戦闘妖精・雪風
skskmaruo
DONE戦闘妖精・雪風 ブカ零抱きすくめられ、頸に鼻息が掛かる。ちょうど肩口に髭も当たって、不快だ。
「ジャック」「石鹸と」「汗と肌の匂いだよ、零。分かるか」「自分の匂いは分からない。汗臭いというなら、シャワーを浴びさせてくれ」「零、待て
…人の肌の、地球の香りだ」
ジャックは零のことをナイーブたというが、自分だって十分、時々ナイーブだ。いっぱいに息を吸う様を、零は大人しく腕の中で待つ。
180「ジャック」「石鹸と」「汗と肌の匂いだよ、零。分かるか」「自分の匂いは分からない。汗臭いというなら、シャワーを浴びさせてくれ」「零、待て
…人の肌の、地球の香りだ」
ジャックは零のことをナイーブたというが、自分だって十分、時々ナイーブだ。いっぱいに息を吸う様を、零は大人しく腕の中で待つ。
let_it_tei
CAN’T MAKE2018年に書いてるっぽいけど何も思い出せない。戦闘妖精・雪風の桂城彰の話
鋏でじょきじょきする桂城くん いらない書類なら始めから書かせるなと言いたい。
桂城は不満を直接口にすることなく、手だけを動かし続ける。じょきじょきじょきじょきと厚手の紙を切るとき独特の音が室内に響く。
桂城が切っているのは先日深井とともに書き上げたレポートだ。上官であるブッカーに提出したところ、おおむね好意的な評価を与えられたそれである。それが何故今桂城の手元にあり、切り刻まれているのかというと、シュレッダーにかけておけということだった。
特殊戦にシュレッダーがない訳でもなければ、経費削減のためにそれが使えない訳でもない。桂城があまりにもうわの空で、他の仕事が手につかない状態なので集中力を取り戻せるまでひたすら紙を切っていろということだった。
575桂城は不満を直接口にすることなく、手だけを動かし続ける。じょきじょきじょきじょきと厚手の紙を切るとき独特の音が室内に響く。
桂城が切っているのは先日深井とともに書き上げたレポートだ。上官であるブッカーに提出したところ、おおむね好意的な評価を与えられたそれである。それが何故今桂城の手元にあり、切り刻まれているのかというと、シュレッダーにかけておけということだった。
特殊戦にシュレッダーがない訳でもなければ、経費削減のためにそれが使えない訳でもない。桂城があまりにもうわの空で、他の仕事が手につかない状態なので集中力を取り戻せるまでひたすら紙を切っていろということだった。