ムックル
unp_utaw
MOURNINGハクエルのはず。ムックルのせくはらムックルがいうにはインカラを落とすべく、食料事情とも戦いながら皆を戦乱へと巻き込んでいた頃のこと。
食料の配給を終えたエルルゥとハクオロのところに、きゅうきゅうと鳴くムックルがやってきた。
「すまない、おまえの言葉はアルルゥではないから分からなくてな」
「きゅう……きゅう」
少ないご飯を食べ終えたアルルゥに振り返ると、ムックルが再びなにかを訴えて啼く。
双子の様な仲の良さにハクオロとエルルゥがほんわかとして一時の癒しを得ていると。
「ムックル、お腹空いたって」
やはり大きくなる獣に、今程度の食料では足りないのだろう。
自明の理とはいえ哀れに思い、エルルゥはその白い頭を撫でながら、ごめんねと小さく溢した。
「皆の分が足りなくなっちゃうから、我慢してくれるかしら……って、きゃああっな、なにするのムックルっや、ちょっと!?」
864食料の配給を終えたエルルゥとハクオロのところに、きゅうきゅうと鳴くムックルがやってきた。
「すまない、おまえの言葉はアルルゥではないから分からなくてな」
「きゅう……きゅう」
少ないご飯を食べ終えたアルルゥに振り返ると、ムックルが再びなにかを訴えて啼く。
双子の様な仲の良さにハクオロとエルルゥがほんわかとして一時の癒しを得ていると。
「ムックル、お腹空いたって」
やはり大きくなる獣に、今程度の食料では足りないのだろう。
自明の理とはいえ哀れに思い、エルルゥはその白い頭を撫でながら、ごめんねと小さく溢した。
「皆の分が足りなくなっちゃうから、我慢してくれるかしら……って、きゃああっな、なにするのムックルっや、ちょっと!?」