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    秘密

    🍏🥝🍣現遂🍣🥝🍏

    DONE〈法庶05〉
    働き詰めの法正を止められる者が誰も居なくなってしまった…
    そんな時!月光浴び行く緑の外套──
    徐元直が舞い降りた!
    朧月夜が作る影。夜風にはためく翡翠の裾。
    恩返しなんて要りません。
    けれど話を聞いてくれ!
    一途な徐庶と、そんな彼に絆されて少しだけ丸くなる法正の話。
    秘密の逢瀬は夜の執務室…ほんのり静かな二直エロを目指しました。
    いやとにかく法庶が読みたくて勢いでk
    月夜の仲裁ネコ〜JOSHO〜 窓から差す月明かりが法正の手元をぼんやり照らす。彼はそこでようやく気が付く。もうそんな時間か──と。

     蜀の軍師になってからというもの、政務に明け暮れる日々。過労で倒れた事もあるが、今にしてみれば過ぎた事。些事は棄ておけ。そんな態度で部下や同僚の忠言を聞き流していれば、彼を気遣って掛けられる声も次第に減っていく。
     今では、執務室で黙々と筆を走らせ続けるそんな法孝直とその脇に積まれている書簡の山に物申せる人は限られていた。身分の事もあるが、助言して言うことを聞く……そんな関係性を彼と築けている相手となると極めて少なかった。加えて、話が通じるくらいには賢くて、口も堅くなければ。万一の事も考えれば護身術の心得まであると尚、良い。
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    のぞむし

    PROGRESS6月の月鯉🌙🎏小説進捗〜

    大正15年、春。
    帝都で一人の将校が殺され、上半身の皮を剥がされた死体が見つかる。
    退役し今は隠居の身の淀川から、かつての金塊争奪戦と関係があるのでは、と秘密裏に調査を命じられた鯉登少佐だがーー。
    というなんちゃってミステリ風な、情念不倫もの(になる予定)
    鯉登が妻子ある身のため、何でも来い!な方向けです。
    まだゴリゴリ書いてるので、修正入る可能性あります
    帝都メランコリア1
     帝都の春は騒がしい。
     零れんばかりの桜が上野の恩賜公園の周りには咲きほこり、夕方まで残る春の陽気に浮かれた人々がその下を行き交う。
     つい先月には、ここ帝都で若い将校の殺死体が発見され、ちょっとした騒ぎになったばかりだというのに。
     都会の人々の興味は忙しなく、瞬く間に移ろっていくものらしい。
     そんな桜の花弁がそこここに舞い散る帝都の春の通りを、鯉登は砂埃をあげて走る車の中から眺める。
     正直、進んで出向きたい場所では決してなかったが、鯉登の職場である陸軍省にわざわざ電話を寄越された上、車までを回されて呼び立てられれば、出向かざるを得なかった。

     車の着いた先で、庭の石畳を進んで玄関までいくと、一人の老人が扉の前で待っていた。
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