李
aji
MEMO李スカディ、キスの日記念です。どうしたらいいか…私にもわかりません、散々考えましたが答えは見つからないままです、この二人の何がどうなれば正解なのか…愛があり、博愛の女神は特別を見出します。見出させられるのです。
その日は親愛なる者に口付けを柔らかくほのかに甘い香水の匂い。ふとそれを感じて顔を向けようとした書文をするりと白い手が捕まえ、流れるように頬に口付けをされた。体温が低いのかどこかヒヤリとしているが鋭い冷たさではない、不思議な感触。
「どうした、藪から棒に。」
改めて顔を横に向けると、以前なら自然と距離を取るような近さにスカディの顔があったが、今ではもう慣れた。近いままの距離で事情を聞く。
「今日はキスの日だと聞いた。朝から皆に散々口付けをされたのだ。書文、お前にもしてやろうと思ってな。」
「…」
だからわざわざ自分の部屋まで遊びに来たらしい。スカディは山の女神と聞く。先日打ち合ったときから感じていたことだが彼女の在り方は自然そのものにも近く、気配が無いというより気配が周囲に溶け込みすぎる。
1683「どうした、藪から棒に。」
改めて顔を横に向けると、以前なら自然と距離を取るような近さにスカディの顔があったが、今ではもう慣れた。近いままの距離で事情を聞く。
「今日はキスの日だと聞いた。朝から皆に散々口付けをされたのだ。書文、お前にもしてやろうと思ってな。」
「…」
だからわざわざ自分の部屋まで遊びに来たらしい。スカディは山の女神と聞く。先日打ち合ったときから感じていたことだが彼女の在り方は自然そのものにも近く、気配が無いというより気配が周囲に溶け込みすぎる。
hoshinami629
MOURNING支部にある「視爾夢夢」からカットしたもの。サンプルにはこの部分も載っていた気がする。結局、李斎や回生、耶利のことを追い切れないと思ってカットしてしまいましたが、何か勿体なかった気もする。でも、李斎のこれからについて考えるには、阿選を討つよりももっと時間が必要な気がして……。視爾夢夢没供養①「李斎」
朝堂を出た処で、後ろから声が掛かる。振り返れば、其処にいたのは先程壇上に座していた李斎の主公だった。先程の視線の意味を思い出しかけたところで、機先を制する形で驍宗が言葉を継ぐ。
「少し、話があるのだが。――この後の予定は?」
特に急用や面会の約束も無かった為、首を横に振る。参ります、と答えて踵を返す。驍宗が執務を行う書房へ歩を進めながら、李斎は用向きを半ば予想し、半ば摑めず、隣を歩く主を見た。
「主上、恐れながら……。先程の軍議については、お気を病まれませぬよう。私が鴻基攻略に当たれないのは、私も皆も承知の上ですし……」
驍宗はその言葉にすぐには答えず、相槌を一つ打って後は黙々と書房へ向かう。心配して下さっているのだろうか、と何となく思いながら、李斎も矢張り黙した儘、複雑な気持ちで王に従った。
20686朝堂を出た処で、後ろから声が掛かる。振り返れば、其処にいたのは先程壇上に座していた李斎の主公だった。先程の視線の意味を思い出しかけたところで、機先を制する形で驍宗が言葉を継ぐ。
「少し、話があるのだが。――この後の予定は?」
特に急用や面会の約束も無かった為、首を横に振る。参ります、と答えて踵を返す。驍宗が執務を行う書房へ歩を進めながら、李斎は用向きを半ば予想し、半ば摑めず、隣を歩く主を見た。
「主上、恐れながら……。先程の軍議については、お気を病まれませぬよう。私が鴻基攻略に当たれないのは、私も皆も承知の上ですし……」
驍宗はその言葉にすぐには答えず、相槌を一つ打って後は黙々と書房へ向かう。心配して下さっているのだろうか、と何となく思いながら、李斎も矢張り黙した儘、複雑な気持ちで王に従った。
hoshinami629
MOURNING花影と李斎を書こうとしたけど、何かどう書いたら良いか分かんなくなって放置したもの。花影視点で李斎を思うと、辛さが溢れてしまう。花影と李斎 花影は夏の終わりが好きだった。より具体的に言うのなら、晩夏が好きだった。長雨の降る夏の初旬、北国にしては蒸し暑い中旬に比べ、戴の南部の夏の終わりはからっと明るく、涼しい海風が吹き抜ける。幼い頃から、この時期になると院子に卓を出し、風に吹かれながら勉強したものだった。
場所が雲海の上でも、事情はそう変わらない。江州城内に賜った官邸には、紫薇の古木が植わっていた。この木陰で午前中の執務を行うのが、近頃の花影の好きな過ごし方だった。
今日も何通か書類を認めては下官に渡してゆく。軍事優先の時期にあって、花影の様な文官が忙しいのは、自分でも意外だった。
——荒民の保護を行えないでしょうか。
李斎の朝議での発言を思い出す。これからの進軍について、策を持ち寄って話し合う場で良くもまあ、あの発言をした事だ。思い返して、花影は小さく笑う。
2047場所が雲海の上でも、事情はそう変わらない。江州城内に賜った官邸には、紫薇の古木が植わっていた。この木陰で午前中の執務を行うのが、近頃の花影の好きな過ごし方だった。
今日も何通か書類を認めては下官に渡してゆく。軍事優先の時期にあって、花影の様な文官が忙しいのは、自分でも意外だった。
——荒民の保護を行えないでしょうか。
李斎の朝議での発言を思い出す。これからの進軍について、策を持ち寄って話し合う場で良くもまあ、あの発言をした事だ。思い返して、花影は小さく笑う。
kugu45
DONE5/21は李木薫(すももぎかおる)の誕生日!誕生花は、藤(優しさ、歓迎)
誕生石は、エメラルド(愛、希望、幸福)
ブラックコーヒーが飲めないカフェの店主です🤭✨
(お客さん(主に陽太と陸)に味見してもらって淹れ方覚えてる) 2
ZwlNe
DONE非常ーーーーに遅くなりましたが、私のオリジナルキャラの李連春くんがバーチャルバレンタインでチョコ頂いたお礼です
どタイプと言って下さったので嬉しくてお礼と+α描きました😭
本当にありがとうございました😭😭😭(ぽいピクですいません)
aji
MEMO槍李書文×スカディちゃんほのぼの。手当てごっこ。人間の真似をする神霊は不器用で可愛い。
ぽんぽん「李書文、お前が傷付くのを待っていたぞ。」
いつもと変わらない慈しむような優しい声でスカディはそう告げた。
書文はその日、稽古と称してサーヴァントに手当たり次第声をかけては模擬戦闘をしていた。彼はカルデアに現界してまだ日が浅く、エーテル体としての身体の動かし方と、己の武人としての強度がここでどう通用するかを見極めたかった。
——やはり世界は広い。生前は最強だと自負していたこの槍も拳も、数多の国、時代を駆けた英雄たちと交えるとなんとも頼りない。故にまだまだ鍛え甲斐があり、伸び代がある。
中々の収穫があったと、その代償に付けられた額の傷を水道で洗っていると、彼女に背後から声をかけられたのだった。
「狩人のようなことをぬかすな、儂をとって食うか。」
2135いつもと変わらない慈しむような優しい声でスカディはそう告げた。
書文はその日、稽古と称してサーヴァントに手当たり次第声をかけては模擬戦闘をしていた。彼はカルデアに現界してまだ日が浅く、エーテル体としての身体の動かし方と、己の武人としての強度がここでどう通用するかを見極めたかった。
——やはり世界は広い。生前は最強だと自負していたこの槍も拳も、数多の国、時代を駆けた英雄たちと交えるとなんとも頼りない。故にまだまだ鍛え甲斐があり、伸び代がある。
中々の収穫があったと、その代償に付けられた額の傷を水道で洗っていると、彼女に背後から声をかけられたのだった。
「狩人のようなことをぬかすな、儂をとって食うか。」
aji
MEMO槍李書文×術スカサハって無いんですね、あったら教えてください飛んでいくんで雪解け水槍のスカサハがいないカルデアにやってきた神槍李書文。
マスターから話を聞くに、かつて存分に殺し合ったらしい北欧最強の槍使い、スカサハとやらは食堂で呑気に甘味などを食べていた。
「お主がスカサハか。」
「そうだが。」
彼女は当然であるが李書文のことは微塵も知らない。
後からマスターとマシュが駆けてきて慌てて状況を説明する。スカサハはスカサハでも彼女は氷雪の女王であり山の女神。触れれば溶けるような、どこか幼さすら残る風貌の女。スカサハに神霊が混ざった女。
是非手合わせ願いたいと言う筈だったが…強者の顔をしていないように見えた。
「ふむ。お前が望む強さが、私のそれと噛み合うかはわからないが…」
食堂の温度が数度下がり、火が消える。
758マスターから話を聞くに、かつて存分に殺し合ったらしい北欧最強の槍使い、スカサハとやらは食堂で呑気に甘味などを食べていた。
「お主がスカサハか。」
「そうだが。」
彼女は当然であるが李書文のことは微塵も知らない。
後からマスターとマシュが駆けてきて慌てて状況を説明する。スカサハはスカサハでも彼女は氷雪の女王であり山の女神。触れれば溶けるような、どこか幼さすら残る風貌の女。スカサハに神霊が混ざった女。
是非手合わせ願いたいと言う筈だったが…強者の顔をしていないように見えた。
「ふむ。お前が望む強さが、私のそれと噛み合うかはわからないが…」
食堂の温度が数度下がり、火が消える。
okahijiki4
DOODLE4/30は李信記念日!Twitterでの李信記念日2022企画参加作品。
※信の息子目線の捏造。
※中華統一を果たすちょい前くらいのイメージです。
※内容は極薄です🙇♀️ 5
くるす
DONEきらぼしカレイドスコープ(2022.04.16-17)開催おめでとうございます!
開催中にあたって描いたもの置き場
🏁開催記念宙くん
🎠トイランド桃李くん
🐰ぱふぃばに忍くん
🧸エルミタージュみかちゃん
🐰3rd衣装つむぎくん 5
Roiony
MEMOCoC/6版『ファンの資格』
著:群青 様
※以下敬称略
[KP]
いんふ
[PL]
あん/李 紫釉
みけねこ/乾 環
ロイオニ/楽楽 有朱
ふわふわの命たち、全生還〜!高DEXバブ卓でした(?)卓前後のおしゃべりまで全部楽しくて感謝しかない〜!ずっと気になってたシナリオこのメンバーで行けてハッピーだー!ありがとうございました!
Roiony
MEMODX3rd『World End Juve』
著:公式様
※以下敬称略
[GM]
アジサイ
[PL]PC順
いな/五龍神田 漆葉
pikoppy/神谷 絃斗
ロイオニ/律李 留絵
いんふ/葉山 塚
パン派vsごはん派のダブクロ!!!!(え?)めちゃめちゃ楽しかったー!!ツボ浅いから永遠に笑っちゃってたしずっと楽しかった〜!!!!出目よすぎたよ店長!えらいねー!
こころ
CAN’T MAKEスマホのメモに入っていた驍李。この後どうしたかったのか不明。夜の時間近づく足音で李斎は目覚めた。
長椅子に座り月を見ていたがいつのまにかうたた寝をしていたらしい。
衝立から驍宗が現れると同時に李斎は立ち上がる。
「遅くなった」
すまない、と言いながら李斎をそっと抱きしめる。
「いいえ」
驍宗の香りを受け止めながら李斎は首を振る。
「お食事は?」
「済ませた。後は李斎と寝るだけだ」
驍宗は少し屈むと李斎を抱き上げる。
李斎は驍宗の首に腕をまわし頭を彼の肩に預けた。
驍宗が歩き出すと李斎の靴が片方だけ落下しことんと床が鳴る。
驍宗は気にせずそのまま寝台へと李斎を連れて行く。
255長椅子に座り月を見ていたがいつのまにかうたた寝をしていたらしい。
衝立から驍宗が現れると同時に李斎は立ち上がる。
「遅くなった」
すまない、と言いながら李斎をそっと抱きしめる。
「いいえ」
驍宗の香りを受け止めながら李斎は首を振る。
「お食事は?」
「済ませた。後は李斎と寝るだけだ」
驍宗は少し屈むと李斎を抱き上げる。
李斎は驍宗の首に腕をまわし頭を彼の肩に預けた。
驍宗が歩き出すと李斎の靴が片方だけ落下しことんと床が鳴る。
驍宗は気にせずそのまま寝台へと李斎を連れて行く。
はるしき
REHABILI大遅刻猫の日李楽 にゃあ、にゃあ。にゃあん。
今日はやけに猫が騒がしい。李典は訝しげに眉を顰め、思わず周囲を見回す。
猫の声が聞こえたならば、猫の姿を探すのは当然。それがいつもより騒がしいならば、尚更。
李典は靴音を響かせながら石畳を歩く。段々声が近づいてくるにつれ、猫の声以外の何かも聞こえてくるようになった。
「困りました……」
にゃあ、にゃあん。
「あの、すみませんが、少し離れていただけたら……」
にゃあん。
「李典殿と食事に行く約束をしているのです……」
猫の声に混じって聞こえる、よくよく聞き慣れた人の声。
李典は壁の向こうから聞こえる声に耳をそばだて、そして声をかける。
「……楽進?」
「り、李典殿」
驚かさないよう声を努めて抑えて、壁の向こうから聞こえてくるその声の主に声を掛けると、どこか戸惑ったような声が返ってくる。
2006今日はやけに猫が騒がしい。李典は訝しげに眉を顰め、思わず周囲を見回す。
猫の声が聞こえたならば、猫の姿を探すのは当然。それがいつもより騒がしいならば、尚更。
李典は靴音を響かせながら石畳を歩く。段々声が近づいてくるにつれ、猫の声以外の何かも聞こえてくるようになった。
「困りました……」
にゃあ、にゃあん。
「あの、すみませんが、少し離れていただけたら……」
にゃあん。
「李典殿と食事に行く約束をしているのです……」
猫の声に混じって聞こえる、よくよく聞き慣れた人の声。
李典は壁の向こうから聞こえる声に耳をそばだて、そして声をかける。
「……楽進?」
「り、李典殿」
驚かさないよう声を努めて抑えて、壁の向こうから聞こえてくるその声の主に声を掛けると、どこか戸惑ったような声が返ってくる。
こころ
MEMO一番最初に思いついたバレンタイン驍李。文字より漫画で表現したくて保留。
いつか描けると良いなぁ。500年後かな。
バレンタイン小咄長椅子でくつろぐ驍李
泰麒から貰ったチョコを開封する
李斎
「蓬莱の菓子は美しいですね」
一粒食べる
嬉しそうに頬張る李斎をじっと見つめる驍宗
驍宗
「美味いか」
李斎
「とても甘いです。驍宗様もお召し上がりください」
驍宗、李斎の手首を掴む
指先を食べる
手首にキス
絡む二人の視線
首、頬、唇にキス
真っ赤になって何も言えない李斎を笑う驍宗
驍宗
「甘いな」
完
193泰麒から貰ったチョコを開封する
李斎
「蓬莱の菓子は美しいですね」
一粒食べる
嬉しそうに頬張る李斎をじっと見つめる驍宗
驍宗
「美味いか」
李斎
「とても甘いです。驍宗様もお召し上がりください」
驍宗、李斎の手首を掴む
指先を食べる
手首にキス
絡む二人の視線
首、頬、唇にキス
真っ赤になって何も言えない李斎を笑う驍宗
驍宗
「甘いな」
完
はるしき
PROGRESS3/5流星の誓い新刊予定本(李楽) 確か李典がいたのは、乾いた土が煙を巻き上げるような平地の戦場のはずだった。
しかし今李典が居るのは、木々が生い茂る森の中。
パラパラと小石が降ってくる。李典はその方向を見上げる。崖の下だ、と李典は直ぐに悟った。
何故このような場所にいるのか。此処はどこなのか。戦はどうなったのか。李典の身体にじわじわと焦燥感が満ち、冷や汗が全身を伝い始める。
早く戦場に戻らなくては。くらくらと痛む頭をそのままに李典は立ち上がる。
「兄上、兄上!」
遠くから聞き慣れた声が聞こえてきた。
この声は。急な目眩に襲われた李典は、再びその場に尻餅をつく。
「あぁ、兄上!こちらにいらっしゃったのですね、探しましたよ!」
座り込む李典の傍に駆け寄ってくる影が、徐々にハッキリとした形になる。
1606しかし今李典が居るのは、木々が生い茂る森の中。
パラパラと小石が降ってくる。李典はその方向を見上げる。崖の下だ、と李典は直ぐに悟った。
何故このような場所にいるのか。此処はどこなのか。戦はどうなったのか。李典の身体にじわじわと焦燥感が満ち、冷や汗が全身を伝い始める。
早く戦場に戻らなくては。くらくらと痛む頭をそのままに李典は立ち上がる。
「兄上、兄上!」
遠くから聞き慣れた声が聞こえてきた。
この声は。急な目眩に襲われた李典は、再びその場に尻餅をつく。
「あぁ、兄上!こちらにいらっしゃったのですね、探しましたよ!」
座り込む李典の傍に駆け寄ってくる影が、徐々にハッキリとした形になる。