2海道
DOODLE別のサイトで上げていたものです。冬杏の小説としては初めて書いた物です
彰人↔︎こはねの匂わせあり
カクテルパーティー効果たまには、こことは違う場所で歌ってみないか。
刺激も必要だろうという彰人の提案に対し、全員が賛同した。そこから、彰人と冬弥が歌ったことがあるという、神高やWEEKEND GARAGEがあるこの地域からかなり離れた場所にあるスタジオで歌わせてもらうことになり、何時にどこで待ち合わせよう、と決まるまでは順調だったのだが。いざ当日集まると、街は人で溢れていた。
「あー、マジか。朝より確実に人が増えてんな」
「そうだね…。日曜日のお昼だからかな」
杏と冬弥より一足先にこの街に着いていた彰人とこはねが、口を開いた。2人とも練習が始まる前に済ませておきたい用事があったようだ。わざわざ内容を聞くのは野暮だと分かっていても、ついつい気になって聞きたくなってしまう。杏はそれをグッと堪えて、今から向かうスタジオに意識を向けることにした。
6340刺激も必要だろうという彰人の提案に対し、全員が賛同した。そこから、彰人と冬弥が歌ったことがあるという、神高やWEEKEND GARAGEがあるこの地域からかなり離れた場所にあるスタジオで歌わせてもらうことになり、何時にどこで待ち合わせよう、と決まるまでは順調だったのだが。いざ当日集まると、街は人で溢れていた。
「あー、マジか。朝より確実に人が増えてんな」
「そうだね…。日曜日のお昼だからかな」
杏と冬弥より一足先にこの街に着いていた彰人とこはねが、口を開いた。2人とも練習が始まる前に済ませておきたい用事があったようだ。わざわざ内容を聞くのは野暮だと分かっていても、ついつい気になって聞きたくなってしまう。杏はそれをグッと堪えて、今から向かうスタジオに意識を向けることにした。
merut_em
MOURNING気分いいので付き合ってすったもんだする冬杏の没いきなり終わりますほんと。誤字脱字のっと推敲注意 ふわりと甘い香りがする。何かにまとわりつかれる感覚にしばらく体が硬直した。何が起こったのかやっと理解できたのは数秒後であった。
そっと視線を下に動かす。すると黒から毛先に向かって青に変わる物珍しい髪の毛がゆらゆらと揺れている。この髪を自分は知っていたし何度も触れていたものだった。ぐっとまた抱きつかれる感覚にまた瞬きをした。
白石が自分の膝の上に乗り抱きついている。ということを自覚するのに数秒を要したのは、あまりこの女がスキンシップを冬弥に対して進んでやらぬ女であったから他ならない。
今日の彼女はなんだか変だった。
*
彼女と付き合いを始めたのほんの数ヶ月前のことである。
告白は冬弥から杏に告げられたものであった。
6052そっと視線を下に動かす。すると黒から毛先に向かって青に変わる物珍しい髪の毛がゆらゆらと揺れている。この髪を自分は知っていたし何度も触れていたものだった。ぐっとまた抱きつかれる感覚にまた瞬きをした。
白石が自分の膝の上に乗り抱きついている。ということを自覚するのに数秒を要したのは、あまりこの女がスキンシップを冬弥に対して進んでやらぬ女であったから他ならない。
今日の彼女はなんだか変だった。
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彼女と付き合いを始めたのほんの数ヶ月前のことである。
告白は冬弥から杏に告げられたものであった。
ウニ💥
PROGRESS全然進まない冬杏の進捗 忙しくなる前に完成させたい……タイトル未定「冬弥! おはよ!」
信号が変わるのを待っていると、突然背中にのしかかった鈍い衝撃と共に、冬弥が暇さえあれば反芻してやまないよく通る明るい声が耳に入った。少し緊張する気持ちを落ち着かせるように一旦息を吐いてから振り向くと、冬弥の返事を待つ可愛らしい笑顔がそこにはあった。
「おはよう、白石」
「行きでばったり会うのって何か珍しいね。このまま一緒に行ってもいい?」
「ああ、もちろん」
「ありがと!」
杏が再びパッと笑う。グレーの鋭い瞳でその眩しい笑顔を捉えると、きつく胸を締め付けられるような感覚がして苦しくなった。恋煩いで自発的に苦しくなるくらいなら全ての根源である杏の姿を視界に入れなければいいのだが、それができないから冬弥は今日も胸の内で想いを募らせて一人で感傷的な気分になっている。
723信号が変わるのを待っていると、突然背中にのしかかった鈍い衝撃と共に、冬弥が暇さえあれば反芻してやまないよく通る明るい声が耳に入った。少し緊張する気持ちを落ち着かせるように一旦息を吐いてから振り向くと、冬弥の返事を待つ可愛らしい笑顔がそこにはあった。
「おはよう、白石」
「行きでばったり会うのって何か珍しいね。このまま一緒に行ってもいい?」
「ああ、もちろん」
「ありがと!」
杏が再びパッと笑う。グレーの鋭い瞳でその眩しい笑顔を捉えると、きつく胸を締め付けられるような感覚がして苦しくなった。恋煩いで自発的に苦しくなるくらいなら全ての根源である杏の姿を視界に入れなければいいのだが、それができないから冬弥は今日も胸の内で想いを募らせて一人で感傷的な気分になっている。