ペンギン・ハイウェイ
ZnMyzattakata
MEMOペンギン・ハイウェイのパロディ……とも言えない設定を借りた何か。SF(少し不思議)です。(※実質ペンギン・ハイウェイのネタバレになりますので読む予定のある方は注意)
レイン・エイムズには弟がいる。厳密に言えば、弟と思われる存在が居た。
というのも、弟は突然顕れたのだ。それは幼少期のこと。帰宅をしたら弟と名乗る少年がリビングに居た。自分は一人っ子のはずだが……と首を傾げれば両親は普段と変わりない調子で「どうしたの?弟のフィンじゃない」「長いこと外で遊んできたから疲れているんだろう」と軽く流されてしまった。その弟も兄さまと自分を心から慕ってくれたし、とても愛らしい少年であった。なので、細かいことは全てどうでも良くなった。自分が弟だと思っていればフィンは弟なのだ。それでいい、と。フィンの笑顔が見られるだけでレインは幸せだったし、フィンのためならなんでもしたいと思える、そんな存在となっていった。
2338というのも、弟は突然顕れたのだ。それは幼少期のこと。帰宅をしたら弟と名乗る少年がリビングに居た。自分は一人っ子のはずだが……と首を傾げれば両親は普段と変わりない調子で「どうしたの?弟のフィンじゃない」「長いこと外で遊んできたから疲れているんだろう」と軽く流されてしまった。その弟も兄さまと自分を心から慕ってくれたし、とても愛らしい少年であった。なので、細かいことは全てどうでも良くなった。自分が弟だと思っていればフィンは弟なのだ。それでいい、と。フィンの笑顔が見られるだけでレインは幸せだったし、フィンのためならなんでもしたいと思える、そんな存在となっていった。