Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    審判

    Elisabethg0328

    DOODLE② 仔犬リが枝拾ってはしゃいだら池に落ちたはなし(ヌヴィリオ)

    注意:なんでも許せる方向け
      :ほぼ現パロ

    普段リはいつもの成犬な彼だけどたまにこうして物理的に仔犬になってしまう、というわんこのリの設定。
    ヌさんはこの世界でも審判官だし人じゃ無い。
    いぬかきのこいぬ「ちょっとそこまで」
     そう言って出て行ったリオセスリが戻らない。
     とはいえ時間でいえばまだほんの一時間ほどしか経っていない。ヌヴィレットの執務机の上には殆ど書類は残って居らず、アフタヌーンティーまでに戻る筈の仔犬が帰らない。とはいえ、こちらもあと一時間ほどあるのだが。
     彼が側にいないのは落ち着かない。いくら普段は成犬でも、今だけは仔犬になっているのだ。心配しても仕方が無いだろう。ゆっくり席を立ち上がり、いつもなら彼が昼寝をしているはずの窓の側を見た。それから窓を開けて、テラスへと出る。
     静かな場所で過ごしたいために、広大な土地を所持しているヌヴィレットの見渡す場所殆どが彼の敷地内だ。適度な運動が出来るようにと広く走り回れる土地で、殆ど人と関わらない自然を選んだ。以前、リオセスリを引き取って暫くした頃に家へ強盗が入った事がある。ヌヴィレットを守るために彼が怪我をしたことで、引っ越すことを決めたのだ。セキュリティーが以前とは比べものにならないくらい今は厳しい。何人たりともこの土地へは勝手に足を踏み入れることができないように手配した。安全な箱庭。他者から見れば檻のようにも見えるかもしれない。故に、使わず貯め込んだ金をこういうときに使うべきでは? とかなりの額を入れて買い取った土地だった。お陰で仕事へ行くには少々遠いが、ヌヴィレットは現状とても満足していた。
    2025

    山瀬屋

    MOURNINGトンチキな錦桐(未満?)、0の前くらい
    カラオケの扱いとか当時の音楽事情が余り分かってないですが、なんかリリースされた新曲:審判がおお…って刺さる桐20歳かわいいなって思ったというトンチキ妄想でした
    金が無い。

    とりあえず家賃と光熱費を払うので精一杯。何でこんなに金が無えのか不思議だ、と桐生は思った。今月は取り立てやらカチコミやらもあったし、それなりに小遣いも貰ったはずなのに。暫し思考するが、答えは出なかった。そのうちに頭の中に見知った長髪が現れて苦言を呈し出す。

    『そりゃあ桐生、お前ェって奴ァ、あんまりにも金に頓着が無さすぎるんだよ。稼ぐのも、使うのも、もっと頭使ってやんなきゃ駄目だ。ちょっと立ち回りゃいくらだって稼げる時代だぜ。大体お前はよ、先月も俺がいくら飯食わせてやったと…、』

    くどくどと説教を垂れる脳内の赤ジャケットを振り払う。顔を合わせれば大抵しこたま言われるのだから、何も妄想でまで怒られることもないだろう。しかし確かに、(脳内)錦の言う通りだ。桐生は余り頭を使うことが好きでなく、集金のささやかな報酬や、暴力沙汰の後に貰う親父達からの小遣いで日々を賄っている。とはいえ取り立ての取り分なんてたかがしれているし、いくら極道と言ったってそう毎日荒事があるわけでもない。一方そんな収入ながら、桐生はさして金のやりくりに興味が無かった。最も特に欲しい物がある訳でもなく、高価なものに興味があるわけでもなく。ならば多少は手元に残りそうなものだが、と桐生は首を傾げる。実際、興味が無いというのが問題で、その頓着の無さから好き勝手使い、少ない持ち金がいつの間にか消えているというのが実情だった。兎に角思い付きで無駄な買い物が多いのだ。錦から度々指摘はされるものの、ついぞ直らない。そもそも兄弟から日頃甘やかされているこの男は、いざとなれば稼いでる錦に食わせてもらえばいいや、等と潜在的に至極甘いことを考えているのだった。
    2224