので」
「先日はすみませんでした」
あれはキマリス様が悪いと思っているけれど、暴れたのは私なので態度だけでもしおらしくしておく。
キマリス様の暗殺はもちろん諦めていない。
「それにね」
メフィスト様が目を逸らして言い淀んだ。
「あの悪魔に君がからかわれているのは、やっぱり面白くないし」
「あの方刺してきていいですか?」
「それはダメ。なんでそんなに殺意高いの」
「メフィスト様からすれば面白くない程度の話かもしれませんが、わたくしとしては暗殺ランキング第一位です。二位はいません」
「そんなに……」
であれば、とメフィスト様は笑った。
kasai kou(加彩 煌)
PROGRESS*バスルームメインのドールハウス2台作りの作業進捗。6割完成…?プラスチックや針金を使って作った植物を設置しました。
鏡(よく映ります)を壁にセット。天井設置。後は照明、外装、装飾です。
装飾用に使う薔薇を樹脂粘土で作るのですが、ストックが少ないので100個程増やしたいと思います。照明はLEDのシンプルなものを組む予定。 9
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DONE #mirmプラスmfstと🌸でダメになるソファでダメになる話
1/15いろいろあれそれダメになる「これはダメだ」
「ダメですねえ」
何かと言えばダメになるソファだ。
だいぶ前に発売されて人気だった品だけど、この度メフィスト邸のリビングに導入したところ、このようにメフィスト様と仲良くダメになっている次第である。
沈んだのが夜で良かった。昼間だったら仕事を放棄していた。けど夜は夜でやることあるんだよなあ。
「起き上がれる気がしない」
「そうですねえ。週も半ばですし、やること山ほどあるんですけどお」
「もう明日でいいんじゃない?」
「メンタルまでダメになってしまいます」
体がいい感じに沈んで起き上がれない。無限に寝てしまう。うっかり大きいのを二つ買ったのがいけなかった。並べて置いて、それぞれで沈んだら、マジでどちらも起きてこない。
865「ダメですねえ」
何かと言えばダメになるソファだ。
だいぶ前に発売されて人気だった品だけど、この度メフィスト邸のリビングに導入したところ、このようにメフィスト様と仲良くダメになっている次第である。
沈んだのが夜で良かった。昼間だったら仕事を放棄していた。けど夜は夜でやることあるんだよなあ。
「起き上がれる気がしない」
「そうですねえ。週も半ばですし、やること山ほどあるんですけどお」
「もう明日でいいんじゃない?」
「メンタルまでダメになってしまいます」
体がいい感じに沈んで起き上がれない。無限に寝てしまう。うっかり大きいのを二つ買ったのがいけなかった。並べて置いて、それぞれで沈んだら、マジでどちらも起きてこない。
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DOODLE #mirmプラスazmと年越し仕事の話
ポイぴくに入れるの忘れてました
12/31貴方の横で年を越す「……こちら異常なし、どうぞ」
「異常なし了解。貴様そろそろ休憩だったな。交代要員が来次第休憩へ」
「休憩了解。……アミィ様も休憩一緒ですよね。蕎麦食べましょ、蕎麦」
「内線でいらんことを言うな!」
怒られて内線が切られた。交代の方はすぐに来て、お前怒られるぞ〜とか言われるから、笑っておく。
牙隊新人の私が今、何をしているのかと言えば年越しイベントの警備である。年末年始はどうしてもその手のイベントが多くてナルニア様直下の牙隊ですら警備に駆りだされる。
年が明けたらお偉い様方の年始の挨拶の警備が割り当てられているので、1月は休めない。ぎゃふん。
そんなことを考えながら詰所に用意された簡易食堂に行くと、既にアミィ様が座っていた。
1104「異常なし了解。貴様そろそろ休憩だったな。交代要員が来次第休憩へ」
「休憩了解。……アミィ様も休憩一緒ですよね。蕎麦食べましょ、蕎麦」
「内線でいらんことを言うな!」
怒られて内線が切られた。交代の方はすぐに来て、お前怒られるぞ〜とか言われるから、笑っておく。
牙隊新人の私が今、何をしているのかと言えば年越しイベントの警備である。年末年始はどうしてもその手のイベントが多くてナルニア様直下の牙隊ですら警備に駆りだされる。
年が明けたらお偉い様方の年始の挨拶の警備が割り当てられているので、1月は休めない。ぎゃふん。
そんなことを考えながら詰所に用意された簡易食堂に行くと、既にアミィ様が座っていた。
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DONE #mirmプラスmfstに写真を撮られる話
撮られるのにも慣れてないとろくな顔にならないっていう話
1/14自撮りと他撮り「はい、こっち向いて」
そう言われて振り向くと写真を撮られた。
「うん。かわいく撮れた」
「左様ですか」
……私は写真が好きではない。今まで撮られた写真は、ほんとーにろくな顔をしていなかった。
けど、メフィスト様は時折私の写真を勝手に撮ってはなにやら満足そうに見返している。
「一緒に撮ろう」
「承知しました」
それで主が満足するならとメフィスト様の横に並ぶ。というか、この方はそんなに写真撮ってどうするんだ。
「どんどん可愛くなるよね」
「……は?」
意味がわからなくて、思わず低い声を出してしまってメフィスト様が目を丸くする。
「失礼しました。その、意味がわからなくて」
「写真嫌いだもんね。けど、俺が小まめに写真撮ってるからさ、だいぶ慣れてきてるよ?」
775そう言われて振り向くと写真を撮られた。
「うん。かわいく撮れた」
「左様ですか」
……私は写真が好きではない。今まで撮られた写真は、ほんとーにろくな顔をしていなかった。
けど、メフィスト様は時折私の写真を勝手に撮ってはなにやら満足そうに見返している。
「一緒に撮ろう」
「承知しました」
それで主が満足するならとメフィスト様の横に並ぶ。というか、この方はそんなに写真撮ってどうするんだ。
「どんどん可愛くなるよね」
「……は?」
意味がわからなくて、思わず低い声を出してしまってメフィスト様が目を丸くする。
「失礼しました。その、意味がわからなくて」
「写真嫌いだもんね。けど、俺が小まめに写真撮ってるからさ、だいぶ慣れてきてるよ?」
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DONE #mirmプラスkmrsと反りのあわないmfst秘書🌸の話
1/13反りのあわない悪魔の話 新年最初の13冠の集いが開催された。私はメフィスト様を送り届けた後、魔界塔の食堂へと向かう。集いのおこぼれでメニューが豪華で嬉しい。
途中まではオペラさんもいらしたけど、イルマくんにごはんを用意するからと帰っていった。
「あ、久しぶり」
「……どうも」
入れ違いでやってきたのは魔関署のキマリス様だった。
私はこの悪魔が苦手だ。なんというか、可愛らしい顔の反面、流れるように引っ掻き回してくる。前回ここで会っていらんこと言われてメフィスト様を怒らせたことを忘れていない。
「あはは、嫌われちゃって」
「余計な事をおっしゃいますので」
「本音だけどね。仕事ができる子がキマリスの家に来たら嬉しいし、アミィくんを丸くしてくれてもありがたい」
1389途中まではオペラさんもいらしたけど、イルマくんにごはんを用意するからと帰っていった。
「あ、久しぶり」
「……どうも」
入れ違いでやってきたのは魔関署のキマリス様だった。
私はこの悪魔が苦手だ。なんというか、可愛らしい顔の反面、流れるように引っ掻き回してくる。前回ここで会っていらんこと言われてメフィスト様を怒らせたことを忘れていない。
「あはは、嫌われちゃって」
「余計な事をおっしゃいますので」
「本音だけどね。仕事ができる子がキマリスの家に来たら嬉しいし、アミィくんを丸くしてくれてもありがたい」
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DONE #mirmプラスmfstの食わず嫌いをなおす秘書🌸の話。
完全に捏造です。
1/12いい年(推定1000歳)して食わず嫌いするな! メフィスト様はト魔トが嫌いだ。見かけが気持ち悪くて嫌だ、ということで食べたことはないらしい。典型的な食わず嫌いである。
「ト魔トを使えないのは地味に不便なのよね」
ト魔トは万能野菜なので、サラダにも主菜にも麺類にもスープにも使える。だと言うのに、
「俺、ト魔ト嫌い」
という我が主の一言によってメフィスト邸の食卓には一切上がらない。たまに私がバビルスに顔を出すときに食堂で食べたりする。私はト魔ト嫌いじゃないし、普通に食べるので。
しかもト魔トって見た目の主張が激しいから隠すのが難しい。サラダは論外だし汁が出るから野菜を隠すのに鉄板のハンバーグにも入れられない。
と、くれば残るはカレーだ。それはそれで皮を剥いてからでないとバレるので面倒なのだけれど、しかし主の食わず嫌いを直すためだ。わたくしはSD(非公認)として心を鬼にしてぶち込む所存!!
1084「ト魔トを使えないのは地味に不便なのよね」
ト魔トは万能野菜なので、サラダにも主菜にも麺類にもスープにも使える。だと言うのに、
「俺、ト魔ト嫌い」
という我が主の一言によってメフィスト邸の食卓には一切上がらない。たまに私がバビルスに顔を出すときに食堂で食べたりする。私はト魔ト嫌いじゃないし、普通に食べるので。
しかもト魔トって見た目の主張が激しいから隠すのが難しい。サラダは論外だし汁が出るから野菜を隠すのに鉄板のハンバーグにも入れられない。
と、くれば残るはカレーだ。それはそれで皮を剥いてからでないとバレるので面倒なのだけれど、しかし主の食わず嫌いを直すためだ。わたくしはSD(非公認)として心を鬼にしてぶち込む所存!!
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DONE #mirmプラスmfstにいたずらされたのでやり返す話
自分はいたずらするけど、やり返されたら焦るのかわいいよね
1/11やられたら倍にして返すタイプ「はい、どーぞ」
食後のアイスを食べていたメフィスト様が、突然スプーンを差し出してきた。
「……どうも?」
くれるならもらおうかと口を開けたら、
「やっぱり止めた」
と、スプーンを引っ込める。意味わかんないな。たまにメフィスト様はそういうじゃれあいをしたがる。
正直面倒だと思っている。普通に意味わかんないし。
「メフィスト様」
「はい」
私が真顔で見返すと、気が引けたのかメフィスト様の顔が引きつる。
立ち上がって手元のアイスをスプーンですくいメフィスト様の横へと移動する。
「メフィスト様、あーん」
「え」
「あーん」
「……」
恐る恐る口を開けたメフィスト様に微笑んでからアイスを口に突っ込んで鼻へとキスをした。
817食後のアイスを食べていたメフィスト様が、突然スプーンを差し出してきた。
「……どうも?」
くれるならもらおうかと口を開けたら、
「やっぱり止めた」
と、スプーンを引っ込める。意味わかんないな。たまにメフィスト様はそういうじゃれあいをしたがる。
正直面倒だと思っている。普通に意味わかんないし。
「メフィスト様」
「はい」
私が真顔で見返すと、気が引けたのかメフィスト様の顔が引きつる。
立ち上がって手元のアイスをスプーンですくいメフィスト様の横へと移動する。
「メフィスト様、あーん」
「え」
「あーん」
「……」
恐る恐る口を開けたメフィスト様に微笑んでからアイスを口に突っ込んで鼻へとキスをした。
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DONE #mirmプラスmfstと新年会という名の貴族会に参加する話
貴族会で卒のない対応をするmfst見たくない? 私は見たいよ。
1/10貴族宛ての顔を作る さて、新年最初の貴族会である。とはいえ目ぼしい貴族の方々とは既に新年の挨拶で顔を合わせているので、今回は顔見せくらいしかしない。
「俺は! 踊らない!!」
と、出掛けに言い張ったので、
「左様ですか。それであれば上手くお断りください。ご自身で! 軋轢なく!! お断りください!」
と、こちらからも言い含めてある。貴族同士の交流の場で目に余るような喧嘩をしてはいけませんよ? という秘書からの太めの釘だ。
そういうわけなので、メフィスト様は穏やかに踊りの誘いを断っていた。
そもそも貴族会で踊るとはどういうことか。意中の殿方とイチャイチャするためか、もしくは密談のためである。メフィスト様は私以外の悪魔とイチャイチャする気もなければ、秘書である私に聞かせられないような話を聞く気はない、という態度を一貫して取っている。それならそれで良い。良くないのは私に愛人だのなんだの噂が立つことくらいだ。
986「俺は! 踊らない!!」
と、出掛けに言い張ったので、
「左様ですか。それであれば上手くお断りください。ご自身で! 軋轢なく!! お断りください!」
と、こちらからも言い含めてある。貴族同士の交流の場で目に余るような喧嘩をしてはいけませんよ? という秘書からの太めの釘だ。
そういうわけなので、メフィスト様は穏やかに踊りの誘いを断っていた。
そもそも貴族会で踊るとはどういうことか。意中の殿方とイチャイチャするためか、もしくは密談のためである。メフィスト様は私以外の悪魔とイチャイチャする気もなければ、秘書である私に聞かせられないような話を聞く気はない、という態度を一貫して取っている。それならそれで良い。良くないのは私に愛人だのなんだの噂が立つことくらいだ。