桐原
rengeongenge5
DONEれんげ*が描いたイラストに桐原十六夜さんがお話をつけてくださいました。是非お楽しみください!
「Film Opus」
著者:桐原十六夜 絵:れんげ*
小説
https://kiriharaizaya.booth.pm/items/4279444
rengeongenge5
DONEれんげ*が描いたイラストに桐原十六夜さんがお話をつけてくださいました。是非お楽しみください!
「Werd ich zum Augenblicke sagen:」
著者:桐原十六夜 絵:れんげ*
小説
https://kiriharaizaya.booth.pm/items/4279508
Enki_Aquarius
DOODLE範達の同棲話を聞かされる桐原。 きっかけは分からない。けれども、彼が小さな時に受けた魔法事故の後遺症は、年々回復傾向にあった。
彼曰く、情動というものが一切として消し飛んでしまったとのことであったが、最近の彼は自分にだけ、酷く揺さぶられる感情、というものを見せるようになった。例えば、
「どうした・・・その頬」
俺は魔法大学に、目の前の男‐桐原は防衛大に進んだ。つまるところ、久しぶりにお互い顔を合わせる訳なのだが、俺の頬には白いガーゼが貼られていた。痛々しいそれは、赤を通りこして青くなってしまった部分を隠している。
十分に冷やしたのだが、いまだに熱と痛みを持っているそこを、俺は人差し指で撫でた。
「殴られた」
あっけらかんと言って見せれば、桐原は微妙な表情を見せた。信じられない、とでも言いたげな表情である。勿論、過去の俺が今の俺を見たら、同じような反応を見せることだろう。そもそも、彼奴にただで殴らせる、なんてことは天変地異だ。
1016彼曰く、情動というものが一切として消し飛んでしまったとのことであったが、最近の彼は自分にだけ、酷く揺さぶられる感情、というものを見せるようになった。例えば、
「どうした・・・その頬」
俺は魔法大学に、目の前の男‐桐原は防衛大に進んだ。つまるところ、久しぶりにお互い顔を合わせる訳なのだが、俺の頬には白いガーゼが貼られていた。痛々しいそれは、赤を通りこして青くなってしまった部分を隠している。
十分に冷やしたのだが、いまだに熱と痛みを持っているそこを、俺は人差し指で撫でた。
「殴られた」
あっけらかんと言って見せれば、桐原は微妙な表情を見せた。信じられない、とでも言いたげな表情である。勿論、過去の俺が今の俺を見たら、同じような反応を見せることだろう。そもそも、彼奴にただで殴らせる、なんてことは天変地異だ。