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    あぜみや

    MOURNING古(いにしえ)にプライベッターに投稿した卡米尔と佩利の学园軸なんちゃって小説。カップリング要素は無し。
    当時投稿したやつとは一部修正・加筆をしてます。
    弟心と秋の空は移り変わりやすい。ある日の昼下がり、財布の中身とにらめっこする卡米尔は頭を悩ませていた。最近スイーツの買いすぎで今月のお小遣いがピンチなのだ。まだ10月中旬、これから美味しい秋のスイーツがたくさん出る予定なのだ。
    しかしこのままではケーキバイキングどころかファミレスでパフェを1つ(1つで満足した試しはないが)食べるのにも苦労するかもしれない、そんなの嫌だ、僕はケーキが食べたい。
    というか秋は美味しいものが多すぎるのが悪い、そうだ、きっとそうだ。
    卡米尔は自分の中で結論を出してからランチボックスを片手に高等部の教室へ向かった。

    そんな訳でどこか安くて美味しいケーキ屋はないかと教室で頬杖をつきスマホ画面をスライドしている中、とあるニュースに目を止めた。その店の売り文句には『身長差が大きいほど割引きキャンペーン』と書かれている。これだ、身長差なんてまさに僕と兄貴とで十分だ。いつも兄貴にケーキバイキングを付き合ってもらっている。今更断る兄貴じゃない、また一緒に来てくれるか頼んでみよう。
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