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    たこのまくら

    PAST本日キノコの日ということで、去年ヘッダー小説として書いたキノコ採りに行く一年生な六年生のお話。

    出演は伊作と文次郎。ほのぼのの皮を被ったちょっぴりブラックなコメディ。キノコといえばやはりアルバイトのキノコ採り回でアホの子全開だった文次郎と、生物毒には詳しかろう伊作…ということで出来たお話。
    そして受け継がれてゆく毒キノコ特化の同定眼…
    文次郎がその後暫くキノコを食べられなかったのは言うまでもない秋の実りに舌鼓を打つのはいいが、毒のあるものに気をつけるように。
    特にキノコの毒は洒落にならない上、相当に目の肥えた者でなけれは同定は難しい。キノコを採っても決してすぐに食べたりせず、必ず詳しい者に判断を委ねるように。

    はーい、先生!


    そんな先生からの忠告を胸に、忍術学園で初めての秋を迎える一年生は早速、親しい学友と共に裏々山でのキノコ狩りに勤しむ。
    幸い、今年の一年生の中にはキノコ同定に詳しい者が幾人もいた。
    図書委員会所属で食用キノコの知識も豊富なろ組の長次、同じくろ組で知識は無いのに神がかり的な感が冴え、毒か否かを瞬時に判断し違えたことのない小平太。
    そして…もう一人。

    「伊作ー!そっちはどうだ?また穴に落ちたりしてないかー!」
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    おもも いもこ

    DOODLEぜんねずではない、かまぼこでもない、需要があるのかさっぱりわからないじいちゃんの話。⚡は最後に出てくる。捏造と妄想を蟲毒にかけた結果、こうなりました。年も合わなそうだし、死ぬ人も出てくるし、ぐろいと思う人もいそうで、非難轟轟間違いなし。書いた自分もよくわからない。もし、お優しい方が、情けをかけてくださるなら、最後の一行だけ読んでください<(_ _)>
    鼈甲の忘れ形見御伽おとぎに参りました。
    障子の向こうから聞こえてきた女の声には心当たりがあった。今日は一度も顔を見せなかったなと思っていたところだ。
    桑島慈悟郎は、女に何と返そうか言葉を探していた。
    言葉通り「御伽」なら看病とも受け取れる。容体を診ながら夜通し傍にいるのも「御伽」だからだ。けれども、桑島は怪我一つしていない。今夜の任務は夜が訪れて早々に終わった。夜の帳が下りるのと、桑島の刃で鬼の頸が落ちるのはほぼ同時であり、悪鬼はこの一体のみだった。刀を収めて、そこからこの藤の花の家紋の家まで来た。市井の人々よりやや遅い夕飯を食い、風呂をもらい、さて寝るか、と布団を被ったところだったのだ。
    怪我もない病気もしていない健康な男の、夜の寝所での「伽」が意味するところはひとつしか思いつかない。共寝だ。その証拠に女の声は震えていた。いくら見知った顔と言え、帯を解き、我が身を差し出すのはいつの時代だろうと酷なものである。
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