namu_eo_
DONE『時は戻らない。絶対に』の後日端的なのです(二回目)題名をダブルパンチしていましたので上げ直しです・・・『借りてきた猫』エリーが来てからかなり経った。エリーは、エリスじゃない。分かってても、理解出来ない。約束は?どうなるの?私には…って、考えても、意味、無い。エリスは、死んだんだ。‘’あーなってる‘’ってことは、確実に、死んだのか。諦めるしか、ないの?─いや、まだ手は…
「イスカ?大丈夫?」
声をした方を見ると、私のベッドの横に、手をちょこんと乗せて、チサトがしゃがんでいた。
「うん…あ、チサトの方も、大丈夫だったの?」
「何が?」
チサトはキョトンとした。あぁ、そういえば。と、チサトの代償は[忘れやすい]という事を思い出す。
「うんん、何でも無いよ」
「…‘’何でも‘’、では無いんじゃないの?」
核心を突いて来たチサトに恐怖を覚える。本当に、12歳なのか?って。チサトに隠し事は出来ない。あの小林でさえ、たまに意表を突かれるのだ。(あんまし分かんなかったけど)
1327「イスカ?大丈夫?」
声をした方を見ると、私のベッドの横に、手をちょこんと乗せて、チサトがしゃがんでいた。
「うん…あ、チサトの方も、大丈夫だったの?」
「何が?」
チサトはキョトンとした。あぁ、そういえば。と、チサトの代償は[忘れやすい]という事を思い出す。
「うんん、何でも無いよ」
「…‘’何でも‘’、では無いんじゃないの?」
核心を突いて来たチサトに恐怖を覚える。本当に、12歳なのか?って。チサトに隠し事は出来ない。あの小林でさえ、たまに意表を突かれるのだ。(あんまし分かんなかったけど)
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DONE『時は戻らない。絶対に』の、チサト目線のお話。最後らへんのワンシーンだけ暗いです『 』「今日来たヒトって─えーっと、……あ、そうそう、エリー………うん、挨拶に行かないとね~」
チサトは一人言を、誰かと喋っているかのように話した。そして、自分の嗅覚を頼りに、‘’新しい匂い‘’を探す。ペタペタと、チサトが歩く度に、スリッパが鳴る。チサトはそれが面白いのか、わざと速く走ったり、ゆっくり歩いたりした。それに合わせ、ピョコピョコと、耳と尻尾が揺れている。
「ん~?」
耳を澄ませると、声が聞こえてきた。匂いは…イスカ、…と…?誰…?─覗いて見ると、イスカと、髪が白いヒトが居た。
ーーーーーーーーーーーー
「イスカだよ…!
覚えてない?」
「誰、でしょうか…
すみません。昔の記憶が無いんです…。」
…?二人は…
1499チサトは一人言を、誰かと喋っているかのように話した。そして、自分の嗅覚を頼りに、‘’新しい匂い‘’を探す。ペタペタと、チサトが歩く度に、スリッパが鳴る。チサトはそれが面白いのか、わざと速く走ったり、ゆっくり歩いたりした。それに合わせ、ピョコピョコと、耳と尻尾が揺れている。
「ん~?」
耳を澄ませると、声が聞こえてきた。匂いは…イスカ、…と…?誰…?─覗いて見ると、イスカと、髪が白いヒトが居た。
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「イスカだよ…!
覚えてない?」
「誰、でしょうか…
すみません。昔の記憶が無いんです…。」
…?二人は…
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DONEほのぼのまほかん。うちのこと小林が居る『F.DAY.』「秋だ~!!!!」
そう言って、チサトは病棟から真っ赤な、紅葉の絨毯に飛び込んだ。
「秋だったら読書とか…食欲…食べ物が美味しい…」
と、言ったのはシーナだった。恐らく秋の食べ物を食べたのを思い出しているのだろうか?…何処かに行ってしまっている。
「そうだねぇ。やっぱり、秋は食べ物だよね。小林も、カキとかリンゴとか…」
秋の食べ物か…
「私はザクロが好きかな!!!!」
しーん。そんなありきたりな擬音が出るほど、途端に静かになる。
「え~ザクロ?イスカって凄いの好きだね?子供はそんなの、渋?くて食べれないよ~」
紅葉の上からチサトが言った。シーナも、
「うーん…渋?いかは分からないけど、甘味と、独特な風味あるよね…」
1754そう言って、チサトは病棟から真っ赤な、紅葉の絨毯に飛び込んだ。
「秋だったら読書とか…食欲…食べ物が美味しい…」
と、言ったのはシーナだった。恐らく秋の食べ物を食べたのを思い出しているのだろうか?…何処かに行ってしまっている。
「そうだねぇ。やっぱり、秋は食べ物だよね。小林も、カキとかリンゴとか…」
秋の食べ物か…
「私はザクロが好きかな!!!!」
しーん。そんなありきたりな擬音が出るほど、途端に静かになる。
「え~ザクロ?イスカって凄いの好きだね?子供はそんなの、渋?くて食べれないよ~」
紅葉の上からチサトが言った。シーナも、
「うーん…渋?いかは分からないけど、甘味と、独特な風味あるよね…」
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DONE『時は戻らない。絶対に』「約束、
ですわ…ですよ。」
「うん。約束。」
あの日誓った指切り。
小学生だったから、とても拙く、そして─儚かった。
でも、私達は、
何を誓ったんだっけ─?
ーーーーーーーーーーーー
最近まほかんに入ってきたエリー。エリーは同い年。そして─名前が、
似てるんだ。あの子に。
いや、あだ名かもしれない。本人なのか?
とりあえず、
聞いてみよう。
ーーーーーーーーーーー
「ねぇ、…エリー…って、エリスだったりする?」
「…!そうですわ…そうですけど…何でしょうか?」
やっぱり。名前も、話し方も。おんなじだ。でも─うんん。多分、代償だろう。
まぁ、分からなくて当然か。小学校以来で、私も、エリスも、‘’変わった‘’し。
「イスカだよ…!
覚えてない?」
2703ですわ…ですよ。」
「うん。約束。」
あの日誓った指切り。
小学生だったから、とても拙く、そして─儚かった。
でも、私達は、
何を誓ったんだっけ─?
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最近まほかんに入ってきたエリー。エリーは同い年。そして─名前が、
似てるんだ。あの子に。
いや、あだ名かもしれない。本人なのか?
とりあえず、
聞いてみよう。
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「ねぇ、…エリー…って、エリスだったりする?」
「…!そうですわ…そうですけど…何でしょうか?」
やっぱり。名前も、話し方も。おんなじだ。でも─うんん。多分、代償だろう。
まぁ、分からなくて当然か。小学校以来で、私も、エリスも、‘’変わった‘’し。
「イスカだよ…!
覚えてない?」