青春鉄道
架窓 那菜
DONEH+E◆コンクリートジャングル内と自然豊かな場所での雨の差を語るひびやちゃんと、興味深く聞いてるもぐちゃんのお話。都会の雨 ひょんなきっかけで、少し話をすることになった日比谷と大江戸。場所は分かりやすいように、と乗換駅である六本木駅にしたのだが、先に日比谷のほうが大江戸のほうに下りてきていた。駅の外では一日中雨がしとしと降り続けていて、今も地上を濡らしている。
「日比谷さん、すみません。私が向かうことも可能だったのですが」
「ううん、平気。久しぶりに、大江戸の最深付近に来てみたかったんだよね」
利用客は既におらず、歩く音も響く程の時間帯だ。適当に見つけた椅子に座り、早速話を始めた。
「最近ね、実感してることがあるんだ」
「何でしょう」
「都会の雨と田舎の雨って、感じ方が全然違うなって」
「なるほど。都会と田舎で、ですか」
大江戸は納得できそうな所を頭の中で探しながらも、日比谷へ尋ねた。
865「日比谷さん、すみません。私が向かうことも可能だったのですが」
「ううん、平気。久しぶりに、大江戸の最深付近に来てみたかったんだよね」
利用客は既におらず、歩く音も響く程の時間帯だ。適当に見つけた椅子に座り、早速話を始めた。
「最近ね、実感してることがあるんだ」
「何でしょう」
「都会の雨と田舎の雨って、感じ方が全然違うなって」
「なるほど。都会と田舎で、ですか」
大江戸は納得できそうな所を頭の中で探しながらも、日比谷へ尋ねた。
daikon_sae
PAST青春鉄道二次創作数年前のイベントのペーパーに描いたFYらしきものです。
まだ有楽町先輩が副都心の前で先輩らしくきちんとした大人?として振舞っている頃の小話。
※アナログ原稿で、ペーパーしか手元に残っていなかったのでペーパーをそのままスキャンしています。
そのため、他のページが裏写りしていますがご了承ください。 3
架窓 那菜
PASTEメイン◆とえーさん中心でAEにもGEにも見えなくもないですが、単に『仲間として大切だから・力が必要だから欲しい』とも取れるレベルです。※前名義にて、2015/12/10に投げたpixivからの再掲です。
純銀よりもいぶし銀を「ねぇ、うちに来ない?君の力が必要なんだ」
銀座が呼び掛ける『君』のマゼンタ色の眼を見ながら、言葉とオレンジ色の強い目線が共に心身を貫いた。
「浅草さんも新宿さんも、いい加減に朝礼始めますよ」
「寒いしあと一分ーー」
「さっきから何回同じ事を言ってるんですか」
「あー…十二回くらい?」
「分かってるなら、早くストーブから離れて集まってください」
いつもの朝の風景。ここ最近は本当にどこでも厳しい寒さが続き、朝礼を始めるのも一苦労である。三田がいる時は一緒に怒ってくれるので幾分か楽だが、早出など諸事情でいない時は常にこんな感じだ。浅草と新宿も、後輩だけが言っていてもあまり怖く感じないのか、はたまた反応が面白いのかつい素直に従わず抵抗してしまっていた。
6526銀座が呼び掛ける『君』のマゼンタ色の眼を見ながら、言葉とオレンジ色の強い目線が共に心身を貫いた。
「浅草さんも新宿さんも、いい加減に朝礼始めますよ」
「寒いしあと一分ーー」
「さっきから何回同じ事を言ってるんですか」
「あー…十二回くらい?」
「分かってるなら、早くストーブから離れて集まってください」
いつもの朝の風景。ここ最近は本当にどこでも厳しい寒さが続き、朝礼を始めるのも一苦労である。三田がいる時は一緒に怒ってくれるので幾分か楽だが、早出など諸事情でいない時は常にこんな感じだ。浅草と新宿も、後輩だけが言っていてもあまり怖く感じないのか、はたまた反応が面白いのかつい素直に従わず抵抗してしまっていた。