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    MOURNING【迂闊に~】心霊現象は科学で説明できるから信じないけどふと少し恐くなったfry
    ホラーにエ ロ混ぜると恐怖心が台無しになる(fry)ソファーで二人まったりとマグカップを持ちながら、降谷が選んで借りてきたディスクを見ているとまさかの濃厚なベッドシーンが流れる。横に座る鳥海が固まったのがわかった。相変わらず長く続いているベッドシーンにどうやらホラーよりもセックスが撮りたかっただけのようにも思えてくる。女と男がベッドで絡み合っては情事特有の音声が室内に響いていた。これじゃあただのAVを見てるのとそう変わらないなと降谷はリモコンを手にする。降谷「……飛ばそうか」コクリと頷いた鳥海はちょうど冷めて飲み頃な降谷が作ったハチミツたっぷりミルクティーを啜り始めた。今さらホラーシーンが続いても何も恐くない。そもそもホラーとエロは混ぜるとたちまち恐怖心が無くなってしまうものだ。鳥海の視線は画面へと向き続けており、物語や撮影セットにトリックなど製作サイドのほうに興味があるらしい。だから恐いと飛び上がり抱き付いてくるなんて期待は持てる筈がなかった。「なんか……思っていたのと違う」降谷「ハズレだったな」「でもベッドシーンで唯一、変なの写ってましたよね」鳥海のこういった事は真実であることの方が多く、あのとき身体がピクリと固まったのはそういうことだったのかと思い至った。「ベッドの下に」降谷「待て。やめとこう」口を閉じた鳥海はチラリといま二人が座っている足元を見る。「このソファー、下に隙間なくてよかったですね」降谷「心霊現象はだいたい科学で説明できるから信じないタイプだけど、お前が言うと恐いからやめてくれ」「巻き戻して確認してみます?私の勘違いかもしれないですし」降谷「そんなにベッドシーンが見たいのか」「男女が絡み合っていてもそれより目を引くモノがあったので。画面中央で目を引く行為をしているからみんな気付かないんでしょうけど。あれです、まるでミスディレクションってやつ」降谷「今日はもうやめとこう。ほら、一緒に歯を磨いて寝ようか」「降谷さん珍しく怯えてるじゃん」降谷「この家のベッドは下に隙間があるんだよ!」「あはは!まあ、たぶんあれはスケベな幽霊の悪戯ですよ。変な動きしてたし」こう、と言って鳥海が見たであろう動きの真似をする。上目遣いで親指と人差し指で丸を作った中に舌を突き出すと手を前後した。降谷が色んな意味で固まる。たぶん鳥海は恐怖心を和らげようと茶化して本当のことを言っていない。やはり確認してから眠った方が良かったのかもしれ
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    moege3

    MOURNING【迂闊に~】で3顔。お題:眼鏡
    なんでも大丈夫な方だけどうぞ
    視力の悪い鳥海だからこそ鳥海が眼鏡をかけていない裸眼のとき、降谷は「きみがすきだよ」「きみをあいしてる」「きみにふりむいてほしい」「ぼくをすきになって」「ぼくにこいして」「ぼくをあいして」と音無く囁く。眼鏡をかけず普段よりも開いていない瞳を見て、どれくらい近付けばこの音無き囁きが拾われる距離なのだろうかともどかしくもある。でも、この気持ちは組織を壊滅させるまで腹の奥底へ眠らせると決めたから。この想いが溢れこぼれる前に、少しずつこうして口からこぼす。いつかこの言葉達を音に乗せて伝えられるように願いながら。

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    #バーボンVer

    今日も僕は闇に身を沈める。目の前に喉から手が出るほど欲しい獲物が飛び込んできた。こんなチャンス、僕が逃す筈ないでしょう?「愛してます。僕だけを愛しなさい。そうすれば貴女の身の保証はしましょう」こんな怪しい侵入者に何を言い出すのかと周りのネームドがザワつく。「前から目をつけていたんです。それが、自ら飛び込んできてくれるなんて……もうこれって、運命、ですよね?」眼鏡はどこかへ落としたのだろう。拘束され床に転がされている鳥海は見えていなくとも声で判別できたようで、顎を掴んで持ち上げると目を見開いた。普段は伏せ目がちな瞳がしっかりと僕を写す。「こんなところへ足を踏み入れなければ僕に捕まらなかったのに。本当に、本当に可哀想」嬉々としながらも興奮を隠せていない声に鳥海が真っ青になって震える。いま、鳥海には僕がどう見えているのだろうか。「もう明るいところなんて歩けませんよ、貴女。ずっと、ずっと僕の腕の中で生き続けるんです。好奇心は猫をも殺す……そうだ、貴女は可哀想な猫だったんですね。ならばとびきりお似合いの首輪を用意してあげなければ。これって、飼い主として当たり前ですよね?」鳥海の口が「いやだ」と動いた瞬間、許しがたくて顎を掴んでいた手で首を締める。周りのまだ穏便なネームドがやめてあげろと言うが、最初の躾が肝心なのだ。邪魔をしないで欲しい。気道を潰され息が出来ない鳥海の瞳からポロリと涙がこぼれた。ゾクリと快感から背筋が震える。「僕が優しくしているうちに、ちゃんと言うことを聞いた方がいいですよ?」声は出ていないが鳥海の口の動きが肯定を示す。パッと手を離してあげた。ほら、支えてあげていないとキミは座っていることも儘ならないじゃないですか。
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