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    乙女

    tomoshi

    DONE手助けのお礼に長嶺が見返りを要求するも、小日向がボケ倒す話。いちゃいちゃしたり、すれ違ったりしてます。(※2024年にプレイした乙女ゲームのなかで、コルダ3AS至誠館が一番楽しかったので書きました)
    心ばかりではございますが

    休日の昼下がり。秋晴れの空から光が差し込む台所に、爽やかなレモンの香りが広がる。オーブンを開けて天板を取り出せば、キレイにふくらんだマフィンがようやくお目見えだ。

    「うん、いい感じ」

    友達から教えてもらったレシピは、まさに完璧。あとは冷めるのを待つだけだ。冷めたら彼に「一緒に食べよう」とメールを送ってみよう。でも、まずは片付けをしなければ。とりあえず、レシピの紙をなくしてしまわないように、再びクリアファイルのなかに戻そうとして――私は嫌なものを見つけてしまう。

    「すっかり、忘れてた」

    現代文の授業で出された課題レポート。レポートの内容を発表するプレゼンは確かずっと先だと記憶していたが……もしかして。おそるおそる赤枠で囲まれた日付を確認してみると、締切は、なんと明日だった。なにかひとつでも決まっていれば取り組みやすいのだけれど、学生の自主性を促すために設定された“テーマ不問”という文字が、今は恨めしい。
    10022

    おこめ

    DOODLEアキイト 📼🔦(未成立)でラッキーすけべネタです。
    一日中どたばたデートしてるだけ!
    リクエストありがとうございました🥰長らくお待たせしました!!

    始終📼は(脳内で)よくしゃべるしむっつりプレイボーイ(?)、🔦は鈍感&無知の乙女です。
    ⚠️少しだけ犬×🔦の描写があります。地域猫ならぬ地域犬のような感じを想像していただければ…
    災い転じて福となせ! 開店前の静かなビデオ屋。カシャカシャとビデオのハードカバーが触れ合う音と小さな鼻歌が響く。「おはよー……」と眠たげな目を擦りながら階段を降りてきたリンは、カウンターの中で機嫌よく開店準備をするアキラと目が合うなり怪訝な顔をした。

    「うわあ」
    「おはようリン。お兄ちゃんに対していきなりうわあはないだろう。朝ごはんはそっちのテーブルに置いてあるよ」
    「あ、ありがと。じゃなくて! 随分とご機嫌だね?お兄ちゃんが朝からテンション高いとなんか違和感って言うかぁ……」
    「そうかい?」
    「そうだよ! 鼻歌なんか歌っちゃって。わ、もうコーヒーまで買ってあるし!」

     作業部屋に入るなり、彼女はもう一度うわあと声を上げた。今度は喜色が色濃く滲んでいる。そうだろう。妹の好物のひとつであるエビアボカドサンドは、六分街のコンビニにはごく限られた日にしか売られていない上に朝一に行かないとすぐ売り切れてしまう人気商品だ。
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