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    東リ

    aozorasky31

    DONE初めて書いた東リべのお話になりますので、色々薄目で読んでいただけたら幸いです。
    最終回軸で、日向とは恋人にならなかった世界線のイザ武。
    色んなことを色々捏造してます。書いてて楽しくなってしまって思った以上に長くなりました。
    Blue-violet 何度も何度も繰り返したタイムリープの果てに掴んだ、誰一人欠けることのない日常。万次郎から黒い衝動は消え、共に過ごした東京卍會が解散するまでの日々は、ひと言で言うならば楽しかった。武道は本来なら孤独にフリーターとして生きる未来しかなかったのに。たくさんの仲間に囲まれている未来なんて、なかったはずなのに。
     この手に多くのものを掴んだけれど、失ったものもあった。とてつもなく大きなもの。大切にして、己の命を賭してでも守りたかった橘日向は、恋人という甘い関係にはならず、仲の良い友人の一人となった。恋心がなかったわけじゃない。でも、万次郎と共に生きることを選ぶならば、きっとそれが最良だった。
     兄真一郎も、妹エマも龍宮寺も場地も、過去に失った人間を誰も損なわなかった世界で、万次郎は以前ほど武道に執着することがなくなった。共にタイムリープした共犯者であることから、決して繋がりを消すことはない。互いに、まだ経験したことのない未来を生きるのに必死だった。
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