雨降って地固まる
zzz20zzz
PASTオメガバささろまとめコンビ中はサの片想いで再会後、他のαにロがまとわりつかれて揉めたりして、「雨降って地固まる」方式で番になった二人、という設定が自分の中であります…
2枚目以降は番になった後のふたりです。 15
住めば都
DONEあくねこ、ボスキ夢。ひょんなことから担当執事のボスキがいつも自分の右側にいることに気づいた主様が、その理由を考えて斜め上の勘違いをする話。
最後は「雨降って地固まる」です。
守護者の定位置 ある日の、夕食後のことだった。
屋敷の主人である女は、団欒室で執事たちとトランプに興じていた。ババ抜きから始まり、神経衰弱、大富豪を経て、そのときはちょうど七並べをしている最中だった。
「よお、盛り上がってるみたいだな」
顔を出したのは、主人の担当執事を務めるボスキ・アリーナスだ。ボスキは食事をとるため一旦女の傍を離れており、その間は同じ二階の執事室に暮らすフェネスが担当を代わっていた。
「あ、ボス〜、お疲れ〜」
手札とにらめっこをしていたラムリが顔を上げて、ボスキに手を振る。軽く手を上げて応じたボスキは、フェネスの座るソファに歩み寄って、背もたれに手をついた。
「お疲れさま、ボスキ。食事は落ち着いて取れた?」
5744屋敷の主人である女は、団欒室で執事たちとトランプに興じていた。ババ抜きから始まり、神経衰弱、大富豪を経て、そのときはちょうど七並べをしている最中だった。
「よお、盛り上がってるみたいだな」
顔を出したのは、主人の担当執事を務めるボスキ・アリーナスだ。ボスキは食事をとるため一旦女の傍を離れており、その間は同じ二階の執事室に暮らすフェネスが担当を代わっていた。
「あ、ボス〜、お疲れ〜」
手札とにらめっこをしていたラムリが顔を上げて、ボスキに手を振る。軽く手を上げて応じたボスキは、フェネスの座るソファに歩み寄って、背もたれに手をついた。
「お疲れさま、ボスキ。食事は落ち着いて取れた?」
shimotukeno
SPUR MEフーイル小説の続き 雨降って地固まるフーイル小説のつづき落ち葉まみれになっている庭を見て、イルーゾォは苦笑した。庭の木々の葉だけでなく、近くの林から飛んできたものもある。壁のツタも剪定したので、集めれば結構な量だ。鉢植えの植え替えもある。もし自分が目覚めていなかったら、フーゴはこれも一人でやらなければならなかった。あいつはちょっぴり運がいい。
それにしても長閑すぎる。田舎の屋敷に住んで手ずから庭の手入れだなんて、まるでじじいの隠居生活だとイルーゾォは思った。もう暗殺など請け負う気はさらさらないので似たようなものだけれど。春になればまた様々な花が咲く。パーゴラのモッコウバラの下で、フーゴと庭を肴にワイングラスでも傾けようか。その前に、その辺へ野生のアスパラガスを採りに行くのも悪くない。何にせよ、じじいの隠居生活ぶりにますます磨きがかかるな、とイルーゾォはくつくつ笑った。この調子では、そのうち庭で野菜を作り始めるかもしれない。
16190それにしても長閑すぎる。田舎の屋敷に住んで手ずから庭の手入れだなんて、まるでじじいの隠居生活だとイルーゾォは思った。もう暗殺など請け負う気はさらさらないので似たようなものだけれど。春になればまた様々な花が咲く。パーゴラのモッコウバラの下で、フーゴと庭を肴にワイングラスでも傾けようか。その前に、その辺へ野生のアスパラガスを採りに行くのも悪くない。何にせよ、じじいの隠居生活ぶりにますます磨きがかかるな、とイルーゾォはくつくつ笑った。この調子では、そのうち庭で野菜を作り始めるかもしれない。