兜大吾
masasi9991
DONE兜大吾×花園百々人かぶももなのか大百なのかまだわからない
知らないキス「ふふ、こういうのは……知らない、でしょ?」
唇の前に立てた人差し指が、ほんの少し震えたことに気付かれてなければいいんだけど。
人差し指が兜くんの唇に触れそうで、少し怖い。自分で顔を近づけておきながら、怖気づいている。ううん、最初からフリだけで、本当にするつもりなんかなかったんだ。
僕の囁きだけ、キミの唇に触れてしまった。大きな目を丸く開いたキミの顔がすぐそこにある。薄く開いたその唇で、キミはゆっくり息を呑んだ。僕の人差し指に吐息が触れたような気がする。大きな目がまばたきをする。
炬燵に突っ込んだ足が暑い。汗が滲んでる。ここも、すぐ近くに兜くんが居る。初めて兜くんに触れられた日みたいなシチュエーションで、こういうとこには慣れなくて、誰かの家に呼ばれるとかも、もちろん理由はそれだけじゃなくて――ずっと緊張してた。
1389唇の前に立てた人差し指が、ほんの少し震えたことに気付かれてなければいいんだけど。
人差し指が兜くんの唇に触れそうで、少し怖い。自分で顔を近づけておきながら、怖気づいている。ううん、最初からフリだけで、本当にするつもりなんかなかったんだ。
僕の囁きだけ、キミの唇に触れてしまった。大きな目を丸く開いたキミの顔がすぐそこにある。薄く開いたその唇で、キミはゆっくり息を呑んだ。僕の人差し指に吐息が触れたような気がする。大きな目がまばたきをする。
炬燵に突っ込んだ足が暑い。汗が滲んでる。ここも、すぐ近くに兜くんが居る。初めて兜くんに触れられた日みたいなシチュエーションで、こういうとこには慣れなくて、誰かの家に呼ばれるとかも、もちろん理由はそれだけじゃなくて――ずっと緊張してた。