限界羊小屋
DONEフレリン 2w6dのifリンドウの代わりにモトイさんに復讐してあげる話
友達想い「モトイさん……」
「信じてたのに、ってもう一回言いたいのかな」
継ぐべき言葉さえも奪われて、リンドウは黙って俯いた。 かつて彼を導く星座であったはずの"アナザー"の言葉は、今は彼を苛む刺にしかならなかった。端から見ていても分かるほど彼は傷ついていた。
ビイトもナギも、かける言葉が見当たらない。しかし、その姿に一番驚かされたのは親友であるはずのフレットだった。彼らの付き合いは、長いとは言えないもののそれなりに濃かった。その中で、彼がここまで感情を顕に見せたことはあっただろうか。
何から何まで気に入らない、と彼は思う。
こんなつまらない人間が、悪びれることもなく友人を傷つけているのが一番気に入らない。
10667「信じてたのに、ってもう一回言いたいのかな」
継ぐべき言葉さえも奪われて、リンドウは黙って俯いた。 かつて彼を導く星座であったはずの"アナザー"の言葉は、今は彼を苛む刺にしかならなかった。端から見ていても分かるほど彼は傷ついていた。
ビイトもナギも、かける言葉が見当たらない。しかし、その姿に一番驚かされたのは親友であるはずのフレットだった。彼らの付き合いは、長いとは言えないもののそれなりに濃かった。その中で、彼がここまで感情を顕に見せたことはあっただろうか。
何から何まで気に入らない、と彼は思う。
こんなつまらない人間が、悪びれることもなく友人を傷つけているのが一番気に入らない。
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DONEモトリンAnotherDay次元
最近はこの次元なら二人は幸せになれるのではないかと言う仮説が熱いです
はじめての再会 友人はよく何かに没頭して周りが見えなくなる。そう珍しいことではないし、もう自分も慣れている。6割ほどの席が埋まっている休日のカフェで、丸いテーブルとコーヒーのマグカップ2つ分を隔てて彼は大判の本を開き、熱心に見入っていた。ページを繰っては、はぁ、と恋する乙女のような甘い溜め息を漏らしている。コーヒーに手を伸ばそうと彼が本を置いたタイミングでフレットはそっと話しかけた。
「本当に”アナザーさん”?好きだね、リンドウ」
マグカップからコーヒーを一口啜ったリンドウが目を輝かせて答える。
「当たり前!お前も読んだだろ!」
「う〜んまぁ、パラパラとは読んだけどさ……正直俺には刺さんなかったかなぁ」
いいこと言ってるから!と半ば押し付けられるようにして彼と同じカラー本 ~ アナザーさん語録集 ~ を手渡された時は驚いた。特典のサイン会応募券のために3冊買って、もう1冊は抜かりなくガールフレンドへの布教に使ったのだという。手垢の付いていない新品の語録集は巻末の切り取り部分だけがなくなっていた。なお中身について特にコメントはない。
3428「本当に”アナザーさん”?好きだね、リンドウ」
マグカップからコーヒーを一口啜ったリンドウが目を輝かせて答える。
「当たり前!お前も読んだだろ!」
「う〜んまぁ、パラパラとは読んだけどさ……正直俺には刺さんなかったかなぁ」
いいこと言ってるから!と半ば押し付けられるようにして彼と同じカラー本 ~ アナザーさん語録集 ~ を手渡された時は驚いた。特典のサイン会応募券のために3冊買って、もう1冊は抜かりなくガールフレンドへの布教に使ったのだという。手垢の付いていない新品の語録集は巻末の切り取り部分だけがなくなっていた。なお中身について特にコメントはない。
限界羊小屋
DONEモトリン クリア後世界ワンライテーマ「負傷」
ちょいフレ->リン
膿み傷んだ約束「リンドウ君」
モトイを残して次の目的地に急ごうとするリンドウに声がかけられる。若干の苛立ちと共に彼は振り返った。
「なんですか」
「そこ......左の指、切ってる?」
そう言って自分の薬指を立てて見せる。何気なく同じ場所を確かめたリンドウは、指の内側にぱっくりと開いた傷口を見つけた。痛みは感じていなかったが、目にしてしまうとなんとも痛々しい。
「あれ...昨日まで無かったのに」
「もしかして僕のせいかな?」
「かもですね」
今でこそ穏やかに会話を交わしているが、彼らは前日、ミッションのターゲットを巡って激しい争いを繰り広げた。甘いよリンドウ君、と馬鹿にしたような笑みを浮かべたモトイが有刺鉄線のサイキックを繰り出し、リンドウを締め上げる。ギチギチと食い込む金属の棘は少年の皮膚と精神を苛んだ。モトイのソウルが一旦使い果たされ、リンドウはなす術なくドタリと地面に落ちた。無意識に庇おうと地面についた左手に鈍い痛みが走り、ぬるりとした感触があった。
2088モトイを残して次の目的地に急ごうとするリンドウに声がかけられる。若干の苛立ちと共に彼は振り返った。
「なんですか」
「そこ......左の指、切ってる?」
そう言って自分の薬指を立てて見せる。何気なく同じ場所を確かめたリンドウは、指の内側にぱっくりと開いた傷口を見つけた。痛みは感じていなかったが、目にしてしまうとなんとも痛々しい。
「あれ...昨日まで無かったのに」
「もしかして僕のせいかな?」
「かもですね」
今でこそ穏やかに会話を交わしているが、彼らは前日、ミッションのターゲットを巡って激しい争いを繰り広げた。甘いよリンドウ君、と馬鹿にしたような笑みを浮かべたモトイが有刺鉄線のサイキックを繰り出し、リンドウを締め上げる。ギチギチと食い込む金属の棘は少年の皮膚と精神を苛んだ。モトイのソウルが一旦使い果たされ、リンドウはなす術なくドタリと地面に落ちた。無意識に庇おうと地面についた左手に鈍い痛みが走り、ぬるりとした感触があった。
限界羊小屋
DONEモトリンとちょいリンショウクリア後世界
リンドウおたおめ小説
Give me all your words. 机に向き合い、時間が過ぎていくのを眺めていた。長い一日だったな、と竜胆は振り返る。それによく歩いた。心地よい疲れが身体を浸し、脚のあたりがじんわりと熱を帯びている。
沢山のプレゼントをもらった。
ガールフレンドは彼に『コヨコヨ』のカードを送った。同じゲームに熱中する彼はそのカードの価値をよく理解していた。ショウカ、始めたばっかなのにいいのか!?と目を見開いた彼に、エンリョしないでよ誕生日なんだし、大事に使って、と少女は微笑んだ。
友人は彼にフープタイプの銀のピアスを送った。大人しめを好む彼には派手すぎるようにも見えたが、リンドウきっと似合うって!と太鼓判を押された。次の散策の時にはきっと彼の耳に光っているだろう。
3107沢山のプレゼントをもらった。
ガールフレンドは彼に『コヨコヨ』のカードを送った。同じゲームに熱中する彼はそのカードの価値をよく理解していた。ショウカ、始めたばっかなのにいいのか!?と目を見開いた彼に、エンリョしないでよ誕生日なんだし、大事に使って、と少女は微笑んだ。
友人は彼にフープタイプの銀のピアスを送った。大人しめを好む彼には派手すぎるようにも見えたが、リンドウきっと似合うって!と太鼓判を押された。次の散策の時にはきっと彼の耳に光っているだろう。