青春鉄道
架窓 那菜
DONESO+I◆直通運転ごと切られた経験のある二人のお話。あの時遠くに行けてたら 今日は暖かい春の陽射しと気温。三田は休憩でとある川原に座っていた。誰も来ないだろうと思っていたら、思わぬ誤算に遭う。
「あれ、三田さんじゃないですか! お隣すみませんね」
「お、おい! 勝手に……」
誤算の正体は相鉄で、程よい距離に腰掛けた。暫くはのんびり天気の話とか春だとか話していたが、やがて川の流れる音と風の音だけが二人を包む。
先に裂いたのは、相鉄のほうだった。
「三田さん、どーですか。直通が増えて」
「どーもこーも面倒ごとが増えてしゃーねぇ」
「まぁでも確かに、ここまで賑やかになるとは思わなかったですね、僕も」
背景は違えど、直通を切られたことならある相鉄と三田。本来ならばあまり深くは語りたくないだろう。
763「あれ、三田さんじゃないですか! お隣すみませんね」
「お、おい! 勝手に……」
誤算の正体は相鉄で、程よい距離に腰掛けた。暫くはのんびり天気の話とか春だとか話していたが、やがて川の流れる音と風の音だけが二人を包む。
先に裂いたのは、相鉄のほうだった。
「三田さん、どーですか。直通が増えて」
「どーもこーも面倒ごとが増えてしゃーねぇ」
「まぁでも確かに、ここまで賑やかになるとは思わなかったですね、僕も」
背景は違えど、直通を切られたことならある相鉄と三田。本来ならばあまり深くは語りたくないだろう。
架窓 那菜
DONE63+S◆週末の府中でたまたま会った二人のお話。※この後のレースは「揃ってタコ負けした」に単勝7300円かけます。
かけて勝負! 路線の変化は様々なように、沿線の風景も様々に変わっていく。だからといって、元々あったものやお約束が失われることもそこまでないだろう。
「これはこれはJRの武蔵野サンじゃないですかー」
「『地下鉄』のはずの新宿サンが、こんな地上で何してんだかー」
疑問っぽい顔を取り繕っている武蔵野だが、答えは既に理解していた。
「いやー、週末といえばここでしょ!」
「俺と勝負するってか? その度胸は買うぜ」
武蔵野と新宿は、老若男女の人達が行き交う東京競馬場付近を見つめつつ、お互いにニヤリとしながら入口の方向を睨んでいた。
「新宿、ここでの週末といえば――」
「競馬でしょー」
そして二人は軽く走りながら、入口の方へと消えていった。
314「これはこれはJRの武蔵野サンじゃないですかー」
「『地下鉄』のはずの新宿サンが、こんな地上で何してんだかー」
疑問っぽい顔を取り繕っている武蔵野だが、答えは既に理解していた。
「いやー、週末といえばここでしょ!」
「俺と勝負するってか? その度胸は買うぜ」
武蔵野と新宿は、老若男女の人達が行き交う東京競馬場付近を見つめつつ、お互いにニヤリとしながら入口の方向を睨んでいた。
「新宿、ここでの週末といえば――」
「競馬でしょー」
そして二人は軽く走りながら、入口の方へと消えていった。
kuromima
DOODLEVD2025の13位の描き下ろしに数日生きた心地してないとこに予想外のちよだ上位10入りと予想通り交換してきた(しかも明らかに自分で結んでないよな、深読みしていいんだよな!!)のが来たので予告通り爆死してました。ネクタイ交換でキャーキャー言ってたけど、この二人って目の色も逆なんよな!!!(爆2回目)
シトーさんのシャピトー
DOODLE※とえしんさんが刺されてます※捏造設定のSTです。
いつも描いてる世界線とは別の世界
うちのとえしんさんの過去話がちらっと入ります
3、4ページ目が
東西が重いルート【順光】になります 4
usami3000
MOURNINGFYのVDポッキーゲーム(先生の例の絵)から文にしたものFY/VD「せんぱーい!」
『今巷で、というよりある界隈で某ゲームが流行っているらしい』との噂を聞きつけた副都心は、ご丁寧に小さな箱から中身を一本だけ取り出し、満面の笑みで有楽町の方をまっすぐ見つめている。
「先輩、ポッキーゲームしましょう」
実際にはその言葉が発せられることはなく、瞬く間に副都心の視界は、見慣れているその金髪で遮られる。
咄嗟の出来事に何が起こっているのかわからず動くことができないでいる副都心のことはお構い無しに、有楽町は少しだけ背伸びをして副都心の頬に口づけをした――
「……あ、えっと」副都心は一瞬目をぎゅっと瞑ってみる。そしておずおずと目を開けてみると、有楽町の後ろ姿が見えた。
「ま、待ってください」
559『今巷で、というよりある界隈で某ゲームが流行っているらしい』との噂を聞きつけた副都心は、ご丁寧に小さな箱から中身を一本だけ取り出し、満面の笑みで有楽町の方をまっすぐ見つめている。
「先輩、ポッキーゲームしましょう」
実際にはその言葉が発せられることはなく、瞬く間に副都心の視界は、見慣れているその金髪で遮られる。
咄嗟の出来事に何が起こっているのかわからず動くことができないでいる副都心のことはお構い無しに、有楽町は少しだけ背伸びをして副都心の頬に口づけをした――
「……あ、えっと」副都心は一瞬目をぎゅっと瞑ってみる。そしておずおずと目を開けてみると、有楽町の後ろ姿が見えた。
「ま、待ってください」