プラス
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DONE #mirmプラスmfstとダイエットをしたい秘書🌸の話
ダイエットに協力しないタイプのmfstです
1/18自分に厳しく、君に甘く 風呂上がりに体重計に乗ると、自分史上最大の数字が叩き出されていた。お腹を摘む。摘めるのがもうダメ。
「減らすか……」
おやつとか、おやつとか。
翌日、おやつどきに書斎で仕事をされているメフィスト様にコーヒーとおやつを持っていく。自分の分は魔茶だけだ。コーヒーだと砂糖を入れないと飲めないから。
私が応接セットのソファに座って書類を広げていると、目敏く気づいたメフィスト様が顔を上げた。
「おやつ、君のは?」
「あー、今日は、あんまりお腹すいてなくて」
「そう?」
無事に聞き流してもらえたのでエヘヘと笑って誤魔化して仕事に取り掛かる。
夜ごはんも心持ち少なめ。次の日も、朝はちゃんと食べる。昼もなんとなく少なめ。おやつは無しにしたら、メフィスト様はちょっと笑ってから、
783「減らすか……」
おやつとか、おやつとか。
翌日、おやつどきに書斎で仕事をされているメフィスト様にコーヒーとおやつを持っていく。自分の分は魔茶だけだ。コーヒーだと砂糖を入れないと飲めないから。
私が応接セットのソファに座って書類を広げていると、目敏く気づいたメフィスト様が顔を上げた。
「おやつ、君のは?」
「あー、今日は、あんまりお腹すいてなくて」
「そう?」
無事に聞き流してもらえたのでエヘヘと笑って誤魔化して仕事に取り掛かる。
夜ごはんも心持ち少なめ。次の日も、朝はちゃんと食べる。昼もなんとなく少なめ。おやつは無しにしたら、メフィスト様はちょっと笑ってから、
kasiwaginae_103
DOODLE⚠夢 異形頭キャラの人型頭部⚠アフルに好きと言った場合の好感度別の反応です
プラスかマイナスの両極端です 表情が分かりやすいように人型ヘッドパーツとなっております 2
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DONE #mirmプラスmfstと手を取る話。🌸は悪魔学校6年生で秘書(研修中)。
矢印の大きい男が癖なんです。🌸の矢印もそれなりに大きいけど、それどころではなく大きいのがいいんだよ。
1/17白く細く、力強い手 夜、かわいい秘書(研修中)とソファで並んでテレビを見ている。彼女の片手が俺の膝の上にあるので握ったり撫でたりする。
細くて、油断したら折れそうなので優しくそっと、でも温かさを感じたいからたまに力を入れる。柔らかくて、けど、水仕事をするから少し荒れている。
浮いた血管には血が流れていて生きているのがわかる。そりゃそうなんだけど、実感できるとやっぱり嬉しい。
小さな手は俺の手の中に収まるくらいしかなくて、両手で掴んだら全然見えない。けれどこの小さな手に引っ張られていると思うと大事にしたい。
「メフィスト様」
「うん?」
「テレビ見てます?」
「あんまり。間違えた。全然」
「やはり」
そう言うと彼女はテレビを消してしまった。俺 はテレビが何を映していていたかも分からないくらい観ていなかったけど、彼女は観ていたのではないのか。
915細くて、油断したら折れそうなので優しくそっと、でも温かさを感じたいからたまに力を入れる。柔らかくて、けど、水仕事をするから少し荒れている。
浮いた血管には血が流れていて生きているのがわかる。そりゃそうなんだけど、実感できるとやっぱり嬉しい。
小さな手は俺の手の中に収まるくらいしかなくて、両手で掴んだら全然見えない。けれどこの小さな手に引っ張られていると思うと大事にしたい。
「メフィスト様」
「うん?」
「テレビ見てます?」
「あんまり。間違えた。全然」
「やはり」
そう言うと彼女はテレビを消してしまった。俺 はテレビが何を映していていたかも分からないくらい観ていなかったけど、彼女は観ていたのではないのか。
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DONE #mirmプラスmfstに留守番を言いつけられる🌸の話
バベルで暴れたことは反省しているけれど、kmrsに食って掛かったことは反省していない。仕留めそこねたことは後悔している。
1/16留守番と大量のお土産 メフィスト様が魔界塔へ行くというのでお供をしようとしたら止められた。
「……また暴れられると困るので」
「先日はすみませんでした」
あれはキマリス様が悪いと思っているけれど、暴れたのは私なので態度だけでもしおらしくしておく。
キマリス様の暗殺はもちろん諦めていない。
「それにね」
メフィスト様が目を逸らして言い淀んだ。
「あの悪魔に君がからかわれているのは、やっぱり面白くないし」
「あの方刺してきていいですか?」
「それはダメ。なんでそんなに殺意高いの」
「メフィスト様からすれば面白くない程度の話かもしれませんが、わたくしとしては暗殺ランキング第一位です。二位はいません」
「そんなに……」
であれば、とメフィスト様は笑った。
948「……また暴れられると困るので」
「先日はすみませんでした」
あれはキマリス様が悪いと思っているけれど、暴れたのは私なので態度だけでもしおらしくしておく。
キマリス様の暗殺はもちろん諦めていない。
「それにね」
メフィスト様が目を逸らして言い淀んだ。
「あの悪魔に君がからかわれているのは、やっぱり面白くないし」
「あの方刺してきていいですか?」
「それはダメ。なんでそんなに殺意高いの」
「メフィスト様からすれば面白くない程度の話かもしれませんが、わたくしとしては暗殺ランキング第一位です。二位はいません」
「そんなに……」
であれば、とメフィスト様は笑った。
kasai kou(加彩 煌)
PROGRESS*バスルームメインのドールハウス2台作りの作業進捗。6割完成…?プラスチックや針金を使って作った植物を設置しました。
鏡(よく映ります)を壁にセット。天井設置。後は照明、外装、装飾です。
装飾用に使う薔薇を樹脂粘土で作るのですが、ストックが少ないので100個程増やしたいと思います。照明はLEDのシンプルなものを組む予定。 9
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DONE #mirmプラスmfstと🌸でダメになるソファでダメになる話
1/15いろいろあれそれダメになる「これはダメだ」
「ダメですねえ」
何かと言えばダメになるソファだ。
だいぶ前に発売されて人気だった品だけど、この度メフィスト邸のリビングに導入したところ、このようにメフィスト様と仲良くダメになっている次第である。
沈んだのが夜で良かった。昼間だったら仕事を放棄していた。けど夜は夜でやることあるんだよなあ。
「起き上がれる気がしない」
「そうですねえ。週も半ばですし、やること山ほどあるんですけどお」
「もう明日でいいんじゃない?」
「メンタルまでダメになってしまいます」
体がいい感じに沈んで起き上がれない。無限に寝てしまう。うっかり大きいのを二つ買ったのがいけなかった。並べて置いて、それぞれで沈んだら、マジでどちらも起きてこない。
865「ダメですねえ」
何かと言えばダメになるソファだ。
だいぶ前に発売されて人気だった品だけど、この度メフィスト邸のリビングに導入したところ、このようにメフィスト様と仲良くダメになっている次第である。
沈んだのが夜で良かった。昼間だったら仕事を放棄していた。けど夜は夜でやることあるんだよなあ。
「起き上がれる気がしない」
「そうですねえ。週も半ばですし、やること山ほどあるんですけどお」
「もう明日でいいんじゃない?」
「メンタルまでダメになってしまいます」
体がいい感じに沈んで起き上がれない。無限に寝てしまう。うっかり大きいのを二つ買ったのがいけなかった。並べて置いて、それぞれで沈んだら、マジでどちらも起きてこない。
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DOODLE #mirmプラスazmと年越し仕事の話
ポイぴくに入れるの忘れてました
12/31貴方の横で年を越す「……こちら異常なし、どうぞ」
「異常なし了解。貴様そろそろ休憩だったな。交代要員が来次第休憩へ」
「休憩了解。……アミィ様も休憩一緒ですよね。蕎麦食べましょ、蕎麦」
「内線でいらんことを言うな!」
怒られて内線が切られた。交代の方はすぐに来て、お前怒られるぞ〜とか言われるから、笑っておく。
牙隊新人の私が今、何をしているのかと言えば年越しイベントの警備である。年末年始はどうしてもその手のイベントが多くてナルニア様直下の牙隊ですら警備に駆りだされる。
年が明けたらお偉い様方の年始の挨拶の警備が割り当てられているので、1月は休めない。ぎゃふん。
そんなことを考えながら詰所に用意された簡易食堂に行くと、既にアミィ様が座っていた。
1104「異常なし了解。貴様そろそろ休憩だったな。交代要員が来次第休憩へ」
「休憩了解。……アミィ様も休憩一緒ですよね。蕎麦食べましょ、蕎麦」
「内線でいらんことを言うな!」
怒られて内線が切られた。交代の方はすぐに来て、お前怒られるぞ〜とか言われるから、笑っておく。
牙隊新人の私が今、何をしているのかと言えば年越しイベントの警備である。年末年始はどうしてもその手のイベントが多くてナルニア様直下の牙隊ですら警備に駆りだされる。
年が明けたらお偉い様方の年始の挨拶の警備が割り当てられているので、1月は休めない。ぎゃふん。
そんなことを考えながら詰所に用意された簡易食堂に行くと、既にアミィ様が座っていた。
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DONE #mirmプラスmfstに写真を撮られる話
撮られるのにも慣れてないとろくな顔にならないっていう話
1/14自撮りと他撮り「はい、こっち向いて」
そう言われて振り向くと写真を撮られた。
「うん。かわいく撮れた」
「左様ですか」
……私は写真が好きではない。今まで撮られた写真は、ほんとーにろくな顔をしていなかった。
けど、メフィスト様は時折私の写真を勝手に撮ってはなにやら満足そうに見返している。
「一緒に撮ろう」
「承知しました」
それで主が満足するならとメフィスト様の横に並ぶ。というか、この方はそんなに写真撮ってどうするんだ。
「どんどん可愛くなるよね」
「……は?」
意味がわからなくて、思わず低い声を出してしまってメフィスト様が目を丸くする。
「失礼しました。その、意味がわからなくて」
「写真嫌いだもんね。けど、俺が小まめに写真撮ってるからさ、だいぶ慣れてきてるよ?」
775そう言われて振り向くと写真を撮られた。
「うん。かわいく撮れた」
「左様ですか」
……私は写真が好きではない。今まで撮られた写真は、ほんとーにろくな顔をしていなかった。
けど、メフィスト様は時折私の写真を勝手に撮ってはなにやら満足そうに見返している。
「一緒に撮ろう」
「承知しました」
それで主が満足するならとメフィスト様の横に並ぶ。というか、この方はそんなに写真撮ってどうするんだ。
「どんどん可愛くなるよね」
「……は?」
意味がわからなくて、思わず低い声を出してしまってメフィスト様が目を丸くする。
「失礼しました。その、意味がわからなくて」
「写真嫌いだもんね。けど、俺が小まめに写真撮ってるからさ、だいぶ慣れてきてるよ?」
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DONE #mirmプラスkmrsと反りのあわないmfst秘書🌸の話
1/13反りのあわない悪魔の話 新年最初の13冠の集いが開催された。私はメフィスト様を送り届けた後、魔界塔の食堂へと向かう。集いのおこぼれでメニューが豪華で嬉しい。
途中まではオペラさんもいらしたけど、イルマくんにごはんを用意するからと帰っていった。
「あ、久しぶり」
「……どうも」
入れ違いでやってきたのは魔関署のキマリス様だった。
私はこの悪魔が苦手だ。なんというか、可愛らしい顔の反面、流れるように引っ掻き回してくる。前回ここで会っていらんこと言われてメフィスト様を怒らせたことを忘れていない。
「あはは、嫌われちゃって」
「余計な事をおっしゃいますので」
「本音だけどね。仕事ができる子がキマリスの家に来たら嬉しいし、アミィくんを丸くしてくれてもありがたい」
1389途中まではオペラさんもいらしたけど、イルマくんにごはんを用意するからと帰っていった。
「あ、久しぶり」
「……どうも」
入れ違いでやってきたのは魔関署のキマリス様だった。
私はこの悪魔が苦手だ。なんというか、可愛らしい顔の反面、流れるように引っ掻き回してくる。前回ここで会っていらんこと言われてメフィスト様を怒らせたことを忘れていない。
「あはは、嫌われちゃって」
「余計な事をおっしゃいますので」
「本音だけどね。仕事ができる子がキマリスの家に来たら嬉しいし、アミィくんを丸くしてくれてもありがたい」
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DONE #mirmプラスmfstの食わず嫌いをなおす秘書🌸の話。
完全に捏造です。
1/12いい年(推定1000歳)して食わず嫌いするな! メフィスト様はト魔トが嫌いだ。見かけが気持ち悪くて嫌だ、ということで食べたことはないらしい。典型的な食わず嫌いである。
「ト魔トを使えないのは地味に不便なのよね」
ト魔トは万能野菜なので、サラダにも主菜にも麺類にもスープにも使える。だと言うのに、
「俺、ト魔ト嫌い」
という我が主の一言によってメフィスト邸の食卓には一切上がらない。たまに私がバビルスに顔を出すときに食堂で食べたりする。私はト魔ト嫌いじゃないし、普通に食べるので。
しかもト魔トって見た目の主張が激しいから隠すのが難しい。サラダは論外だし汁が出るから野菜を隠すのに鉄板のハンバーグにも入れられない。
と、くれば残るはカレーだ。それはそれで皮を剥いてからでないとバレるので面倒なのだけれど、しかし主の食わず嫌いを直すためだ。わたくしはSD(非公認)として心を鬼にしてぶち込む所存!!
1084「ト魔トを使えないのは地味に不便なのよね」
ト魔トは万能野菜なので、サラダにも主菜にも麺類にもスープにも使える。だと言うのに、
「俺、ト魔ト嫌い」
という我が主の一言によってメフィスト邸の食卓には一切上がらない。たまに私がバビルスに顔を出すときに食堂で食べたりする。私はト魔ト嫌いじゃないし、普通に食べるので。
しかもト魔トって見た目の主張が激しいから隠すのが難しい。サラダは論外だし汁が出るから野菜を隠すのに鉄板のハンバーグにも入れられない。
と、くれば残るはカレーだ。それはそれで皮を剥いてからでないとバレるので面倒なのだけれど、しかし主の食わず嫌いを直すためだ。わたくしはSD(非公認)として心を鬼にしてぶち込む所存!!
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DONE #mirmプラスmfstにいたずらされたのでやり返す話
自分はいたずらするけど、やり返されたら焦るのかわいいよね
1/11やられたら倍にして返すタイプ「はい、どーぞ」
食後のアイスを食べていたメフィスト様が、突然スプーンを差し出してきた。
「……どうも?」
くれるならもらおうかと口を開けたら、
「やっぱり止めた」
と、スプーンを引っ込める。意味わかんないな。たまにメフィスト様はそういうじゃれあいをしたがる。
正直面倒だと思っている。普通に意味わかんないし。
「メフィスト様」
「はい」
私が真顔で見返すと、気が引けたのかメフィスト様の顔が引きつる。
立ち上がって手元のアイスをスプーンですくいメフィスト様の横へと移動する。
「メフィスト様、あーん」
「え」
「あーん」
「……」
恐る恐る口を開けたメフィスト様に微笑んでからアイスを口に突っ込んで鼻へとキスをした。
817食後のアイスを食べていたメフィスト様が、突然スプーンを差し出してきた。
「……どうも?」
くれるならもらおうかと口を開けたら、
「やっぱり止めた」
と、スプーンを引っ込める。意味わかんないな。たまにメフィスト様はそういうじゃれあいをしたがる。
正直面倒だと思っている。普通に意味わかんないし。
「メフィスト様」
「はい」
私が真顔で見返すと、気が引けたのかメフィスト様の顔が引きつる。
立ち上がって手元のアイスをスプーンですくいメフィスト様の横へと移動する。
「メフィスト様、あーん」
「え」
「あーん」
「……」
恐る恐る口を開けたメフィスト様に微笑んでからアイスを口に突っ込んで鼻へとキスをした。
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DONE #mirmプラスmfstと新年会という名の貴族会に参加する話
貴族会で卒のない対応をするmfst見たくない? 私は見たいよ。
1/10貴族宛ての顔を作る さて、新年最初の貴族会である。とはいえ目ぼしい貴族の方々とは既に新年の挨拶で顔を合わせているので、今回は顔見せくらいしかしない。
「俺は! 踊らない!!」
と、出掛けに言い張ったので、
「左様ですか。それであれば上手くお断りください。ご自身で! 軋轢なく!! お断りください!」
と、こちらからも言い含めてある。貴族同士の交流の場で目に余るような喧嘩をしてはいけませんよ? という秘書からの太めの釘だ。
そういうわけなので、メフィスト様は穏やかに踊りの誘いを断っていた。
そもそも貴族会で踊るとはどういうことか。意中の殿方とイチャイチャするためか、もしくは密談のためである。メフィスト様は私以外の悪魔とイチャイチャする気もなければ、秘書である私に聞かせられないような話を聞く気はない、という態度を一貫して取っている。それならそれで良い。良くないのは私に愛人だのなんだの噂が立つことくらいだ。
986「俺は! 踊らない!!」
と、出掛けに言い張ったので、
「左様ですか。それであれば上手くお断りください。ご自身で! 軋轢なく!! お断りください!」
と、こちらからも言い含めてある。貴族同士の交流の場で目に余るような喧嘩をしてはいけませんよ? という秘書からの太めの釘だ。
そういうわけなので、メフィスト様は穏やかに踊りの誘いを断っていた。
そもそも貴族会で踊るとはどういうことか。意中の殿方とイチャイチャするためか、もしくは密談のためである。メフィスト様は私以外の悪魔とイチャイチャする気もなければ、秘書である私に聞かせられないような話を聞く気はない、という態度を一貫して取っている。それならそれで良い。良くないのは私に愛人だのなんだの噂が立つことくらいだ。
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DONE #mirmプラス寝言を捏造するmfstの話
1/9かわいいのにたまにカッコイイのはズルい 俺のかわいい秘書が腕の中ですよすよと寝ている。やたらと幸せそうな顔で寝ていて、どんな夢を見ているのか気になる。普段は目が覚めたらいないことが多いけど、今日は珍しく俺の方が先に目が覚めたのだ。
かわいいのでマジマジと眺めていたらもそもそと動いて、ゆっくりと目が開いた。
「ん、めふぃ、さま」
「おはよ」
「おはよ、ござ、ふわ……ます」
「ずいぶん俺の名前呼んでたけど、どんな夢を見てたの?」
100%の嘘だ。寝息以外特になにも漏らしていなかった。いなかったけど、彼女の幸せそうな夢に俺が出てこないわけがないのでそう言ってみた。
「えっ、声に出てましたか? メフィスト様とデートしてる夢見てました」
……俺との夢であって嬉しい反面、言わせてしまった感も拭えない。
910かわいいのでマジマジと眺めていたらもそもそと動いて、ゆっくりと目が開いた。
「ん、めふぃ、さま」
「おはよ」
「おはよ、ござ、ふわ……ます」
「ずいぶん俺の名前呼んでたけど、どんな夢を見てたの?」
100%の嘘だ。寝息以外特になにも漏らしていなかった。いなかったけど、彼女の幸せそうな夢に俺が出てこないわけがないのでそう言ってみた。
「えっ、声に出てましたか? メフィスト様とデートしてる夢見てました」
……俺との夢であって嬉しい反面、言わせてしまった感も拭えない。
かなぎ
PAST〓夢gggWebオンリーで展示した作品です。
過去作の「今でも胎児の夢を見る」と繋がっています。というか一部過去作読まないと分からない部分があって申し訳ないです。
#gggプラス
君と朝日をみていたい――多分、私は夢を見ている。
ここは洞窟だろうか?天を見上げると遠くに穴が開いていて、綺麗な月が見えている。目の前には花弁が真っ赤に染まった巨大な桜。そして謎の祠。
「こんな場所、夢でないとあり得ないよね……」
何もかもが非現実的な光景だった。ひんやりとした空気だけは嫌なリアリティがある。
「明晰夢ってやつなのかな……。そういえば夢の中で『これは夢だ』と思ったこと、今までなかったかも……?」
神秘的な光景に反するように、私は布団に入ったままの姿――つまりパジャマであった。いったいこれはどういう状況なのだろう。夢と言うよりむしろどこかの神域に迷い込んでしまったような……?とりあえず動かないことには始まらないかと、暗闇の中に一歩踏み出す。
7748ここは洞窟だろうか?天を見上げると遠くに穴が開いていて、綺麗な月が見えている。目の前には花弁が真っ赤に染まった巨大な桜。そして謎の祠。
「こんな場所、夢でないとあり得ないよね……」
何もかもが非現実的な光景だった。ひんやりとした空気だけは嫌なリアリティがある。
「明晰夢ってやつなのかな……。そういえば夢の中で『これは夢だ』と思ったこと、今までなかったかも……?」
神秘的な光景に反するように、私は布団に入ったままの姿――つまりパジャマであった。いったいこれはどういう状況なのだろう。夢と言うよりむしろどこかの神域に迷い込んでしまったような……?とりあえず動かないことには始まらないかと、暗闇の中に一歩踏み出す。
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DONE #mirmプラスmfstと雪が降る話
雪慣れしてないとちょっとの雪でもテンション上げてしまうよね
1/8雪が降ると走りたくなる「わ、雪! 雪ですよメフィスト様!」
その日の夕方、書斎のカーテンを閉めようとしたら窓の外をひらひらキラキラと雪が舞っていた。
「ほんとだ。この辺りはあまり降らないのに珍しいね」
「わー、久しぶりに見ました。白いです!!」
「そりゃ白いけども。……外に見に行く?」
「行きたい、ですけど仕事が〜〜〜」
なにしろ夕方だ。邸内のカーテンを全部閉めたら夜ごはんや風呂の支度がある。書斎の書類だってまだまだ片付かない。
「結構降ってるし、夜ごはん終わる頃には多少積もってるかもしれないから、その頃に少し散歩に行こうか」
「いいんですか!? やったあ。ごはん、用意してきます!!」
話のわかる主だ。私は飛び跳ねながら書斎を飛び出した。
977その日の夕方、書斎のカーテンを閉めようとしたら窓の外をひらひらキラキラと雪が舞っていた。
「ほんとだ。この辺りはあまり降らないのに珍しいね」
「わー、久しぶりに見ました。白いです!!」
「そりゃ白いけども。……外に見に行く?」
「行きたい、ですけど仕事が〜〜〜」
なにしろ夕方だ。邸内のカーテンを全部閉めたら夜ごはんや風呂の支度がある。書斎の書類だってまだまだ片付かない。
「結構降ってるし、夜ごはん終わる頃には多少積もってるかもしれないから、その頃に少し散歩に行こうか」
「いいんですか!? やったあ。ごはん、用意してきます!!」
話のわかる主だ。私は飛び跳ねながら書斎を飛び出した。
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DONE #mirmプラスmfstと新年の挨拶の話。
仕事始めももちろんダルいけど、二日目には違ったダルさがあるよねって話。
1/7問屋は降ろすタイミングが重要なんですよ「今年も何卒ご贔屓に」
「こちらこそ、良い関係を続けられればと」
「13冠メフィスト様のご多幸をお祈り申し上げます」
「ありがとう、今年もよろしく」
さて1月である。とくれば、13冠メフィスト様のところには地域内の貴族や有力な家系の悪魔たちが家に挨拶に来る。そういう悪魔達に愛想よくするのも13冠の仕事の一つなので頑張って頂きたい。
秘書である私はメフィスト様の後ろに控えて、時折盗聴防止魔術を使いながらやってきた悪魔たちの情報や次に来る悪魔のことを伝えている。
『まだ来る?』
こぽっと音が沈んでメフィスト様が聞く。
『あと3組、お約束がございます』
『多い!』
『それが終われば一息つけますから』
メフィスト様は肩を竦めているけど、それも私にわかる程度で表向きには愛想よく穏やかな笑みを絶やさない。
1094「こちらこそ、良い関係を続けられればと」
「13冠メフィスト様のご多幸をお祈り申し上げます」
「ありがとう、今年もよろしく」
さて1月である。とくれば、13冠メフィスト様のところには地域内の貴族や有力な家系の悪魔たちが家に挨拶に来る。そういう悪魔達に愛想よくするのも13冠の仕事の一つなので頑張って頂きたい。
秘書である私はメフィスト様の後ろに控えて、時折盗聴防止魔術を使いながらやってきた悪魔たちの情報や次に来る悪魔のことを伝えている。
『まだ来る?』
こぽっと音が沈んでメフィスト様が聞く。
『あと3組、お約束がございます』
『多い!』
『それが終われば一息つけますから』
メフィスト様は肩を竦めているけど、それも私にわかる程度で表向きには愛想よく穏やかな笑みを絶やさない。
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DONE #mirmプラス仕事始めのmfstの話。🌸は普段パンツスーツないしペラ様みたいなパンツスタイルの給仕服だと思ってます。
1/6仕事を始めるから背中を押して 悪魔メフィストフェレスの本質は仕える者である。つまり、仕えられる側にはそんなに慣れていない。
何が言いたいかと言えば、母性全開でよしよしされて俺は一体どうしたら!!!という話である。
今日は仕事始めで、朝から憂鬱だった。起きたくない。13月中は朝から晩まで腕の中にいたかわいい娘はさっさと起きてしまい、一人でベッドでうだうだしている。いや、していた。
秘書兼SD(非公認)がやってきて、いつもよりだいぶ甘い声で
「おはようございます、メフィスト様♡」
と言うから布団から顔を出したら笑顔で、やたらと可愛らしい給仕服を着ていたのだ。(いつもは完全に真顔で布団を剥ぎ取られる。というかいつ買ったんだ、あんなヒラヒラした服)
994何が言いたいかと言えば、母性全開でよしよしされて俺は一体どうしたら!!!という話である。
今日は仕事始めで、朝から憂鬱だった。起きたくない。13月中は朝から晩まで腕の中にいたかわいい娘はさっさと起きてしまい、一人でベッドでうだうだしている。いや、していた。
秘書兼SD(非公認)がやってきて、いつもよりだいぶ甘い声で
「おはようございます、メフィスト様♡」
と言うから布団から顔を出したら笑顔で、やたらと可愛らしい給仕服を着ていたのだ。(いつもは完全に真顔で布団を剥ぎ取られる。というかいつ買ったんだ、あんなヒラヒラした服)
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DONE #mirmプラス13月の最後にmfstを甘やかす話
酔っ払ってぐだぐだするmfstを甘やかしたかったんだよ
1/5休みの最後に甘やかして「は〜〜〜」
テレビの前のソファで、メフィスト様はダラダラしている。なにしろ今日で13月も終わりで、明日からは割と普通に忙しいのだ。
私の方は13月ということで、いつもよりはゆっくりさせて頂いていたけれど、それはそれとして家事は発生するのでメフィスト様ほどは休んでいない。今も干していたリネン類を取り込んで畳んでいる。
「働きたくない」
「左様ですか」
「もうちょっとかまってほしい」
「わたくし、既にほぼ通常営業ですからね」
「……」
主はつまらなさそうな顔でこちらを見ている。このまま放置すると確実に拗ねるので、手を止めてソファの横に腰を下ろした。
「メフィスト様。今の作業を終えたらアイスを持ってきますから一緒に食べましょう」
1051テレビの前のソファで、メフィスト様はダラダラしている。なにしろ今日で13月も終わりで、明日からは割と普通に忙しいのだ。
私の方は13月ということで、いつもよりはゆっくりさせて頂いていたけれど、それはそれとして家事は発生するのでメフィスト様ほどは休んでいない。今も干していたリネン類を取り込んで畳んでいる。
「働きたくない」
「左様ですか」
「もうちょっとかまってほしい」
「わたくし、既にほぼ通常営業ですからね」
「……」
主はつまらなさそうな顔でこちらを見ている。このまま放置すると確実に拗ねるので、手を止めてソファの横に腰を下ろした。
「メフィスト様。今の作業を終えたらアイスを持ってきますから一緒に食べましょう」
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DONE #mirmプラスmfstと初売りに行く話
1/4初売りお揃い甘やかされ「初売り! ですよ!」
「うーん、すごい混みようだ。帰る?」
年明けの初売りを行っているデビモールは、それはそれは混んでいる。油断するとたぶんあっという間に逸れそうで、私は繋いでいたメフィスト様の手を強く握り、ついでに反対の手で腕も掴んだ。
「お戻りですか? お気をつけて♡」
「流れるように放流しないでくれる? もちろんお付き合いしますよ」
メフィスト様は苦笑して私の手を握り直した。私はうへへと笑って歩き出す。目的は私のコートや冬物だ。
「これどうですか?」
「かわいいね」
「こっちは?」
「似合ってるよ」
「これは、うーん」
「いいと思うけど」
「そればっかじゃないですか」
不満の声を上げるとメフィスト様はしれっと
794「うーん、すごい混みようだ。帰る?」
年明けの初売りを行っているデビモールは、それはそれは混んでいる。油断するとたぶんあっという間に逸れそうで、私は繋いでいたメフィスト様の手を強く握り、ついでに反対の手で腕も掴んだ。
「お戻りですか? お気をつけて♡」
「流れるように放流しないでくれる? もちろんお付き合いしますよ」
メフィスト様は苦笑して私の手を握り直した。私はうへへと笑って歩き出す。目的は私のコートや冬物だ。
「これどうですか?」
「かわいいね」
「こっちは?」
「似合ってるよ」
「これは、うーん」
「いいと思うけど」
「そればっかじゃないですか」
不満の声を上げるとメフィスト様はしれっと