ナポリ
セプナ
DONE⚠️🍝🏔の七浦と八木山の前日譚⚠️NPCの性格口調など諸々捏造。
本編のネタバレはなし。
勢いだけで書いたので拙い部分あるかも…
前日譚 自宅にて陳腐なミステリー小説に頭を捻るも、一向に進まない執筆作業を中止して一服する。俺の手を止まらせる理由は、とある不安の種のせいだった。机上に置いたスマートフォンが着信音を響かせる。あぁ、噂をすれば。
『ヤギ、聞いたか?狂気山脈!』
嬉々として話すのは親友の七浦。少々無茶な登山をするために、付いて行くようになった。こっちの心配を他所に、彼は嬉しそうに毎度登山を楽しんでいるわけだ。
七浦はつい最近発見されたと言う狂気山脈の話題を振ってきた。エベレストを超える新世界最高峰……まさに世界的ニュースだ。知らないわけがない。……それこそが、執筆作業の手を止める不安の種なのだ。
「知ってる。お前、登るなんて言い出すなよ」
2028『ヤギ、聞いたか?狂気山脈!』
嬉々として話すのは親友の七浦。少々無茶な登山をするために、付いて行くようになった。こっちの心配を他所に、彼は嬉しそうに毎度登山を楽しんでいるわけだ。
七浦はつい最近発見されたと言う狂気山脈の話題を振ってきた。エベレストを超える新世界最高峰……まさに世界的ニュースだ。知らないわけがない。……それこそが、執筆作業の手を止める不安の種なのだ。
「知ってる。お前、登るなんて言い出すなよ」
endoumemoP
DONE天井努と月岡恋鐘:ゴミとクズ製おいしいナポリタン:恋鐘が作るナポリタンを天井社長が見る話天井努と月岡恋鐘:ゴミとクズ製おいしいナポリタン:恋鐘が作るナポリタンを天井社長が見る話 透明なタッパーに押し固められた麺が、事務所のキッチンには置かれていた。
「……」
天井努は沈黙したまま麺を見下ろす。ここへ来た目的だったコーヒーはすでにカップを満たしていたが、今は麺の方が気になった。
具もソースも見当たらない麺は、茹でて時間が経ったのか表面は毛羽だったようにすら見える。努は普段は料理をしないものの、茹でた麺を放っておけば伸びてしまうことは知っていた。この麺は、おおよそ食べるに値しないだろう。
捨ててしまおうか、考えが湧くが麺はいやに多い。数人分はありそうな麺を捨てることはためらわれ、かといってこのままにして良いものかも判断できずに立ち尽くしていると、月岡恋鐘がキッチンに現れた。
1532「……」
天井努は沈黙したまま麺を見下ろす。ここへ来た目的だったコーヒーはすでにカップを満たしていたが、今は麺の方が気になった。
具もソースも見当たらない麺は、茹でて時間が経ったのか表面は毛羽だったようにすら見える。努は普段は料理をしないものの、茹でた麺を放っておけば伸びてしまうことは知っていた。この麺は、おおよそ食べるに値しないだろう。
捨ててしまおうか、考えが湧くが麺はいやに多い。数人分はありそうな麺を捨てることはためらわれ、かといってこのままにして良いものかも判断できずに立ち尽くしていると、月岡恋鐘がキッチンに現れた。