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    ささらなみ

    MOURNING犬岡君→←海さん 犬岡君の気持ちは知ってるけど曖昧な関係を続ける海さん
    素敵なイラストを拝見してピャッと降りてきました。怒られたら消すヤツです

    アイさん……シャム入った雑種 古い蔵持ちのご夫婦から海さんが譲り受ける。額に蔦の葉みたいな模様がある
    ユキさん……ポメラニアンぽい雑種 遅番の帰り、園庭の隅に蹲ってるのを犬岡くんが保護 ペット可物件に住む海さんに頼み込んでイマココ
    という設定
    【犬海】また今度ねトントンと響くまな板の音、じゅうじゅうと焼ける肉からたちのぼる匂いに釣られたのか足元にするりと擦り寄る温もり。
    「おはようアイさん、ご飯の前に犬岡起こしてきてくれるかい?」
    音も立てず離れた温もりは犬岡が寝ている和室ではなく玄関へと向かう、その背を眺めつつ鍋に味噌を溶く。
    やがて玄関からカチャカチャと音を立てて和室に走り込み、そして
    「うわぁ! もう、びっくりした……あああああっ!!」
    飛び起きた犬岡に抱えられてキッチンに顔を出したのは白い小型犬。
    「おはよう、ユキさんご苦労様」
    「キャン!」
    起きてきた犬岡を見て満足そうに毛繕いをしているのは額に白い模様のある灰色の猫。
    「ふふ、アイさん策士だな」
    「なーう」
    「おはようございます」
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    tsukino_fuki913

    DONE診断メーカー:「RTされたら指定された攻めのセリフでCPの作品を書く」
    いただいたお題:「6RTで『お前の望むようにしてやろう。さあ何をしてほしいか言ってみろ』」
    登場人物:
    不死川実弥:地上で暮らす男。ただの人間だと思っていたが、実は……。
    冨岡義勇:天空で暮らす天空の池をつかさどる神様の跡継ぎ。
    冨岡蔦子:天空で暮らす天女。義勇の姉。
    鱗滝老:天空の池をつかさどる神の前任。義勇と蔦子の後見人。
    羽衣だけが知っている「……痛ったたた……」
    姉に借りた羽衣を使って空を飛ぶ練習をしているうちに、風に煽られて地上へと墜ちてしまった。墜ちた場所には誰もおらず、人間を傷つけることがなかったのは幸いだった。

    俺は冨岡義勇。天空の池をつかさどる神様だった両親を早くに亡くし、両親の前任をしていた鱗滝老に姉とともに引き取られ、神様になるための修業をしている。神様になる修業、と言っても、姉の方は羽衣を使って空を舞う練習を、俺の方は結界を破って中に入ろうとしてくる荒くれ者を討伐するための剣技を磨くことが中心だった。今日は、鱗滝さんから休息の日にする、と言われ、前から姉の羽衣を使って空を飛んでみたかった俺は、こっそりと姉の羽衣を借りたのだった。しかし、実は、羽衣を使って空を飛ぶには、それなりの体幹がいるらしい。つまり、どんなに練習をしても今まで一度も落ちたことのない姉は、失敗した俺よりも体幹の筋肉があるということだ。ほっそりした柔らかい体つきの姉であっても、男の俺よりもそれなりの筋力があるのか、と、地上に落ちて初めてその事実を知った。
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