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    og

    yuzu0229

    DONE業ス×業ル、フィンブルの冬が崩壊して異世界転生、みたいな話です。


    過去ログにはなりますが、業業や業業+ベビ帝なんかもありますので、良ければご覧下さい。
    転生した業くんの話。
    ▶https://qr.paps.jp/F68OG
    ふぉろわーさんに捧げた業業+ベビ帝
    ▶https://qr.paps.jp/y322i
    業業
    ▶https://qr.paps.jp/EDFP7
    それを絶望と呼ぶ フィンブルの冬が崩壊した。
     あと一歩でルルーシュにとどめを刺せる、俺の悲願が達成する瞬間のことだった。突然足元が揺れたかと思うと、轟音を立てて大地が裂け、その中にルルーシュが落ちていく。映画か何かを見ているような、そんな光景が俺の前でスローモーションで流れていき、ルルーシュの姿はあっという間に見えなくなっていた。
     咄嗟に伸ばした手は空を切り、何も掴めなかったそれを握り込む。殺そうとした相手を助けようとしただなんて、自分でも信じ難い行動だ。ルルーシュを殺すことだけを考えてここまでやってきたのにと、己の愚かしさに肩を揺らした。
    「ははっ……あはははっ! アハハハハハハ」
     世界が壊れていく。地面は最早ぐにゃぐにゃの粘土のようだった。俺は無理やり立ち上がると先程ルルーシュを飲み込んだ暗闇へと足を踏み出す。ルルーシュが死んだ今、俺が生きている理由はない。どちらにしろこの惨状ではフィンブルの冬にいたすべての命はその活動を終えざるを得ないだろう。だったら最期くらいは自分で幕を引いてやる。
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