小田切
頭から壁に突っ込む
PAST金田◯少年の事件簿。若葉視点、あの瞬間が小田切(六星)と若葉の結婚式だったんだよ的な。原作読んでから日が空いたのと電子無料公開終わったので、あまり確認できず諸々描写合ってないかもだが。書けたから満足。 殺した、殺した。
人を、殺した――――――。
全てを終えた時田若葉は、辺りを警戒しながら時折縺れる足を前に進め、ともすれば荒くなりかける息を静めるように片手で胸元を押さえる。
小田切進から話を切り出され、彼の望みを叶えるべく、それを受け入れた時から覚悟はしていたはずだった。自分は人を殺すのだと。あの人の為に。
花嫁の役を少しの間だけ代わってほしいと霧子に告げた時も、その首を切り落とした時も、自分はきっと上手くできていた。身代わりの為に眠ったまま死んだ霧子の首は、さすがに不憫で直視することはできなかったが。
手筈通り事を終えた。そう思った瞬間張り詰めていた緊張が解けたからか、背筋に冷たいものが走った後、顔も体も急激に熱くなった。何故こんなにも興奮しているのだろう。あの人の役に立てたから?それとも初めて人を殺したから?
1152人を、殺した――――――。
全てを終えた時田若葉は、辺りを警戒しながら時折縺れる足を前に進め、ともすれば荒くなりかける息を静めるように片手で胸元を押さえる。
小田切進から話を切り出され、彼の望みを叶えるべく、それを受け入れた時から覚悟はしていたはずだった。自分は人を殺すのだと。あの人の為に。
花嫁の役を少しの間だけ代わってほしいと霧子に告げた時も、その首を切り落とした時も、自分はきっと上手くできていた。身代わりの為に眠ったまま死んだ霧子の首は、さすがに不憫で直視することはできなかったが。
手筈通り事を終えた。そう思った瞬間張り詰めていた緊張が解けたからか、背筋に冷たいものが走った後、顔も体も急激に熱くなった。何故こんなにも興奮しているのだろう。あの人の役に立てたから?それとも初めて人を殺したから?