でゅわー
DONEみこさら飲酒概念幻覚(非カプ)です。最後にちょっとだけ影もいます。稲妻魔神任務、八重神子伝説任務後くらいの時間軸で、八重神子ボイスと「神楽の真意」のストーリーからの派生幻覚、拡大解釈が含まれます。
思い出のこぼれ話◆プロローグ
「ほれ裟羅、早く口を開けぬか。妾の手が疲れるではないか」
「ですから!自分で食べると申し上げているでしょう!」
稲妻の烏有亭のカウンター席で、八重神子は隣にいる九条裟羅に、箸でつまんだ卵焼きを突きつけている。夜遅く、客はふたりしかいない。神子はかなり酒を飲んでいて、ご機嫌な様子で、裟羅に嫌がらせをしていた。
鳴神大社の宮司である八重神子と、天領奉行の大将の九条裟羅。一見、奇妙な取り合わせだが、烏有亭の店員たちには、既に馴染みの光景であった。
◆神子の思い出
事の発端は、九条裟羅の質問攻めだった。
目狩り令が廃止され、とうとう影が一心浄土から戻って来た。神子にとって喜ばしい出来事だが、予想外の副産物があった。『将軍様』の突然の変化に驚いた裟羅が、参拝に来るたび影について質問攻めをしてくるのだ。
4930「ほれ裟羅、早く口を開けぬか。妾の手が疲れるではないか」
「ですから!自分で食べると申し上げているでしょう!」
稲妻の烏有亭のカウンター席で、八重神子は隣にいる九条裟羅に、箸でつまんだ卵焼きを突きつけている。夜遅く、客はふたりしかいない。神子はかなり酒を飲んでいて、ご機嫌な様子で、裟羅に嫌がらせをしていた。
鳴神大社の宮司である八重神子と、天領奉行の大将の九条裟羅。一見、奇妙な取り合わせだが、烏有亭の店員たちには、既に馴染みの光景であった。
◆神子の思い出
事の発端は、九条裟羅の質問攻めだった。
目狩り令が廃止され、とうとう影が一心浄土から戻って来た。神子にとって喜ばしい出来事だが、予想外の副産物があった。『将軍様』の突然の変化に驚いた裟羅が、参拝に来るたび影について質問攻めをしてくるのだ。