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    VR

    nayutanl

    DONE中央主従マンスリーお題、4月に投稿したものです。
    パラロイのカイアサ
    イベスト後、たまに会うようになった二人の話。抽象的な感情を明らかにしたい、理解したい、自分のものにしたい そんな話

    実は二人が会っていた日はアーサーの設定上の誕生日が近くて、ふたりで誕生日について話す場面もありました(※カットされました)
    カインの誕生日を海で祝おうとか。VRじゃない本物の海に行こうとか。
    いずれ書きたいです
    この感情に名前をつけて 今日のアーサーは青年の姿だった。歳の頃ならきっと自分と同じくらいの、以前会ったときと比べるとおとなびていて背丈も少し高くなっている。一瞬、自分よりも背が高いのではと思い焦ったカインだったが、至近距離に来てアーサーの方が目線の位置がやや低いと見て情けなくも安堵したのだった。
    「……この姿は、気に入らなかっただろうか」
    「えっ……何でだ?」
    「様子が少し、予想と違ったものだから」
     アーサーが言うことには、年格好を合わせた方が気兼ねなく接してもらえるのではないかと思ったとのことで、期待を裏切ってしまった形になったことに申し訳なく感じたカインは少し辿々しく先程の焦燥感をアーサーに伝えた。
    「よかった! 嫌なわけではなかったんだな」
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