水無月「お祖父様、少し休憩にしませんか」
　葦名ホールディングスの最上階、いわば天守閣とでもいう広間が葦名一心の執務室であった。
　そこに入ってきた男が茶器を手にしているのを見て、一心は手を止めた。
「弦一郎。わざわざお前が茶を淹れにきたのか？」
「今日はエマは休暇をとっておりますゆえ。それに、ちょうど草笛に寄る用があり、甘味を買って参りました」
　草笛というのは弦一郎の親戚である、九郎の経営する和菓子の店である。
　郷土の菓子をはじめとした折々の菓子を求め、県外からわざわざ訪れる客も多いという。
　開店から間もなく始めた和カフェも連日賑わっているようだ。
「せっかくの孫の気遣いだ、頂くとしよう」
　一心がデスクから立ち上がり、スーツのジャケットを椅子にかける。そして応接用の窓辺のソファに座ると、ゆっくりと足を組んでくつろいだ。

要是被發現的話　　今天髮型抓得完美，雖然早上沒有晨練很可惜，但狀態還是超棒！
　　木兔用鼻腔哼著最近流行的廣告歌曲，登上通往梟谷學園大門的坡道。他的背包裡頭，靜靜地躺著昨晚認真完成後，恭敬放進去的筆記本――他和赤葦的交換日記。
　　是他在和赤葦交往沒多久之後提出來的。決定之後，當天社團結束就一起去買交換日記要用的筆記本。樣子很普通，買的時候不知道為什麼赤葦還一直確認是不是真的要這本。
　　可是，這樣比較有秘密進行的感覺啊？


　　「唷，木兔！早啊！」
　　是木葉，從後面揮臂毫不客氣往自己身上拍。
　　就是上禮拜在社團教室不小心被木葉看到那本用來交換日記的筆記，這傢伙立刻吐槽怎麼只有一點點，笑他怎麼都在講打球或吃東西的事……木葉直接拎起一頁，放到他面前，赤葦工整的字跡布滿在木兔的視線。「你該學學赤葦多寫一點！不然他也太可憐了吧？」