安心毛布
bktous
DOODLEおにいたんにとっての「兄」って弟も包める安心毛布みたいなもんかもねて思った。虎杖を受け入れたのも兄だからだと思うけど、そうしたい<そうすべきかもな~って。この毛布は最終的にびりびりになるけどきっかけになったほころびは虎杖だったら良いと思うし、これは何だろうって考えてびりびりにしたのはおにたんだと思う。びりびり毛布で自分を包んで虎杖は自分の袖で包もうとしてるんでしょね 3
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DONEカイレ(タケ漣)です。レッカの安心毛布の話。嘔吐あり。(2024/8/16)鉄屑まみれのシャングリラ 部屋は鉄屑とオイルの匂いに満ちていた。
その部屋の主はきらきらとした銀の髪を闇に沈めて深々と眠っていた。猫のように、あるいは胎児のように体を丸め、はちみつ色の双眸を目蓋の下に隠している。その周囲には鉄屑や解体されたガジェット、そして工具が散乱している。子供が玩具箱をひっくり返して、その全てを自分の手の届く範囲に散らかしてそのまま眠ってしまったようだった。
部屋の主人はレッカという、アンドロイドに育てられた人間だった。彼の世界には埃とオイルと鉄屑が満ちていた。もっとも人生の大半はこの組織に所属してからのものだから単純な時間にしたらその割合は多くないが、幼少期の記憶というのは在り方を左右するほど大きく離れ難い。だから彼にとって、安眠を呼び込むのはいつだって冷たく鋭利な金属とべたべたとした油の匂いだった。
2303その部屋の主はきらきらとした銀の髪を闇に沈めて深々と眠っていた。猫のように、あるいは胎児のように体を丸め、はちみつ色の双眸を目蓋の下に隠している。その周囲には鉄屑や解体されたガジェット、そして工具が散乱している。子供が玩具箱をひっくり返して、その全てを自分の手の届く範囲に散らかしてそのまま眠ってしまったようだった。
部屋の主人はレッカという、アンドロイドに育てられた人間だった。彼の世界には埃とオイルと鉄屑が満ちていた。もっとも人生の大半はこの組織に所属してからのものだから単純な時間にしたらその割合は多くないが、幼少期の記憶というのは在り方を左右するほど大きく離れ難い。だから彼にとって、安眠を呼び込むのはいつだって冷たく鋭利な金属とべたべたとした油の匂いだった。
nochimma
DOODLEヴ愛後モクチェズらくがき ヴ愛前から身体の関係あり おじさん昔に経験あり 眠り猫と安心毛布 目覚めの足音は、外からではなく胸の中から訪れた。
「ん……?」
といっても、加齢によってどんどんせっかちになってくる体内時計のせいでもなく、それよりもう一層、外側。裸でねむる剥き出しの胸板に、ひやりと冷たいものが当てられたからであった。
ゆっくりと目を開く。まだ、思考回路はなめくじが這うような速度だ。ええと、今日は仕事もなくて、そんなのたいそう久々なことで、だからこそ昨夜は二人して夜の底まで潜ってそりゃもう大盛り上がり……、したからこんなに身体がだるいのか。多分そう長くも寝ていないと思う。
……ということは。やっと全部がつながって、視線を落として納得する。「あー」と、声にならない呟きが喉の中でうずまいた。
2860「ん……?」
といっても、加齢によってどんどんせっかちになってくる体内時計のせいでもなく、それよりもう一層、外側。裸でねむる剥き出しの胸板に、ひやりと冷たいものが当てられたからであった。
ゆっくりと目を開く。まだ、思考回路はなめくじが這うような速度だ。ええと、今日は仕事もなくて、そんなのたいそう久々なことで、だからこそ昨夜は二人して夜の底まで潜ってそりゃもう大盛り上がり……、したからこんなに身体がだるいのか。多分そう長くも寝ていないと思う。
……ということは。やっと全部がつながって、視線を落として納得する。「あー」と、声にならない呟きが喉の中でうずまいた。