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    MOURNING真→柳に気付く仁王。

    自解釈真→柳は、言葉にしたりわかりやすく行動で示すというよりは、「どんなものを美味しそうに食べていたか」「どんな時に楽しそうにしていたか」「どんな時に胸を痛めていたか」をよく見ていて覚えているという感じです。普段は鈍感かつわかりにくーい男なのですが、いざというときには、柳が必要な言葉、行為で思いを示してくれます。ふとした瞬間に漏れちゃうこともあります。それが書きたかった。
    真柳習作「アイス小夜曲」アイス小夜曲

     「おい、仁王。寄り道はよさんか。」
     幸村の見舞いの帰り道、ふらふらとコンビニの方へ歩いて行った仁王を注意する。真田が己の奔放な振る舞いに突っかかってくるのはいつものことなので、今更気にも留めない。空は徐々に黄金色になる兆しを見せているというのに、太陽から、地面から、熱がじりじりと全身を焼き付ける。少しは涼まないとやっていられない。
     仁王は、振り向きながら、舌を出す。
    「お前さんもはしゃいどったじゃろ、”こおり”。」
     幸村から部員へのアイスクリームの差し入れがあったのはつい先日のことである。灼熱の中、ひんやりとした甘さが極上であった。通常ならば、部活中の間食に注意をしそうな堅物たちも、アイスクリームの前では心がどろどろに溶けているようだった。浦山をみて、ソフトクリームのことを考える柳生の愉快な顔が思い出される。そして、アイスクリームが届くや否や、一番に飛びついたのは真田と柳ではなかったか。
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    namae_ha_niwa

    MOURNING煙戦争後、G社から放逐された代理グレゴールが、身ひとつでN社大槌ムルソーを尋ねて三千里をし、そのままN社所属になるシリーズ(2作目)です。
    書いちゃったから存在シリーズになっちゃったよ。

    前の「信仰の最後尾」より時系列は早いです。
    NGムルグレなんですけど、ムルソーほぼ出てきません。グレゴールと握シンが喋っているだけ。
    世界からグレゴールに対する好感度が高めです。
    正解は怠惰の色 それは、偶然に偶然が重なった結果起きた出会いだった。彼らはどちらも、そんなところに一人でいるような人物ではなかったからだ。片方は、握らんとする者・シンクレア。“釘と金槌”の名目上のナンバーツーであり、実質的にはこの組織のトップであるファウストに握られている幼い釘だ。そしてもう一方は、旧G社からこちらに移ってきたグレゴール。彼は、“釘と金槌”の幹部の一人である大槌・ムルソーの恋人であり、所有物だ。
     大槌の所有物とはいえ、加入したばかりの木端構成員であるグレゴールが、握る者の期待と執着を一身に受けるシンクレアと個人的に会話するなど、通常では考えられないことである。ただ、その日はたまたま、夜間の浄化行軍に備えて休んでいるはずの昼間に目が覚めてしまったシンクレアが、“釘と金槌”宿舎の敷地内で一人になれる場所を探していたところ、暖かな陽だまりを求めて同様に敷地内を徘徊し、屋外の植え込みのところでうとうととしていたグレゴールを発見したのであった。
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    aieyeaifuka

    PROGRESS沢深
    愛を見つける⑤
    ノアside
    深津さんが倒れての病院でのお話
    ノアside、他にもありますが飛ばしてますので、今回が初めてのノアさん視点👀
    紳士な男を目指しました!
    ノアはエージ呼び
    ここで出てくる過換気症候群の症状は実際私が体験した感じをそのまま書いてます。
    あん時は死ぬかと思ったww
    何回かなって2回ほど救急車で運ばれたので、これなると、それなりに大変ww
    カチカチとキーボードを叩く音だけが響く。はぁっと吐く音が聞こえたのは自分の溜息だ。目の前のベッドで眠っている彼の事を考えていると自然と出てしまう。休憩を兼ねてパソコンの手を止め立ち上がり、すっかり暗くなった外を眺めてカーテンを閉める。その音がうるさかったのか、ずっと眠っていた彼の目がゆっくりと開いた。

    「ノア?」

    少し掠れた小さな声が、ドキッとさせる。こんなに弱っていても彼は美しい。

    「ハイ、カズ。目が覚めた?」

    虚な瞳でこちらを見つめられて、それでも綺麗だなと思ってしまった。

    「ここ…」
    「病院だよ。覚えてる?倒れたの」
    「…ん、誰かが呼んでくれたピョン?」

    私のアシスタントをするようになって、ピョンを強制した。今はこうやってエージと話しをするのと同じように、私にも話してくれる。
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