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    kototo7777

    MAIKINGクロイン。翠風ルートED後、この先自分がどうすればいいか分からなくなっているイングリットの話。支援A+までは進んでいるけど、まだ仲間としての関係の2人。イングリットには恋愛感情なし。クロードは少し気になっている感じかも。ここから仲を深めていく2人というのを書きたいな~と妄想しているけど、続きが書けるかは分からない。
    手を取り合って(仮) 5年半にわたったフォドラの戦乱は同盟軍の勝利により終結した。アドラステア帝国の皇帝エーデルガルトは討たれ、王子や多くの有力諸侯を喪ったファーガス神聖王国は滅亡。古より暗躍してきた、闇に蠢くもの――アガルタの本拠地シャンバラの崩壊、蘇ったネメシスの打倒を経て、フォドラは新たな時代の幕開けを迎えつつあった。

     全ての戦いが終わり、ガルグ=マクでは同盟軍の最後になるであろう勝利の宴が行われていた。士官学校が開校されていた頃には舞踏会としても使用された大広間、食堂、庭園、あらゆる場所で惜しみなく酒や料理が振舞われ、皆、勝利の余韻に酔いしれていた。戦争が終結したからといって、これからの明るい未来が保障されているわけではない。家族や家や故郷を喪った者、貧困に苦しむ民達は大勢いるし、此度の同盟軍の勝利を良く思わない反乱分子も各地に燻っているだろう。「闇に蠢く者」の残党だって、いないとも限らない。この期に乗じ、成り上がろうとする諸侯達の様々な駆け引きも始まる事だろう。これらの問題を一つ一つ解決し、フォドラをまとめていくことは、相当な困難を極めるに違いない。
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    111strokes111

    DONE翠風ルートのクロヒル+ロレマリ本
    「かのひとはうつくしく」のboostお礼冊子に載せた小説の全年齢版です。
    「かのひとはうつくしく」本文はこちらで全て読むことが出来ます。
    https://horreum.sub.jp/teg/?cat=novel3

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    https://111strokes111.booth.pm/items/5447195
    「雷雨」子孫繁栄は民草から皇族までありとあらゆる階級の願いだ。爵位がある貴族の家ともなれば子を成すことは大前提で、それが紋章を受け継ぐ男子であれば尚良いとされている。マリアンヌを見そめたグロスタール家の嫡子は周囲の期待を裏切ることなくグロスタールの紋章を持つ男子として生まれた。彼の御母堂はきっと安堵の涙を流したのであろう、とエドマンド辺境伯は思う。一方で養女のマリアンヌはモーリスの紋章を持たずに生まれてくることを期待されたが、実父から呪いを受け継いだ。行方不明になった妹と彼女の夫のことを思うと呪いが解けた今でさえ───辺境伯は未だに涙を禁じ得ない。
     寂しくもめでたいことがあり、呑みすぎたエドマンド辺境伯は真夜中に目が覚めてしまった。目覚めてよかったのかもしれない。辛うじて上着は脱いでいたが寝巻きに着替えてもいないし、何もかぶらずに寝てしまったので耳や頭が冷え切っている。喉の渇きを潤すために杯に注いだ水差しの水も冷え切っていた。
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