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    🍏🥝🍣現遂🍣🥝🍏

    二直含有率100%!徐庶&法正パフェください‼️やったーーーーーーーーーーッッッッッッ🥝🍏🥝🍏😋😇🙏✨✨✨
    二直週間♪♪♪(しじみ週間のメロディで)
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    POIPOI 16

    〈法庶05〉
    働き詰めの法正を止められる者が誰も居なくなってしまった…
    そんな時!月光浴び行く緑の外套──
    徐元直が舞い降りた!
    朧月夜が作る影。夜風にはためく翡翠の裾。
    恩返しなんて要りません。
    けれど話を聞いてくれ!
    一途な徐庶と、そんな彼に絆されて少しだけ丸くなる法正の話。
    秘密の逢瀬は夜の執務室…ほんのり静かな二直エロを目指しました。
    いやとにかく法庶が読みたくて勢いでk

    #法庶

    月夜の仲裁ネコ〜JOSHO〜 窓から差す月明かりが法正の手元をぼんやり照らす。彼はそこでようやく気が付く。もうそんな時間か──と。

     蜀の軍師になってからというもの、政務に明け暮れる日々。過労で倒れた事もあるが、今にしてみれば過ぎた事。些事は棄ておけ。そんな態度で部下や同僚の忠言を聞き流していれば、彼を気遣って掛けられる声も次第に減っていく。
     今では、執務室で黙々と筆を走らせ続けるそんな法孝直とその脇に積まれている書簡の山に物申せる人は限られていた。身分の事もあるが、助言して言うことを聞く……そんな関係性を彼と築けている相手となると極めて少なかった。加えて、話が通じるくらいには賢くて、口も堅くなければ。万一の事も考えれば護身術の心得まであると尚、良い。

     時間の経過に思うところはあったものの、少し外を見やるとまた机に視線を戻す法正。
    ──頭と身体が使える内はできる事をやってやる。
     残業続行である。その真摯さはある種の過度な献身と呼んでも差し支えはない。主君・劉備の為、巴蜀の未来が為。それでいて彼が自称する"悪党"の二文字がなぜ彼自身の中にありながら消滅を免れているのか不思議な程である。
     そうして再び書物に向かい出して数分が経つ頃だった。法正が今いる執務室の戸がコンコンと小さく叩かれる。彼はその辺に横積みにしてあった処理済みの竹簡をひとつ手に取ると、向きを縦にして机上に打ち立てる事でゴツンと音を鳴らした。それは入れという合図だった。
     するとソーッと扉が開いて、訪問者が姿を現す。
    「えぇと……やっぱり、まだ仕事をされてたんですね」
    「…………」
     頭巾を目深に被った大きな緑の外套がおずおずと話し出す。男は徐庶といった。紆余曲折を経て、今は法正と同じ志の下この国で軍師としての職務を全うしている。彼は片手で自信なさげに頭巾を引っ張り顔を隠しながら、コツコツと法正の元へ歩いてきた。
     この大柄な緑頭巾は、平素の遠慮がちな口調とは裏腹に自分で『こうする』と決めた行動には迷いがない。それが徐庶──徐元直の長所であり、法正にとっては時折厄介な性質ともなり得るのだが。
    「そんな事を毎晩つづけてたら、また過労で倒れますよ」
    「徐庶殿もこんな俺相手に毎度ご苦労様です」
    「法正殿」
    「……お前も昼は城内に居ただろうが。帰って寝てろ」
    「それは貴方も同じでしょう」
     机を隔てて法正の向かいに居た徐庶は、回り込んで隣に陣取ろうとした。働き詰めのこの人に言って聞かせなければ。
    「!あ──」
     そこには、少し簡易的なものにはなるが椅子がもう一人分用意されていた。いつもはそんなもの無かったのに。いったい、なぜ……
     法正は手を止めて隣にあるその空席の背もたれに前腕を掛けると、そこに立ったままの徐庶を見上げた。手でトントンと椅子に触れる。ここに座れ、という眼差しが徐庶を絡め取った。仕留められた者を直ちにゾクゾクさせる、そんな視線。
     彼が促されるままにそこに腰掛けると、背もたれで手持ち無沙汰になっていた法正の手が徐庶の肩に添えられた。
    「もの好きだな、お前は」
    「俺は──、」
     どぎまぎしながら言い淀む徐庶の肩をグッと掴み直して自分の方へ引き寄せる法正。彼より背丈も体格も少し大きいはずの徐庶だが、あっさりと良い様にされてしまう。
    「俺はただ……」
     尚も煮え切らない様子の徐庶を見かねた法正は、その外套の下にある身体を伝う様に肩から脇腹の方へと手を滑らせた。
    「っあ、ん……」
    「お前は?」
    「貴方に、無理をして欲しくない……だけ、でっ!」
    「ふ……」
     法正のうごめく指が徐庶の胸元まで伸びていた。両肩から垂れる襟の様な部分。その下に手を忍ばせてやんわり鷲掴む様に触れると、無駄なく鍛えられた大胸筋が伺える。
     身体をまさぐられながら、徐庶は初めて法正を訪ねた時の事を思い返していた。
    ─────────────────────────
     同じ様に月明かりが差すとある夜、徐庶が最初に法正の元へやってきた時。そろそろ休まれてはと言っても聞かない彼を直接止めようとその真横に回り込んだ徐庶だったが──
     その際につまづいて転びかけてしまったのだ。
     法正の座る椅子の背もたれと、書物の広がった机の端。それぞれに手を付いて踏みとどまる事には成功したのだが、瞑っていた目を開いた瞬間……至近距離に法正の顔があった。
     本来ならそこで一言謝って咄嗟に身を離せばよかったのだが、その時の徐庶には何故かそれが出来なかった。法孝直という男をぼうっと見つめたまま、悩ましげに呟いてしまったのだ。ほうせいどの……と。
     自称悪党も実はそんな彼の事が気になっていたのか、自分を熱っぽく見つめて名前を呼んでくる徐庶を何故だかそのままにはしておけなかった。法正は理不尽に敵対してくる者には容赦が無い一方で真っ直ぐな好意を向けてくる相手には幾らか弱い節がある。流石に誰にでも…という訳ではなく、程度というものもあるが。
     ゆっくりと瞼を下ろしていく徐庶。伏せられた長い睫毛に魅入りかけたのを打ち消すごとく、法正はその唇を奪ったのだった。繋がった瞬間……徐庶は僅かにみじろぎをしたが、法正がその顎に手を添えて支えると心地良さそうに眉根を寄せる。
     顔を離した両者の間には、不思議と既にそういう結び付きがあったかの様な空気が流れていた。
     ややあって気を取り直した徐庶は、慎重かつ毅然とした態度で切り出した。

    『あの……俺、何故だか貴方が放って置けなくて。孔明や劉備殿の事もありますけど。それが理由じゃない……だから、いま俺は、俺自身の意思で来たんです』
     さっきまでの蕩けた顔が少し引き締まって、地に足が付いた風の表情でそんな事をのたまう徐庶。法正はそんな彼に興味深さを抱いたのだった。以前より顔を合わせる事はあったが、何かと対立しがちな諸葛亮の側にいる事が多かった徐庶。親しく言葉を交わす機会はなかった。しかしどこかで惹かれる部分があったのは、まあそういう縁なり相性の良さでもあったんだろうと法正は考えを纏めた。
    『そうですか。それで、ご用件は』
    徐庶も徐庶だが、それは法正とて同じ。先ほど濃厚な口付けを交わしたばかりだというのに、両者は淡白な調子で会話を重ねていく。
    『……ですから!俺は貴方に無理な働き方をして欲しくなくて──』
    『それは分かりましたよ』
    『え?じゃあ』
    『じゃあ、じゃないでしょ』
     法正は持ち前のドスの効いた低い声でそう返すと、おもむろに立ち上がって徐庶の腰に手を回した。
    『今後もするんですか、さっきみたいな事』
     徐庶はそこで初めて顔を真っ赤にして俯いた。考えて踏みとどまるより先に本能がまろび出てしまった事に徐庶は深く恥じ入った。
    『順序が逆だと思いますが。俺もまあ、満更でも無かったみたいですので』
    『ほ、法正どの?!』
     法正は徐庶のフードをガッとずり下ろして鎖骨周りのフード部分を寛げさせると、首筋の下の方へ唇を寄せて……ゆっくりとキスマークを付けた。
    『あッ!はぁ……』
     恍惚と感じ入る徐庶。両手を、押し退けるでも抱き寄せるでもなく法正の肩に乗せる。
    『分かりづらい所にしておきましたから、貴方が人前で脱いだりしない限りは大丈夫です。お互い、周りにバレない様にやるとしましょう』
     そう提案しながら机の上を片付けた法正は、部屋の入り口の辺りまで歩を進めると振り向かないまま徐庶に言い放った。
    『今日はもう帰って休みます。貴方も今日は外での訓練でお疲れの筈ですから、ゆっくり休まれるよう。徐将軍』

     ──法正殿、俺の今日の仕事内容を……?!
     徐庶は一瞬だけ呆気に取られたが、それもそうかと思い直す。彼は孔明と同じ様に全体の指揮も執っている身……おおよその事は把握しているんだ。色々とあらぬ噂をする人も多いけど、性格に一癖あるだけで、本当は──。
     徐庶は法正の後ろ姿を見送った後、自身もその場を後にしたのだった。
     そんなやり取りが、数回続いて、今現在に至る。
    ─────────────────────────
     法正殿は、誰かを頼ったりしないんだろうか。多くを一人で抱え込んで、全部こなして。でもそれで貴方自身が擦り減っていくようでは元も子もない。
     徐庶はそんな風に想って、心も体も切なくなった。胸は締め付けられる様だし、下腹部も熱い。
     え──?!
    彼がハッと目線を下にやると、いつしか大きく主張を始めていた部分が法正の手によって繰り返しさすられている所だった。
    「!?ちょ──ぁ……ほう、せい……殿ッ」
     これ以上刺激を与えさせまいと法正の手首をガシッと掴んで抑える。
    「ずいぶん余裕な様だと思えば、腑抜けてただけか?」
     いつの間にか収まりが付かなくなっている事に徐庶が狼狽えていると、まあいい、と言い捨てて法正は尚も続けた。
    「とは言えお前、俺が無理をしているといつも言うが……お前の方はどうなんだ?」
    「俺……、ですか?別に──」
     蕩けた顔でそんな事をぬかす徐庶に呆れた法正は、その耳元にフーッと熱風を吹きかけた。
    「ッッッあぅ──!!」
     徐庶の背中を素早く駆ける、甘い刺激。同時に彼を襲う、窮屈で堪らない衝動。前のめりになってどうにかその苦痛を和らげようともがく姿を見て、法正はジットリとほくそ笑む。徐庶に掴まれていた手を振り解くと、その両肩に手をやり自分の方へ向かせる。そしてフードを下ろして顔を露わにすると、鎖骨のあたりまで汗ばみ力無い表情で法正を見つめる徐庶の姿が目の前にあった。そんな彼を胸元に抱き寄せると、頭頂部の辺りからほんのり香る彼特有の汗の匂いが法正の鼻腔をくすぐる。硬いのかフワフワなのか分からない跳ね気味の髪の毛が悪党の頬を掠めた。
     法正の腰にそろそろと両腕を回してしがみ付いてきた徐庶に、優しい低音が投げかけられた。
    「……抱いてやる」

     実は法正の執務室には仮眠用の寝台が置いてあるスペースがある。周りがいくら言っても泊まりで仕事をし続ける法正の為に劉備が簡易的な寝台を持って来させたのだ。しかしながらその寝台すらも使われない始末。最早打つ手段は無くなったと思われたのだが──。
     法正は徐庶に肩を貸しながらその寝台までどうにか移動させる。そして徐庶を横たわらせると、自身もそこに腰掛けた。
    「最初は俺を上手いこと言いくるめて劉備殿に良い顔でもしようと企んでいるのかと思ったが……お前のお人好し振りには敵わん」
     徐庶は黙って、法正が眉間に皺を寄せて自分を見下ろしてくる光景を、その潤んだ瞳にただぼんやりと映していた。
    「恩の売りつけならまだそれで良かった……その分をどこかで返せばそれで終わりだ。だがおまえは──俺の報恩など要らないと言ったな」
     滔々と紡がれる独白。何の抵抗もしない徐庶は、少しずつ外套の前を開けられていく。

    『俺は、その……法正殿のお返しなんかが欲しいわけじゃないんです』
    『なんか、だと?』
    『あ、ぁああいや……価値が無いっていう意味ではなくて、その』

    「一番こまるんだ、お前みたいな奴は─」

     法正は徐庶の上に覆い被さるとじっと目を見つめた。そして少しずつ顔を近づけていくと、徐庶は目を閉じて口を薄く開いた。控えめな唇とは裏腹に、呼吸は荒い。

    『俺が法正殿にそうしたいって思うだけで……見返りありきで、動いてる訳じゃないって事です』

     二人の唇が重なると、甘やかな中低音と太くて低い声が互いに小さく混じり合って一室にいやらしい雰囲気が醸し出される。不規則に響く、湿っぽい息遣いと舌が絡んでは離れる水っぽい音。

    『法正殿はまっすぐで優しい人です。人には理解されづらいのかもしれませんが……俺は貴方の強さも尊敬しています。だからこそ、替えの効かない貴方が消耗させられたり軽んじられたりする事はどうしても許容できません。それが他ならぬ貴方自身によって、であっても』

     衣ずれの気配。身体が寝返って寝台がキィ、と軋む。言葉にならずに漏れ出る、弱々しい不発弾みたいな声。

    『余計な勘違いをされたくないので……お伝えしておきます。法正殿──俺は、人としての貴方自身に惚れています』


    「あぁああっ!!んぅ──、ほ、法正……、どのぉッ!!」
     うつ伏せで組み伏せられた徐庶を法正が思い切り貫いた。擦れる肌も伝う汗も一緒くたになって熱く濡れそぼつ。
     夜の執務室で人知れず身を寄せ合い、唇を軽く合わせる程度だった法正と徐庶。そんな二人は今宵、それぞれの有りったけを曝け出してひたすらに全身で貪り合っていた。不足している部分を補い合う様に。
    「く、そ……はぁ──俺は……っ」

     法正は徐庶のうなじに頬を預けて固く目を閉じる。それから尚も奥を突き上げて、逞しくて艶やかな体躯を揺さぶり続けた。暫くして腕の中の男は法正の名を大切そうに叫ぶと、思い切り中を締め上げる。そして、法正は為す術もなく求めに応じたのだった。
    「!!ッは、あ"あ"────……」
     徐庶は打ち付けられた温もりが体内に充満するのを感じると、彼自身も溜まっていた激情を外に放った。


     少しして、かろうじて話せる程度に呼吸の整った法正は静かな声で拗ねた様にぽそりと呟く。
    「お前みたいに、すべて度外視で俺に尽くしてくる奴は嫌いだ……」
     徐庶は疲れ切ってトロンとした顔で、ただ法正の話に耳を傾けていた。すると、褐色気味の男らしい手がその頭を撫でる。
    「絶対に失いたくないと思わされる。こんなもの、事あるごとに抱えていたらキリがない」
     すると徐庶がそんな法正を安心させる様に呟いた。
    「なら、俺がお教えします……」
    「……何を……だ?」
    「まずは、護り方を」
     徐庶はそう言って、法正の手をそっと優しく握った。
    じんわりと掌に感じる暖かさに法正の気分はいくらか和らぐ。
    「安心……しましたか?」
    「…………?」
     徐庶は続けた。
    「いま俺が護ったのは──」
     そして柔和に微笑むと、穏やかに告げた。
    「法正殿の、心です」

     そのとき、窓から見える夜空に星がひとすじ流れた事を二人は知らない。
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    🍏🥝🍣現遂🍣🥝🍏

    DONE〈法庶〇七〉
     ほせ殿の食事の取り方がテキトー過ぎて痺れを切らした徐庶に、一瞬だけ雛鳥みたいに一口食べさせられてたら可愛いなと思い付いて書き始めました。
     徐庶は自分に気を遣ったのが半分原因で舌を火傷したので、恩返しに自身の舌でその患部を慰めたという感じのディープキスです。鼻キスとかスライドするだけのも可愛いね!

    二直って、チュンチュン並んだ鳥みたい!
    時々そう思う時があります。
     法正は仕事が食事なのかというくらい、普段全然ものを食べない。彼と夕食を食べに来ていた徐庶は呆れ果てた。
    「法正殿……そんな量で足りるんですか?」
    「ああ、いいんだこれくらいで。食べ過ぎると頭が働かなくなる」
     そう言って茶を飲むと、徐庶の前に色々と並んだ料理を見やった。先ほど運ばれてきた品ばかりだ。
    「俺は待ってるから、気にせず食べろ」
    「また徹夜ですか?それでは体が持たないと思いますが」
     徐庶がそう返すと法正はふいとそっぽを向く。徐庶がよく食べる男なのを分かっていながら、食事処に連れ立つのは拒まない。断られないのは嬉しいものの、毎度首を傾げたくなる徐元直であった。
     すると法正の前に蓮華が差し出された。その上には皮の破かれた小籠包。そしてスッと伸びてきた手に、わずかに顎を持ち上げられる。席から半分立ち上がった徐庶が法正に自身の頼んだものを食べさせんとしていたのだ。
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    🍏🥝🍣現遂🍣🥝🍏

    PAST〈法庶04〉
    【ふたりハミング】
    いま見たら全年齢じゃなくて法庶だなと思った。
    あと、ほせ殿にサラッと高度な事?をさせてる気がする。
    通りすがりに一度聴いただけの曲、その場で覚えて、知らないその後の部分に即興で別パートメロディ作って一緒に歌うって……
    でも、この二人で歌ったら声とか意外と合いそうで妄想が楽しいです。
    徐庶が最初は法正の事が苦手だったって場面設定もあまりやってなかったかも
     「♪♩♬♩♫〜〜……」
     書庫の棚の前に立って資料整理をしていた徐庶は、何となく曲を口ずさんでいた。何日か前に街で耳にした演奏が印象的だったのか、メロディが自然と鼻歌になって出てしまう。沢山あった仕事が片付いてきて、気が抜けていたのかもしれない。
     ふと気配に気付いて横を見ると、いつからか通路側に法正が立っていて徐庶の方をじっと見ていた。外の光で若干逆光になった彼の姿に少したじろぐ。
     この人に鼻歌を歌ってる所なんか見られてしまうなんて……

     徐庶は法正のことが少し苦手だった。
     諸葛亮と彼の反りが合わず空気がギスギスした時は仲裁役になる場面もしばしば、用があって何言か言葉を交わしたこともある。しかしそれ以上はあまり関わりたくないと、苦手意識を持つ男だった。
    1964

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    けれど話を聞いてくれ!
    一途な徐庶と、そんな彼に絆されて少しだけ丸くなる法正の話。
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     蜀の軍師になってからというもの、政務に明け暮れる日々。過労で倒れた事もあるが、今にしてみれば過ぎた事。些事は棄ておけ。そんな態度で部下や同僚の忠言を聞き流していれば、彼を気遣って掛けられる声も次第に減っていく。
     今では、執務室で黙々と筆を走らせ続けるそんな法孝直とその脇に積まれている書簡の山に物申せる人は限られていた。身分の事もあるが、助言して言うことを聞く……そんな関係性を彼と築けている相手となると極めて少なかった。加えて、話が通じるくらいには賢くて、口も堅くなければ。万一の事も考えれば護身術の心得まであると尚、良い。
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