公衆電話
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DONEヒプマイ百物語。死んだ人間と話せるという公衆電話の調査を依頼されるバスブロの話。
『公衆電話』 始まりは依頼を知らせる着信音だった。
―ピコピコ
軽やかなメロディに一郎はスマートフォンを取り出した。三人で依頼を管理しやすいように三郎が作ったアプリをタップすると、依頼一覧の一番上に新規の依頼が表示されていた。
「うーん……」
ざっと目を通した一郎は小さく唸る。
他の依頼もなく、依頼を受ける事自体は問題ない。
ただ、その内容が問題だった。
「兄ちゃん」
「いち兄」
同じく通知を受け取った二郎と三郎も事務所の方へとやってきた。
「新しい依頼見た?」
「どうします?」
「俺もちょうど考えてたところだ」
新しい依頼の内容はこうだ。
【サンシャイン60通りにある公衆電話が死んだ人間と話せるという噂があるので、調査して欲しい】
9320―ピコピコ
軽やかなメロディに一郎はスマートフォンを取り出した。三人で依頼を管理しやすいように三郎が作ったアプリをタップすると、依頼一覧の一番上に新規の依頼が表示されていた。
「うーん……」
ざっと目を通した一郎は小さく唸る。
他の依頼もなく、依頼を受ける事自体は問題ない。
ただ、その内容が問題だった。
「兄ちゃん」
「いち兄」
同じく通知を受け取った二郎と三郎も事務所の方へとやってきた。
「新しい依頼見た?」
「どうします?」
「俺もちょうど考えてたところだ」
新しい依頼の内容はこうだ。
【サンシャイン60通りにある公衆電話が死んだ人間と話せるという噂があるので、調査して欲しい】
ころねちよこ
DONE五伊地(再録)ゆる伊ワンドロライよりお題「公衆電話」
あなたの11ケタ 授業も任務もないからと、高専内の自分のテリトリーで午後のスイーツタイムを楽しんでいた五条のスマートフォンが鳴った。のんびりとした所作でポケットから取り出し画面を見ると『非通知』の文字。なんとなく胸騒ぎがして躊躇わず出る。
「ご、五条さん…!!」
「なに伊地知、今日は調査任務って言ってなかった?」
電話の向こうはよく知る相手、補助監督の伊地知だった。彼は今日は呪霊の目撃があった現場へと単独調査に出ているはずだ。
「手短に言います。今呪詛師に襲われています…!」
五条は目隠しの下で片眉を上げた。伊地知の声色は固く、少し震えている。非通知で着信があったということはおそらく公衆電話からかけてきているはずだ。スマホが使えない状況。事態は緊迫しているのだろうと察せられる。
2043「ご、五条さん…!!」
「なに伊地知、今日は調査任務って言ってなかった?」
電話の向こうはよく知る相手、補助監督の伊地知だった。彼は今日は呪霊の目撃があった現場へと単独調査に出ているはずだ。
「手短に言います。今呪詛師に襲われています…!」
五条は目隠しの下で片眉を上げた。伊地知の声色は固く、少し震えている。非通知で着信があったということはおそらく公衆電話からかけてきているはずだ。スマホが使えない状況。事態は緊迫しているのだろうと察せられる。