轆轤
BBD_6P
MOURNINGハンルス。復縁(?!)任務前に絶対何かあったよね、という轆轤😌
Blue Roses 不可能/夢叶う/神の祝福 the Glass Menagerie by T. Williams 5
みずひ梠
DONE【セガコラボカフェ妖怪松】【3期7話夜道妖怪松】天狗の一松と轆轤首の十四松の話
春一番春一番。
希望に満ち溢れた、元気いっぱいな風。
彼が冬を吹き飛ばし、春を引き連れて来る。
それゆえか、力強い生命力を内包しており──
己の気を隠すのに、甚だ都合が良いのだ。
今年もまた、彼が来た。
びゅぅ、ひゅう、ひゅおぅ。
今日はあたたかい、強い風が沢山吹いている。
季節は冬の終わり頃。だからこれは春一番なんだろう。それなら、彼がここに訪れる筈。
ぼくは一際大きな木のうろに座り込んだ。そこは丁度、身体ひとつがすっぽりと入るくらいの大きさで、やさしい安心感で包み込んでくれる。その上風をかなり防いでくれるので、今まさにぴったりの場所であり、ぼくのお気に入りの場所だった。
ひときわ強い風が、びゅおぅ!と吹いた。木のうろでは防げない、真正面からの風だった。堪らずぎゅっと目を瞑る。
1653希望に満ち溢れた、元気いっぱいな風。
彼が冬を吹き飛ばし、春を引き連れて来る。
それゆえか、力強い生命力を内包しており──
己の気を隠すのに、甚だ都合が良いのだ。
今年もまた、彼が来た。
びゅぅ、ひゅう、ひゅおぅ。
今日はあたたかい、強い風が沢山吹いている。
季節は冬の終わり頃。だからこれは春一番なんだろう。それなら、彼がここに訪れる筈。
ぼくは一際大きな木のうろに座り込んだ。そこは丁度、身体ひとつがすっぽりと入るくらいの大きさで、やさしい安心感で包み込んでくれる。その上風をかなり防いでくれるので、今まさにぴったりの場所であり、ぼくのお気に入りの場所だった。
ひときわ強い風が、びゅおぅ!と吹いた。木のうろでは防げない、真正面からの風だった。堪らずぎゅっと目を瞑る。