効率厨
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DOODLE凛潔/方向音痴潔と効率厨凛のラブラブめネタときめきレガート ────糸師凛は苛立っていた。
それを表すように腕時計にわざとらしく目を向ける。秒針は相変わらず進んでいくが、その割に状況は変化がほぼ無いまま。
表示されている時刻は十二時半をわずかに過ぎており、頬を撫でる春めいた風は凛の機嫌をなんとかここまで宥める程には暖かく優しい。
もしもこれが真夏の日差しの中であったり、芯まで凍えるくらいの雪降る夜ならば、もっと早く凛の導火線は着火していただろう。
どこからか飛んできている桜の花弁がアスファルト舗装された道路にパン屑のように落ちて車に轢かれていく様を眺めていた凛は、ついに隣で唸っている潔の頭を片手で鷲掴んだ。
「ぎゃ!」
「お前マジいい加減にしろよ殺すぞ。わざとか?」
4866それを表すように腕時計にわざとらしく目を向ける。秒針は相変わらず進んでいくが、その割に状況は変化がほぼ無いまま。
表示されている時刻は十二時半をわずかに過ぎており、頬を撫でる春めいた風は凛の機嫌をなんとかここまで宥める程には暖かく優しい。
もしもこれが真夏の日差しの中であったり、芯まで凍えるくらいの雪降る夜ならば、もっと早く凛の導火線は着火していただろう。
どこからか飛んできている桜の花弁がアスファルト舗装された道路にパン屑のように落ちて車に轢かれていく様を眺めていた凛は、ついに隣で唸っている潔の頭を片手で鷲掴んだ。
「ぎゃ!」
「お前マジいい加減にしろよ殺すぞ。わざとか?」