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    恋占い

    DOODLE【蟻二】
    おしゃにこ?ありゅにこ?何て呼べばいいかわからないんですけど、とにかくこのペアは神です!
    誰かに布教したいのと自分で作らないとほとんど出てこないので頑張って書いた今日この頃です。
    一番最後の部分を書きたいがゆえに書いたものなので、いつも通りぼろぼろのなのは見逃してもらって……。
    まだかかるのかもしれない。二子side

    新英雄大戦のチームの一つ、僕の所属するイタリア棟の日本人メンバーは、何となくの流れでみんな毎日一緒にお風呂に入っている。
    正直なところ、髪を洗うときはどうしても顔が見られてしまうので一緒に入りたくないのだが、
    「まぁまぁ二子ちゃん、一緒に入りましょ?」
    と愛空くんに言われてしまうし、最近恋人になったばかりの蟻生くんにも
    「一緒に入る方が"オシャァ"だぞ?」
    と言われているわけだから断れない。
    まぁ、少し早めに入ってしまえば髪を洗う姿を見られないので、いつもそうしている。


    「二子!今日も先に入ってたんだな!」
    「愛空くん、そうですね。十分前くらいにお風呂来たんで、お先です」
    皆より少し早めに入ってくるのは愛空くん。そのあとをついてくるのは閃堂くんで、そのあとは田中くん、志熊くん、石狩くん、不角くんと続いてくるのがいつものパターン。蟻生くんと馬狼くんは最後の方に入ってくることが多いかな。
    1910

    そのこ

    DOODLEアナベルとフリック。アナベルさん、ビクトールはもう二度と隣に誰かを置かないと思ってたのにフリックがいてビビったろうな。これはビクフリの文脈です。
    2025-04-24


     定例の報告会の後、少し時間が余ってしまった。次の予定まで、アナベル自身も時間があったし、今日は一人で来たフリックもまたすぐに帰らねばならぬ事もないらしい。茶を淹れてしゃべるといっても、お互いにどうしても共通の知人の話になる。
     フリックはどうやら昔の話を殆ど聞いていないらしい。ただ故郷を滅ぼされ、誰にも頼らずに復讐の旅に出た。どうして誰も頼らなかったのか、忘れてしまうことは出来なかったのか。
     10年前のビクトールが、どれだけ暗い目をしていたか。
    「解放軍の頃はそりゃあ信用できない顔してたけどな」
    「でもするっと懐にはいるんだろう」
    「そう。だからこそ俺は嫌いだったけどな」
     笑うフリックの表情はどこか甘さが勝つ。容貌のやわらかさと言うよりも、ビクトールに向ける感情に、言葉ほどのとげのなさから来る甘さなのだろう。もう帰ってこないと思っていたビクトールが、隣国からたった一人連れ帰ってきた男は、その事実の重さと甘さには何も気づいていないようだった。
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