ムラトミ
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REHABILI一緒にお鍋の支度する水と村(⚠︎あらむらとみずいこの二人)
「洒落てんなぁ」
真新しいマンションの三階。玄関に入ってすぐ、壁に備え付けられた靴箱の上に並んだハーバリウムを眺めて水上が言う。猫瓶と呼ばれるそれの中に、紫を基調とした配色の花が収まっている。隣には緑を基調とした同じ形の物。二つはぴたりとくっつき、安定した様子で白い壁を背景に人の目を惹く。
「少し殺風景かなと思ったんだ」
「へえ…。」
家主達はあまりこういった飾りに手を伸ばしそうにないと思っていた水上は感情をそのままに意外だという声を発する。だが、言われてみれば至極シンプルだ。サイズは小さく、中の花も色とりどりの華美な雰囲気はない。リボンや飾りの類いも付いていなかった。知り合いの女性陣から新居にと送られた品ならば、祝いということも踏まえもう少し可愛らしいデザインでもおかしくないだろう。
2755真新しいマンションの三階。玄関に入ってすぐ、壁に備え付けられた靴箱の上に並んだハーバリウムを眺めて水上が言う。猫瓶と呼ばれるそれの中に、紫を基調とした配色の花が収まっている。隣には緑を基調とした同じ形の物。二つはぴたりとくっつき、安定した様子で白い壁を背景に人の目を惹く。
「少し殺風景かなと思ったんだ」
「へえ…。」
家主達はあまりこういった飾りに手を伸ばしそうにないと思っていた水上は感情をそのままに意外だという声を発する。だが、言われてみれば至極シンプルだ。サイズは小さく、中の花も色とりどりの華美な雰囲気はない。リボンや飾りの類いも付いていなかった。知り合いの女性陣から新居にと送られた品ならば、祝いということも踏まえもう少し可愛らしいデザインでもおかしくないだろう。