鬼兵
gt_810s2
DONE※ほぼ高杉と神楽の会話です付き合っている最終訓後銀高
鬼兵隊と高杉は一緒に暮らしている
爆速成長赤子(記憶あり)
くちさみしいと 引き戸が立て付け悪い音をたてながら開いた。ただいまと鳴き声ひとつが同時に上がり込んできて、ばたばたと音が聞こえてくる。音の主は蛇口を捻って、きっと手洗いとうがいが済んで台所で喉を潤し、律儀に待っていた愛犬と共にぺたぺたと廊下を踏んで居間へと辿り着く。
「あれ高杉、来てたアルか」
「ああ、邪魔してる。風呂からあいつが帰ってきたら出てく」
「いいヨ。今日は新八も休みだから席は一つ空いてるネ」
神楽がリモコンを取ると高杉が煙管の灰を懐から出した小さな筒へと落とした。彼女の拳ほど開かれた窓から出ていく煙が、日に照らされて一瞬だけ視界に映る。
片す手を惜しむように見つめる、彼女が浴びられない分だけ陽の光をあらかじめ集めておいたかのような紺碧の瞳は高杉にとっては空よりよっぽど青く見えた。
3164「あれ高杉、来てたアルか」
「ああ、邪魔してる。風呂からあいつが帰ってきたら出てく」
「いいヨ。今日は新八も休みだから席は一つ空いてるネ」
神楽がリモコンを取ると高杉が煙管の灰を懐から出した小さな筒へと落とした。彼女の拳ほど開かれた窓から出ていく煙が、日に照らされて一瞬だけ視界に映る。
片す手を惜しむように見つめる、彼女が浴びられない分だけ陽の光をあらかじめ集めておいたかのような紺碧の瞳は高杉にとっては空よりよっぽど青く見えた。