Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ボス

    tonoi00mhyk

    MOURNINGボス誕のつもりで書いてたけどなんかネが着火して迷走したのと、普通に大遅刻なのでぽぽい!
    好きなところはちょこちょこ書けました🙆
    ボス誕2023 今日はブラッドの誕生日。昨日から仕込んでおいて完成させた料理の数々を、飾り付けられた食堂のテーブルに次々と運んでいく。バースデーケーキもフライドチキンも、言われなくともたっぷり用意しているというのに、ついさっき、あいつは性懲りもなく盗み食いにやって来た。パーティーの直前ということもあり、さすがに胡椒は勘弁してやるかとカトラリーを持って追いかけ回していたら、なぜかミスラが満面の笑みでこちらを見て座っていたので、背筋に寒気が走った。ブラッドを解き放ってキッチンに戻るやいなや、食堂から爆発音と双子の呪文が聞こえてきた。半分くらい展開の予想がつきそうな気がしながら覗いてみると、今まさに音楽に合わせて踊り出そうとするように、ブラッドとミスラが手を取り合っていた。呆気にとられて見ていると、婿さんがチェンバロを取り出して、軽やかな音色を響かせた。誕生日祝いをするはずだった食堂は、あっという間にダンスパーティ会場へと様変わりした。訳の分からない状況に戸惑っていると、シノとヒースがとことことやって来て事情を説明してくれた。曰く。
    3031

    七篠(Nanashino)

    DONEBG/雪大
    ボストン再会後、遠距離恋愛中のふたり。
    二次BLですが、作中に具体的なセクシャル描写はありません。全年齢。
    既刊同人誌『アルカディア』の中のセリフがちょっとだけ出てきます(未読でもOK)

    クリスマス合わせに書いていたものです。
    遅刻すみません。
    ハッピーホリデイズハッピー ホリディズ

     ――新しい年が、あと数日でやってくる。
    「今年も、もう終わりか……」
     雪景色のボストンの夜のよく冷えた大気の中で、沢辺雪祈は白い呼吸をした。東京でバイト中に事故に遭ったのち、ある程度回復してから渡米したバークリー音楽大学で作曲の勉強をして、それから大と再会して。この土地に来てから既に三年すこし経った。
    (なんだか、あっという間のことだったな)
    と雪景色の中で彼はしばし感慨にふけた。来年は作曲科の卒業試験を受けて、更に勉学を深めるために大学院に進むか、それとも職業作曲家の道に行くのか、それとも……。少し先のことを雪祈はまだ決めかねていた。
     年の瀬でキラキラと華やかさを増す街に、今宵は雪がしんしんと降っている。ボストンにも強い寒波が来ているらしい。あたり一面に白い化粧を施された街中で転ばないよう、雪があまり積もっていない辺りの道を選びながら雪祈はてくてく歩いた。
    4183

    すすき

    DOODLE【ブラカイ/パラロ】
    ボスにキスしたいなって思うカインと、カインをかわいがりたいボスの話。
    誕生日ボイスがめちゃくちゃなブラカイで強すぎてしんで、何かもういちゃいちゃしてくれないと割に合わないなって思って書いました。
    いつものいちゃいちゃです
    あ、キスしたいなとふと思った。
    カインにとっては唐突なことではなかったが、うまそうにグラスを傾けるのを邪魔するのは少し気が引けた。今日はとっておきだと言っていたから。でもちょっとだけ、頬や額にならと考えて、それだと満足できないだろうなという結論に至って小さくため息を吐く。ほんの些細な吐息に気づいて、どうしたと聞いてくる視線に、やっぱり好きだなと思う。
    「なあ、ボス。……キスしていいか?」
    結局黙ったままではいられなくて、手元のグラスを置いた。ブラッドリーが楽しそうに喉を鳴らす。
    「さっきから考えてたのはそれか?」
    気づいてたのかとも言えずに頷くしかない。自分でもちょっと挙動不審だったかもと思う。
    テーブルの上のボトルはまだ残りがある。ブラッドリーがカインも好きだろうと選んでくれた酒なのは知っている。いつも飲んでる安いエールみたいに一気飲みして楽しむようなものじゃないのも分かってる。グラスに口をつけたままじゃキスはできないけれど、二人きりでゆっくり酒を飲んで話す時間も大切だ。
    1972