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DONE短編その1 七啓パスワードはバビデビさんのお品書きに。
「待てる・待てない・待たない」
その1 七啓
「待て」ができるかな?の七啓・シチカル・闇金それぞれのお話です。
七啓、シチカル、闇金の順で濃いお話になっています。
七啓は初夜直前までなので全年齢です。 1310
梅雨@brille2525
DONE【学園ヘヴン】七条×啓太大切な人に、ずっと笑っていてほしいと思うのは
その人が幸せであることが、自分の幸せになるから。
そう教えてくれたのは、他でもない君だった。
ーーー
七条さん、誕生日おめでとう!すごい遅れてごめんなさい!
攻略後からの啓太への甘やかし方が個人的に好きで、書き始めたら甘々な話になってしまいました。
パスワードは、七条さんの誕生日(数字四桁) 3440
あごだし
DONEバビデビ!パーリィナイトif人間界七啓のお話。軽く動物虐待表現あり。
no more 動物虐待。
家族の言い訳 健康診断に引っかかってしまった。フリーランスの仕事をしていると、なかなか定期検診には向かわない。そんな僕らを心配した去場社長命令で、バビル出版の健康診断に僕ら作家勢も強制参加させられたのが二ヶ月くらい前のこと。
視力検査ゾーンの前で並んでいた明日ノ宮くんと仲良くなれたりして、結構有意義な時間だったのだけれども……返ってきた結果は、まさかのD判定。
要再検査ということで、いつもは行かない病院まで行き、出された結果が軽い脂肪肝。
まだ若いから心配するようなことじゃない。運動しましょうねって言われたけど。
僕は左手にササミ、右手に鶏モモ肉を持って首をうなだれた。
広告の品らしく、モモ肉が安いのだ。ウィーンのリサイタルから帰ってくる啓護くんのために、唐揚げを作ってあげたい。肉食な彼の一番の好物は牛肉で、ヘルシーさを求めるときはラム肉を好む。そんな高級品は中々買ってあげられないから、せめて唐揚げを作ってあげたい。けれど、脂肪肝。啓護くんは、絶対に僕の診断結果を聞いてくるし、嘘をつくのは忍びない。
3350視力検査ゾーンの前で並んでいた明日ノ宮くんと仲良くなれたりして、結構有意義な時間だったのだけれども……返ってきた結果は、まさかのD判定。
要再検査ということで、いつもは行かない病院まで行き、出された結果が軽い脂肪肝。
まだ若いから心配するようなことじゃない。運動しましょうねって言われたけど。
僕は左手にササミ、右手に鶏モモ肉を持って首をうなだれた。
広告の品らしく、モモ肉が安いのだ。ウィーンのリサイタルから帰ってくる啓護くんのために、唐揚げを作ってあげたい。肉食な彼の一番の好物は牛肉で、ヘルシーさを求めるときはラム肉を好む。そんな高級品は中々買ってあげられないから、せめて唐揚げを作ってあげたい。けれど、脂肪肝。啓護くんは、絶対に僕の診断結果を聞いてくるし、嘘をつくのは忍びない。
tsucikure
DONE幽霊に間違われる七啓丘の上の怪物「なぁ、あのウワサしってるか?」
その声がやけにはっきり聞こえて、オレはランドセルを置いて声のした方をみた。
放課後の教室で友だちの何人かが集まってヒソヒソと話をしている。
「しってる! 丘の上のオバケやしきだろ?」
「ツタだらけの家に住んでるオバケ」
「まっしろでおっきい体で、近づいてきた子供を頭からバリバリ食べるんだって!」
「食べのこったらツギハギにしてビンに入れてあるんだって……まわりにたくさんビンがあるって三小の子が見たって言ってた!」
「それじゃオバケじゃなくて怪物じゃん!」
丘の上のツタだらけの家。おっきい体で白色の……。
「いや、別に先生はオバケでも怪物でもないぞ」
「おまえ、オバケやしき行ったことあるの!?」
2022その声がやけにはっきり聞こえて、オレはランドセルを置いて声のした方をみた。
放課後の教室で友だちの何人かが集まってヒソヒソと話をしている。
「しってる! 丘の上のオバケやしきだろ?」
「ツタだらけの家に住んでるオバケ」
「まっしろでおっきい体で、近づいてきた子供を頭からバリバリ食べるんだって!」
「食べのこったらツギハギにしてビンに入れてあるんだって……まわりにたくさんビンがあるって三小の子が見たって言ってた!」
「それじゃオバケじゃなくて怪物じゃん!」
丘の上のツタだらけの家。おっきい体で白色の……。
「いや、別に先生はオバケでも怪物でもないぞ」
「おまえ、オバケやしき行ったことあるの!?」
あごだし
DONEハッピーバースデー啓護くん2024七啓のしゅけべ目前話。なので、全年齢です。
2024Happybirthday KEIGO 啓護くんは、甘いものが大好きだ。
ハロウィンのときは、海外のお菓子を食べる日だと言って、ジャック・オ・ランタンを模したオレンジ色のバケツを抱えていた。
なにか悪戯したいんだろうなというのは、長年の恋人だ。その目を見たら、察することはできた。
『Trick night or Treat night 』
耳元で囁かれた言葉は発音がよすぎて、さして英語が得意じゃない僕には、すべてを聞き取ることはできなかった。だけど、「トリック オア トリート」というハロウィンの常套文句は知っている。
『トリートで』
そういって、猫の舌という名を持つチョコレートを一枚バケツからもらい、食べたのも覚えている、
『俺のお菓子を盗ったな』
3800ハロウィンのときは、海外のお菓子を食べる日だと言って、ジャック・オ・ランタンを模したオレンジ色のバケツを抱えていた。
なにか悪戯したいんだろうなというのは、長年の恋人だ。その目を見たら、察することはできた。
『Trick night or Treat night 』
耳元で囁かれた言葉は発音がよすぎて、さして英語が得意じゃない僕には、すべてを聞き取ることはできなかった。だけど、「トリック オア トリート」というハロウィンの常套文句は知っている。
『トリートで』
そういって、猫の舌という名を持つチョコレートを一枚バケツからもらい、食べたのも覚えている、
『俺のお菓子を盗ったな』
あごだし
DONE七朗×啓護 ほのぼのSS練〇区にある美術館がモデルですが、私は練〇区に行ったこともこともありません。
「この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。」
を、めっちゃ強調しておきます。
美術館を歩く 夏至は過ぎたが、夏の本番はこれからだ。夕の入り口だと、まだまだ空は明るい。最寄りの駅から目的地である美術館は、徒歩3分だと書いてあった。俺と七朗の足であれば、そう乖離があるはずはない。だが、この暑さだ。体感では、もう10分以上歩いているように思える。
顎を伝う汗を、ハンカチで拭った。ハンディーファンで顎下を煽るが、その風の生ぬるさが怨めしい。横を見上げると、灰色のフードを汗で濃い灰色に変色させた七朗が、真っ直ぐと目を輝かせていた。
宝箱を目指す探検家の目だ。
そこまで楽しみにしてくれるなら、誘い甲斐もあったというものだ。たかだか一枚千円のチケットだが、俺から奢られることを嫌がる彼のために、ツテを頼って招待券を手に入れてよかった。今度、古村に寿司でも奢ってやるか。
4127顎を伝う汗を、ハンカチで拭った。ハンディーファンで顎下を煽るが、その風の生ぬるさが怨めしい。横を見上げると、灰色のフードを汗で濃い灰色に変色させた七朗が、真っ直ぐと目を輝かせていた。
宝箱を目指す探検家の目だ。
そこまで楽しみにしてくれるなら、誘い甲斐もあったというものだ。たかだか一枚千円のチケットだが、俺から奢られることを嫌がる彼のために、ツテを頼って招待券を手に入れてよかった。今度、古村に寿司でも奢ってやるか。