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    januar00kate99

    MAIKINGあの未来におけるとある写真家の喪失と再生

    ※主人公:写真家の男性
    ※主人公と生前めっしせいが関わる話
    ※書けているところまで(アンチノミー(ジョニー)の話がメイン)
    ※ジョニーと遊星(ゾーン)が辛い目に遭います
    ※死人が出る(残酷な表現あり)
    ※オリジナルキャラがたくさん出る
    ※元気な時に読んでください
    とある写真家の話 ある写真家の話


     よく晴れた午前、私は妻と共に桜並木の写真を撮りに来ていた。仕事でも写真を撮っているのに、休みの日にも撮ろうだなんて、本当に写真が好きなのね。妻はそう笑って私についてきた。
     丘の上の大きな公園、ざあっと風が吹いて、枝々から小さな薄桃色をさらっていく。仕事ではデュエルの写真ばかりだけど、今日はきみの写真もたくさん撮ろう。私はそう言って、桜並木を背景に、妻を写真に収めた。その日私が持っていたカメラは、撮影した写真がすぐに印刷されるタイプで、私は撮ったばかりの写真を確認した。
     白い枠の中に、青空と、春霞の空気と、舞い散る桜と、笑う妻──そして、空を征く機械の群れ。のどかな春の日に不釣り合いな、非自然的な白と、青と、橙の機械たち。それらに気づいた花見客たちから、どよめきが広まり始めていた。
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    nononoko1996666

    MOURNING呪詛師灰原②(前の話とはまったく続いていません)。
    自分に出来ることを精一杯やっていたら、呪詛師になってしまった灰原。呪術師の七海は灰原くんの邪魔ばかりしてる。
    明るい灰原くんはいません。酷い灰原くんはいます。
    あと激重七海はいます(七海視点)。

    別に灰原くんに呪詛師が似合うとかじゃなくて、完全な私の趣味です!書きたいとこだけ!
    暗転「………ぁ」

    「灰原っ!!!」

    必死に腕を伸ばすも届かず、名前を呼ぶことしか出来なかった。
    一瞬にして鉄骨が崩れ落ち、コンクリートの破片が辺り一面に飛び散る。
    灰原と依頼主が中に取り残されてしまい、焦りながら私が鉈を必死に振りかざしている間に、もう一人の依頼主が居なくなっていた事に気付けなかった。

    「どうか、生きていてくれ…」


    ✳✳✳


    縋るような灰原の泣き顔を、初めて見た。
    見開いた瞳からは止めどなく涙が流れ、腕に抱えている依頼主を見詰めている。

    「ねぇ、…あの当主って言ってた人、この子置いて逃げたんだ。…ねぇ、どうしてかな?」

    「考えるな灰原、こっちへ来い…早く」

    今回は嵌められたのだ。私達はあの当主という男に、2級に依頼する任務にしてはおかしいと感じていたというのに。
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