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    #創作BL

    Original Bl
    一次創作のBL作品。
    BL。

    企画倉庫

    DOODLEブツメツアフター小説です!
    自宅の紅×騎士で創作BLな話です(*'ω'*)
    青い春から続く道、玄い冬をも君と笑み。逢禍学園校舎全壊。俺達の青春が在った世界は終わりを迎えた。涙と笑顔に見上げられた美しい青空の広がったその日から、先生も生徒も在校生も卒業生も大忙しで、親兄妹は兎も角仲の良い友達とも面と向かう時間が取れなかったくらいだ。それでもどうにか白兄さんの卒業式が無事終わり「外の世界を見てみたい」と旅に出た兄さんを見送った後、俺は妹である灰ちゃんの親友……許されるなら俺も友人と思っている男、柳田騎士君を個人的な用事で呼び出した。
    「紅君、どうしたんだ? 灰ちゃんがいないのに俺を呼び出すなんて。……灰ちゃんのことで何か相談?」
    カタンカタンと無機質な音を立てて彼は現れる。生命力を傾けた義肢が動いている音だ。彼は戦いの中で両足を標識化させて、その進行が随分と早かった。彼は物をよく考える性質だから、七億不思議の存在にさえ肯定的な男だから、迷い悩むことで肉体を変質させる七億不思議とは相性が悪いと言えた。旋律先生の幼馴染だという天竺先生がドッ祓いの能力を持つ人形遣いでなければ、彼はより苦労をして両足がない人生を生きることになっただろう。まるで元から自分の両足だったみたいに使っているその義肢を、彼は決して簡単に使い熟したわけではない。
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