審神者の出る小説
DOODLEぶぜさに。【アライブノート】
『生き返らせたい刀の名前を書いてください』。
あなたなら、使いますか。
ホラーものだから注意。ハッピーエンド。
残酷描写あり。流血描写あり。口調ブレ注意。
ご理解頂ける方のみどうぞ。 3486
ロミオ
DONE2/11 webイベント「明日の君に逢いに行く」で公開した現代軸れんたんです。若手政治家の煉獄さん×パン屋の炭治郎。記憶ありの二人が出会い結ばれるも、週刊誌に二人の関係がスキャンダルとして報じられてしまい、炭治郎は別れを選ぼうとするが……?というお話。ハピエンです!
離したくはない 強情な赤い瞳が、じっとこちらを見上げている。涙を堪えるように潤んだ目を見開いて、唇をへの字に曲げて。頑固な所は昔とちっとも変わらない。百年前のあの時、並の隊士なら震え上がる様な柱の面々を前にして、君は傷だらけの体で必死に妹を庇っていた。新人隊士でありながら、風柱へ捨て身の頭突きを一発喰らわせたあの胆力には全く恐れ入ったものだ。あの頃と変わらぬ強い意志で、君は俺の心を掻き乱す。
「君は俺をどうしたいんだ」
燃え盛る炎のような瞳は生半な覚悟を許さぬ迫力だが、見上げる青年の瞳は微塵も揺るがず。むしろ一歩も譲るまいと、意志の強い眉尻がきりりと上がる。
「煉獄さんには、幸せになってもらいたいんです。ですから」
15138「君は俺をどうしたいんだ」
燃え盛る炎のような瞳は生半な覚悟を許さぬ迫力だが、見上げる青年の瞳は微塵も揺るがず。むしろ一歩も譲るまいと、意志の強い眉尻がきりりと上がる。
「煉獄さんには、幸せになってもらいたいんです。ですから」
健気大好き
MOURNING弁護士になった方がいい。そう父親に言われた。けれど。好きな事はブログを書くこと。でも家族からは弁護士になることを望まれている。
好きな事を仕事にするか、周囲から望まれていることを仕事にするかで悩んでいる青年が
心から守りたいと思える人と出会い恋をしていくお話。
大学生×一途青年細身の青年が階段を登っている。
見覚えのある顔だった。すぐには思い出せない。注意深く彼を見た。
暖かくなってきた気温と共に、彼の少し長めの前髪がなびく。
ハッキリと顔が見えたその瞬間、綿矢は目を見開いた。
ふぅふぅと少し膨らんでいるお腹を片手で押さえながら、彼はスーパーの袋とカバンを持って階段を歩いていた。
綿矢 謙介(わたや けんすけ)は先月の事を思い出す。
以前、親に勧められるまま向かった裁判での事。
今も鮮明に思い出せる。
『でも…好き、なんです…お金なら…今は持っていませんが、慰謝料としてこれから働いていくらでもお支払いいたします、……ひっく…別れたく、…ない、です…お願い、佐木川さん‥お願い…』
腹を押さえ、涙ながらに切実な思いを訴える青年が、今もなお綿矢の目に焼き付かれている。
5912見覚えのある顔だった。すぐには思い出せない。注意深く彼を見た。
暖かくなってきた気温と共に、彼の少し長めの前髪がなびく。
ハッキリと顔が見えたその瞬間、綿矢は目を見開いた。
ふぅふぅと少し膨らんでいるお腹を片手で押さえながら、彼はスーパーの袋とカバンを持って階段を歩いていた。
綿矢 謙介(わたや けんすけ)は先月の事を思い出す。
以前、親に勧められるまま向かった裁判での事。
今も鮮明に思い出せる。
『でも…好き、なんです…お金なら…今は持っていませんが、慰謝料としてこれから働いていくらでもお支払いいたします、……ひっく…別れたく、…ない、です…お願い、佐木川さん‥お願い…』
腹を押さえ、涙ながらに切実な思いを訴える青年が、今もなお綿矢の目に焼き付かれている。
健気大好き
MOURNING初めて BL 貧乏 社長 工場勤務社長と工場勤務男性の初めての恋眼鏡がよく似合うオールバックの男が両腕を組み、とある従業員にくどくどと説教をしていた。
「なぜ貴方のような人がこの会社にいるのか理解できませんね」
「はいはい、すみませんでしたね、不相応な従業員で」
「不相応とまでは言っていない。きちんとした言葉遣いで話せないのかと言っているんだ」
「敬語なんてまともに使ったことねえ・・・中卒なんで勘弁してださいよ。これでも綺麗なコトバ選んで説明してるつもりなんです」
次期社長の染屋敷 句朗(そめやしき くろう)はいつものごとく北見に小言をたたいていた。
染屋敷は主に子供用の玩具を製造して大きくなった会社である。
しかし年々ネットゲームに需要が傾き、子供用玩具の売れ行きが怪しくなってきた。
4718「なぜ貴方のような人がこの会社にいるのか理解できませんね」
「はいはい、すみませんでしたね、不相応な従業員で」
「不相応とまでは言っていない。きちんとした言葉遣いで話せないのかと言っているんだ」
「敬語なんてまともに使ったことねえ・・・中卒なんで勘弁してださいよ。これでも綺麗なコトバ選んで説明してるつもりなんです」
次期社長の染屋敷 句朗(そめやしき くろう)はいつものごとく北見に小言をたたいていた。
染屋敷は主に子供用の玩具を製造して大きくなった会社である。
しかし年々ネットゲームに需要が傾き、子供用玩具の売れ行きが怪しくなってきた。