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    LITTLE

    猫瀬17mEq

    DONE眠れない🦁と👟のちょっとしたお話
    ナチュラルシェアハウス軸


    A little story about Luka and Shu who can't sleep.
    There is an English version in the second half of this!
    (I used a translation site, so sorry if I'm wrong.)
     まずい。これは非常にまずい。
    ベッドに横になって早1時間、明日も早い時間から準備をして出かけなければいけない予定があるのに、全くもって眠たくないのだ。時刻は夜中の2時過ぎをさし、秋に近づいた夜の冷たい空気と時計の針の音だけが、暗い部屋のほとんどを埋め始めていた。
    今から少し体を動かして疲れさせるって言っても、部屋の中で何かするには遅すぎるし、きっと寝ているであろう他の人に迷惑をかけてしまう、でもわざわざ着替えて外に出るのも面倒くさい。
     はぁ~、と深く息を吸い込み、体勢をごろんと横に向け、隣で寝かせていたライオンのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。
    寒くなってきたせいもあってか、なんだか人肌が恋しい。ここまで来たらもう誰か起きていそうな人に声をかけて抱きしめてもらいにでも行こうかな。いやいやいや、さすがに恥ずかしすぎる。20を超えた大の大人(しかも肩書的には意地悪で邪悪なマフィアのボスである)が?『寝れないから抱きしめてくれない?』とでも言うのか??
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    のぞむ(g-enom)

    MOURNING【注】非公式設定、星の王子さまモチーフ
    登場人物:オオカミ少年、飛行機乗り、蛇、黒髪の少年(Little Prayer)、羊飼い(ストレイ・マーチ) ※moon child収録以前につくったお話です
    2章のラストからしばらくして→https://poipiku.com/458280/7267466.html
    下手ですが朗読→https://twitcasting.tv/c:genom297/
    『オオカミ少年の物語』全4章(うち本編2章)「あの星を見ると、なぜだかとても恋しい気持ちになるんだ。」


    1. 夢の章 ~エモクトロ~


     砂漠の中にぽつんと、町がありました。その町にはいつも退屈そうにしている少年がいて、毎日何もない砂漠をふらふらと散歩していました。
     ある日、その町外れの砂漠に赤い飛行機が不時着していました。少年がそっと近寄ると、飛行機のそばで大人の男の人が困った様子で、ぼんやりとパイプを吸っていました。少年はあまりにもびっくりしてしまったので、目を見開いたまま動けませんでした。その大人はやっと少年に気がつき言いました。
     「君はこのあたりに住んでいるのかい?近くに、飛行機の整備ができるところはないかな?」
     少年は首を縦に振ったり横に振ったりしながら、だんだんとわくわくしてきました。もしかしたら、この人は僕をこの町から連れ出してくれるかもしれない。
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