12歳テーマ：桜

カーテンを揺らす温かい春風が肌をくすぐる。胸ポケットにリボンと花をつけた子供たちが元気に走り去っていった。その後ろで世間話に花を咲かせてゆっくりついていく大人たちを見て、今日が近所の小学校の入学式だったのかとぼんやり眺めていた。
　ここ数か月の努力の成果か最近は彼の周辺に変な輩が表れることは少なくなった。それでも、彼の人の好さに惹かれたイカれたゴミや家柄を目的とした屑がいなくなることはなく、定期的に掃除する必要があった。彼も今日から中学生になる。人と関わりの多い学校でゴミが新しく湧き出てくることを推測すると落ち着いていた心がぐちゃぐちゃにかき乱されるようだった。
　最近は警察の動きが活発になった。きっとこれまで捨ててきたゴミの共通点でも見つけたのだろう。なんだかんだ日本警察は優秀だ。自分のことを調べ上げられるまでそう時間はかからないだろう。そろそろ連続殺人犯としてニュースに取り上げられてもおかしくはない。師匠には証拠は残さないようにと口うるさく言われていたが、そんなこと知ったこっちゃない。これは彼を守るための大事な清掃活動なのだ。証拠もくそもない。なんだったら彼に自分の周囲にどれだけ危険な奴が紛れているのか自覚して警戒心を持ってほしいのだ。その反面、彼には何も知らずに笑顔で過ごしてほしいとも思っている。なんて矛盾した感情なんだろうか。

【5927/狱纲】瞳抱·上summary：愿望共你天天爱死。




“您困了吗？十代目……”

小拇指被轻轻勾住，指尖贴上了另一个人的指腹，柔软的触碰带着询问的意味让泽田纲吉微微回神。

他露出抱歉的神色，推远放在手边的作业，小脸下一秒就枕上手臂，发丝像手作店里的小玩偶一样软绒绒地被压在脸颊下，眼睛像迷蒙的玻璃珠。

“唔嗯，稍微有点困，昨天的预习写得有点晚了……”

刚刚还欲盖弥彰认真钓鱼，被点破后立马放弃挣扎倒头就睡。

坐在身侧的狱寺隼人心疼地看着泽田纲吉，矛盾地开心十代目能够这么毫无防备地在他身边睡着像是下意识地信赖着自己一般，又懊恼地想刚刚没来得及把自己的手臂给十代目枕着待会十代目的手臂会麻……

整颗心被五颜六色的心情充斥着，却又因为被信任着的感觉变得充盈。