dressedhoney
REHABILI二年半振りに小説もどきを完成させました。ドリハビリ文。小説ってどうやって書くんでしたっけ。
「暁」解散後の付き合っていないホリクルの話。
作中に登場する設定は捏造と創作でできています。
十二年目のブーケ「お二人とも、お久しぶりでっす!」
レヴナンツトールに到着するや否や、懐かしい声が私たちを歓迎する。
声の主は大きく手をこちらに振ってから、生命力に満ち溢れた足取りで駆けてきた。
「お忙しいところ、お出迎えをありがとうございます」
ホーリー・ボルダーの会釈に合わせ、私も頭を下げる。
彼女――元「暁」の受付・タタル嬢との再会はしばらくぶりのものだった。
英雄殿が帰還し、「暁」が各々の道を歩み始めた日。
それが最後に彼女と話をした日である。
以来ホーリー・ボルダーと私は、ラザハンを拠点にいくらかの土地を巡っていた。
かねてから訪れる予定にしていたコルヴォ地方から、イルサバード大陸を中心に。
やりたいことは山積みであるが、とある理由からエオルゼアに戻る必要があるため、此度は中継地点になるモードゥナへ――石の家へと、久しぶりの帰来を果たしたのだった。
9380レヴナンツトールに到着するや否や、懐かしい声が私たちを歓迎する。
声の主は大きく手をこちらに振ってから、生命力に満ち溢れた足取りで駆けてきた。
「お忙しいところ、お出迎えをありがとうございます」
ホーリー・ボルダーの会釈に合わせ、私も頭を下げる。
彼女――元「暁」の受付・タタル嬢との再会はしばらくぶりのものだった。
英雄殿が帰還し、「暁」が各々の道を歩み始めた日。
それが最後に彼女と話をした日である。
以来ホーリー・ボルダーと私は、ラザハンを拠点にいくらかの土地を巡っていた。
かねてから訪れる予定にしていたコルヴォ地方から、イルサバード大陸を中心に。
やりたいことは山積みであるが、とある理由からエオルゼアに戻る必要があるため、此度は中継地点になるモードゥナへ――石の家へと、久しぶりの帰来を果たしたのだった。
dressedhoney
DOODLEホリクル健全こばなし本編ネタバレはないけど時系列は6.0後です
6.0後ラザハン滞在中の二人がなんやかや甘っっっっ!!!みたいなやつ
「軽度の熱中症ね。横になっていれば、じきに良くなるわ」
「すみません、お手伝いをするはずが逆にご迷惑をお掛けしてしまって……」
アルカソーダラ族の女性は、私を丁寧にベッドに降ろしながら首を横に振った。
「ううん、あなた達にはとてもお世話になっているもの。今日は彼と一緒じゃないのね」
「ホーリー・ボルダーですか。彼なら今日はルヴェーダ製糸局の方で手伝いを……、む」
ラザハン独特の模様があしらわれた大きな扉の向こうで、騒がしい音がする。
バタバタとした足音は恐らく扉の前で止まり、次いで落ち着いた風を装ったノックが鳴った。
訪ね人の分かった私が対応しようと身を起こせば、同じく訪ね人のわかっている彼女が件の訪ね人よりも数倍大きな手で私を制す。
4996「すみません、お手伝いをするはずが逆にご迷惑をお掛けしてしまって……」
アルカソーダラ族の女性は、私を丁寧にベッドに降ろしながら首を横に振った。
「ううん、あなた達にはとてもお世話になっているもの。今日は彼と一緒じゃないのね」
「ホーリー・ボルダーですか。彼なら今日はルヴェーダ製糸局の方で手伝いを……、む」
ラザハン独特の模様があしらわれた大きな扉の向こうで、騒がしい音がする。
バタバタとした足音は恐らく扉の前で止まり、次いで落ち着いた風を装ったノックが鳴った。
訪ね人の分かった私が対応しようと身を起こせば、同じく訪ね人のわかっている彼女が件の訪ね人よりも数倍大きな手で私を制す。
dressedhoney
DOODLEホリクルのっとすけべ出会って間もないくらいの二人がコンビを結成する甘ェこばなし
モブクル要素がある
ほりぼるさんがクルトゥネさんのことを敬語でデルボールさん呼びするのが見たかっただけ
ホリクル「聞いたか? クルトゥネ、相方出来たって」
「——……、は」
ホーリー・ボルダーは、暴れチョコボにでも蹴られたかのような衝撃を受けた。
大きな手には少々不釣り合いなサイズのフォークに巻き付けられていたカルボナーラが滑り落ちたが、再び巻き直される気配はない。
ミコッテ族の男は、耳と眉を下げながら笑った。
「やっぱり知らなかったのか。クルトゥネが誰かと組むのならお前だと思っていたから、お前に振られたのかと邪推してたんだが、違うみたいだな」
「……詳しい話を聞かせてもらえますか?」
ホーリー・ボルダーは落ち着いた風を装っているが、普段よりも瞬きが多く、語気の強さも抑えきれていない。
鋭い緑の瞳には焦りと悲しみが滲み、まるで失恋した男を見ているようだとミコッテ族の男は細いため息を吐いた。
4488「——……、は」
ホーリー・ボルダーは、暴れチョコボにでも蹴られたかのような衝撃を受けた。
大きな手には少々不釣り合いなサイズのフォークに巻き付けられていたカルボナーラが滑り落ちたが、再び巻き直される気配はない。
ミコッテ族の男は、耳と眉を下げながら笑った。
「やっぱり知らなかったのか。クルトゥネが誰かと組むのならお前だと思っていたから、お前に振られたのかと邪推してたんだが、違うみたいだな」
「……詳しい話を聞かせてもらえますか?」
ホーリー・ボルダーは落ち着いた風を装っているが、普段よりも瞬きが多く、語気の強さも抑えきれていない。
鋭い緑の瞳には焦りと悲しみが滲み、まるで失恋した男を見ているようだとミコッテ族の男は細いため息を吐いた。