旧型の夏
PROGRESSブロマンス的な小説を書こうかなとキャラの見た目はツイのサブ垢に出してます
タイトル未定定時上がりの会社。毎度の如く通勤通学の人間でごった返す満員電車に揺られ、立ちながら眠るように目を閉じる。
男の名は村上柊真。会社勤めの20代後半の至って普通な一般男性だ。
仕事に追われる日々は休むということを知らず、朝から晩まで食うために必死で業務をこなし、金を稼ぐ。
先日からの残業の疲れが体に溜まり、いくら寝ても回復しない。
柊真はまだ若い癖に、と深くため息をついた。
家は7階建てのマンション。柊真は4階に住んでいる。エレベーターのボタンを押し、やっとも思いで玄関のドアを開ける。
モタモタと靴を脱ぎ、ネクタイを緩めてリビングにあるソファにドサッと倒れ込む。
「あぁ……」
堪えていた苦しみを吐き出すように息を漏らした。
1894男の名は村上柊真。会社勤めの20代後半の至って普通な一般男性だ。
仕事に追われる日々は休むということを知らず、朝から晩まで食うために必死で業務をこなし、金を稼ぐ。
先日からの残業の疲れが体に溜まり、いくら寝ても回復しない。
柊真はまだ若い癖に、と深くため息をついた。
家は7階建てのマンション。柊真は4階に住んでいる。エレベーターのボタンを押し、やっとも思いで玄関のドアを開ける。
モタモタと靴を脱ぎ、ネクタイを緩めてリビングにあるソファにドサッと倒れ込む。
「あぁ……」
堪えていた苦しみを吐き出すように息を漏らした。
ポンコツ舞太郎
DONE馬コくんの育ての親であるチャグチャグ馬コ職人に馬コくんとの出会いを語ってもらうお話です。妙に長い!
職人とチャグチャグ馬コ2016年6月11日
「そいつ」は俺の営む土産屋の工房内に突如顕現した。
誰もいない工房の作業台に突っ伏すように眠っていたのを発見した。しっかり施錠していた部屋にいきなり現れたんだ、流石に恐怖を感じたね。
おそるおそる近づいて、半ば捕獲するように持ち上げると、そいつはようやく目を覚まして呑気に大あくびをしてこう言った。
「…おはよう、いい馬コだな」
それが最初の出会いだった。
岩手県某所 擬人化の研究所にて
「その子は擬人化ですね。チャグチャグ馬コの」
「はあ、やっぱり。チャグチャグ馬コの」
「しかも民芸品の方です。岩手らしいですねぇ」
研究所の職員がすぐに教えてくれた。
俺は傍らに立つ小さな子ども…チャグチャグ馬コに改めて目をやった。馬の耳としっぽが生えていて、頭には色鮮やかな装飾がついている。納得だ。それにしてもマジで擬人化って何でもなるんだな。
1563「そいつ」は俺の営む土産屋の工房内に突如顕現した。
誰もいない工房の作業台に突っ伏すように眠っていたのを発見した。しっかり施錠していた部屋にいきなり現れたんだ、流石に恐怖を感じたね。
おそるおそる近づいて、半ば捕獲するように持ち上げると、そいつはようやく目を覚まして呑気に大あくびをしてこう言った。
「…おはよう、いい馬コだな」
それが最初の出会いだった。
岩手県某所 擬人化の研究所にて
「その子は擬人化ですね。チャグチャグ馬コの」
「はあ、やっぱり。チャグチャグ馬コの」
「しかも民芸品の方です。岩手らしいですねぇ」
研究所の職員がすぐに教えてくれた。
俺は傍らに立つ小さな子ども…チャグチャグ馬コに改めて目をやった。馬の耳としっぽが生えていて、頭には色鮮やかな装飾がついている。納得だ。それにしてもマジで擬人化って何でもなるんだな。
Do not Repost・東龍
DONEお題【切ない・1000文字ショート】ナニモ ナイ ワタシ「自己愛性パーソナリティー障害?」
「はい、あなたには『己』というものがありません」
先生が、にこやかに意味不明な事を言う。
「どういう事ですか?」
「例えば、あなたの今の”きゃるるん”と可愛い、ラブリーチャーミーなフワフワした服装……こちらをご覧下さい」
先生が、一人の女性が写った写真を見せてくる。
写真の女は、私の髪型や服装と似たような雰囲気だった。私は思わず「何ですか、この人……私の真似でもしているのでしょうか」と呟いた。
「いえ、逆ですよ」
「?」
「“あなたが”、この方の服装や持ち物を真似してるんです」
驚いて、先生の目を見る。
「逐一、この方の真似をしているのはあなたです」
意味がわからなかった。戸惑う私を尻目に先生が言葉を続ける。
999「はい、あなたには『己』というものがありません」
先生が、にこやかに意味不明な事を言う。
「どういう事ですか?」
「例えば、あなたの今の”きゃるるん”と可愛い、ラブリーチャーミーなフワフワした服装……こちらをご覧下さい」
先生が、一人の女性が写った写真を見せてくる。
写真の女は、私の髪型や服装と似たような雰囲気だった。私は思わず「何ですか、この人……私の真似でもしているのでしょうか」と呟いた。
「いえ、逆ですよ」
「?」
「“あなたが”、この方の服装や持ち物を真似してるんです」
驚いて、先生の目を見る。
「逐一、この方の真似をしているのはあなたです」
意味がわからなかった。戸惑う私を尻目に先生が言葉を続ける。