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    ワークス

    fivena201

    DOODLE忠愛ワンドロワンライのために書いていたんですが、あまりにも時間がかかったのでお題だけ借りると言う形式で上げることにしました。(すみません)
    お題「眼鏡」
    ※デザインワークスのネタバレを含みます
    僕犬したばかりのほのぼの忠愛
    無題 この数週間で様々なことが変化した。変わるのは一瞬だ。でも、本当は少しずつ変わっていたのだろう。ある時ふと、全てが同じ方向に傾いて収まる。そう言うものかもしれなかった。

     菊池の顔が見たくなったから、愛之介は先に電話をかけていた。同じ屋敷の中で暮らしていても、相手が何をしているのかちっとも分からないくらい、部屋は離れていた。仕事でもないのに突然出かけて行っても迷惑だろうし、それにも増して、愛之介の気持ちは以前よりも殊勝なものに変わっていたのだ。好かれていたい、と思うのだ。菊池は愛之介のことを一生好きでいてくれる。きっとそうなのだろうけど、昔の気分が蘇って、「彼は明日も傍にいてくれるかな」と言う気分になるのだった。もう二十年近くも前の感情だ。自分の年齢と不釣り合いな気持ちに思えたが、それでも、確かにかつて自分が抱えていた感情なのだと認めてもいる。だから素直に電話をかけていたのだ。
    1926